コメットハンターでもある木内鶴彦氏の、いわゆる臨死体験は雑誌ムーでも何度か取り上げている。
氏は肉体を抜け出しただけでなく、過去へも未来へも行って来たそうだ。キリストが磔刑を逃れて、四国まで来たことも、詳しく聞いた。
1万5千年前に月がなぜ地球に大量の水を撒いて衛星となったのかも聞いた。
自身の未来を覗いたら、全く異なる二つの未来が同時に見えた。人前で講義している自分と、廃墟で茫然とさまよい歩いている自分。
終わってしまった過去を、なぜ行き来できるのか。未来は、どうやら確定していないようだ。それはパラレルワールドのせいなのか。それとも自分の意思決定によって変わるのか。
この疑問を解きたいと思い、さっきジュンク堂から、1冊の本を買ってきた。だからまだ、読み始めたばかりだ。
でも解決の糸口がさっそく見つかった。第2章に、早くも出て来た。「これまでおこなってきた講演では『過去に旅をしました』との分かりやすい表現をしましたが、より正確に言えば自分自身の意識を保ったまま、膨大な意識に触れてそこにあるすべての宇宙の情報をなぞった―というほうが適切です。膨大な意識の全データが私の中に瞬時に流れ込む―そんな感じです」
また「空間全体が膨大な意識で満ちていて、空間が自分でもあります。意識そのものが空間、つまりは『すべてが自分』という感覚でした。色も匂いも風の動きもあるわけではなく、空間全部が自分であり、自分はその一部でもある。」
3次元空間で言葉で伝えるのは、もどかしい。その感じが良く出ている。
これと良く似た表現を、聞いたことがある。その知識庫にアクセスして、ある人は予言者と呼ばれ、また或る人は名曲を降ろすのではないだろうか。
なーんてな。
しかしながらこの本に於ける本題は、そんなところには無いようだ。タイトルが凄いもん。「宇宙を超える地球人の使命と可能性」だかんニ。
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