松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

男鹿の夜

2020-12-13 09:33:23 | 日記・エッセイ・コラム
 10か月ぶり、男鹿の夜を探訪してきた。友人もボクも、行きたい店は2ヶ所しかない。まずは寿司陣だ。


 向かいながら、実は心配だった。やっているだろうか。
 でも明かりは付いていたし、入ってみると奥の2部屋が使われていたし、小上がりが一つしか空いてなかった。



 予想外の繁盛ぶりにビックリした。週末だからかと思い聞いてみると、大将はそういうわけでもないと言う。平日も思ったより人が入っているらしい。

 この状況下で一体、船川の市民は何を考えているんだ。


 前回と違うのは、大将の後ろで扇風機が回っていることと、生ビールサーバーが導入された事。ここにやたら紙が貼ってあるのは知っていたが、メニューを見てビックリ。


 これじゃ、居酒屋じゃんかよ。しかもヘルシーメニューもありの。

 いつも感心していたが、そう言えば付け出しやガッコや煮物は、家庭の味でくつろげる。
 本日は女性陣が3名も居て、忙しそうにしている。皆身内らしいが、料理が好きで上手な方々ばかりなんだろう。


 寿司は大将の受け持ち。一品料理は女性軍。分担がはっきりしている。この状況に大将は結構満足しているらしい。自分の縄張りを荒らされた感は、無いようだ。しばらく来ない間に、店の魅力が増していた。


 2軒目は「秀(ひで)」さんだ。ここも、友人の店の向かいに引っ越してきてから、ランチも始めて絶好調。マスターがカウンターで女性と話し込んでいて、付け入る隙がない。合間を見て、聞いてみた。「陣さんが、居酒屋メニューを出して、張り合ってるゼ」というと「それはいいことだ」と絶賛する。まったくライバル視はしていない。一緒に盛りあげて行こうという姿勢だ。


 男鹿では次々廃れて行く中、辛抱してやってきた店が今、結果を出している。うれしいことだ。

 秀さんが、好きな日本酒は何かと聞くので、大平山の津月とか十五代彦兵衛かな、と答えると一旦引っ込んで、一升瓶を持って来た。山形の十四代なんとかと言っていた。これが「なみだもの」で、酸味の効いた甘辛の絶品だった。

 コロナが心配じゃないかって? まったく、問題ないね。
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