第2章の主役は、イーロン・マスクが率いるベンチャー企業、ニューラリンク社である。
今、臨床実験をしようとしているのがBMIだ。そうあの体重に対する脂肪の割合が・・。違うでしょ。そのBMIじゃなくて、「ブレイン・マシン・インターフェース」脳と機械をリンクする、ということざます。
つまり電極を頭に刺して、信号を拾うというアレですな。
これをただの針金ではなく、1本に300以上の計測素子がある、「スレッド」と呼ばれる極細のデバイスを開発しました。その直径は髪の毛の4分の1程度。4~6マイクロメートルで、一度に1000本以上が機械により差し込まれる。
これで拾った情報を、耳の後ろに埋め込まれた超小型トランスミッターで受信し、スマホ或いはコンピューターでモニター出来るし、データ解析できる。
自分の脳の働きをスマホで確認し、いい状態、悪い状態が分かる。パーキンソン病などの難病に有効で、例えば気分が滅入っている時、いい状態の信号で上書きして、リフレッシュ出来る。
これでボクは思い出したね。マトリクスで屋上へ脱出したネオとトリニティの会話だ。
トリニティ「オペレーター、ヘリコプター操縦のコードを送って」
トリニティのまぶたは、しばたいて、ダウンロードされたコードを受け取る。
シカシ、マトリクスという映画は、どこからあのアイディアを獲得したんでしょうね。素晴らし過ぎる。あの物語には、たくさんの真実或いは予言が含まれている気がする。
いっやー、いい映画でしたネ。ではまた来週、サヨナラ、さよなら、左様なら。
で終わっちゃ、ダメでしょ。この章のポイントは、意識の物質化。取り出されたデータ、知的活動の総体は「意識」と呼べるのか。それは自我を持つのか。だとすると、自分でないソレは一体誰なのか。
また二つが一体化してスーパーマン(超知性)が生まれる可能性も・・。
イーロン・マスクは発表の席上、ついこう漏らしたそうだ。「実はすでに、サルを使った実験も成功している。サルは自分の脳でコンピューターを操作したんだ」
第3章は、「意識」と「魂」の関係について、だそうです。当然そういう成り行きになるでしょうな。
今の体、どこか壊れて戻らなくなったり、健康診断のたびに通院先が増えてきたりすると、いっぺん脱ぎ捨てて「自我」だけになって、真新しい体に乗り換えたくなってくるんだよねー。