赤い色をした旬の魚にキンキンがある。私がご幼少の頃、夕食に困るとキンキンの煮つけでも食うか、というほどの雑魚だった。
今は待遇が違う。高級魚らしい。しかも呼び名が変わっていた。秋田の人も、北海道の人も、八戸の人も、近畿と呼ぶ。イントネーションがおかしくないか。
キンキと言うんだったら、キンキ⤴と上がらなければいけない。これは全国同じじゃなくたっていいんだぜ。テレビのおかげで、言葉が統一されて、地方色が無くなる。これはゆゆしき事態だ。
地方が残っているから、日本の文化に幅があるのであって。それが統一されたら、外人が日本探訪に来た時困る。日本は狭いけど、文化的に広い。それが日本なんだ。ここを無くすと、未来人に対して申し訳が立たない。
テレビ番組「あなたが日本に住む理由」を見ていて思った。カリフォルニア州出身のエリックさんは、奈良県の人口1300人の川上村に住む。自分より若いのは、高校生一人だけ。あとはじいさん、ばあさん。
でも、たくあん漬けがうまい。ほかにもさまざま、ばあさんたちが差し入れしてくれる。あーいう日本古来の和食と、それの作り方を知っている人間が今も居ることが重要なのだ。これがセットで存在する場所は、日本中の至る所にある。これこそが財産なんですよ。
だから元気なじいさん・ばあさんは、大切にしなきゃいけません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます