松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

近畿のキンキン

2018-03-09 11:40:15 | 日記・エッセイ・コラム

 赤い色をした旬の魚にキンキンがある。私がご幼少の頃、夕食に困るとキンキンの煮つけでも食うか、というほどの雑魚だった。

 今は待遇が違う。高級魚らしい。しかも呼び名が変わっていた。秋田の人も、北海道の人も、八戸の人も、近畿と呼ぶ。イントネーションがおかしくないか。

 キンキと言うんだったら、キンキと上がらなければいけない。これは全国同じじゃなくたっていいんだぜ。テレビのおかげで、言葉が統一されて、地方色が無くなる。これはゆゆしき事態だ。

 地方が残っているから、日本の文化に幅があるのであって。それが統一されたら、外人が日本探訪に来た時困る。日本は狭いけど、文化的に広い。それが日本なんだ。ここを無くすと、未来人に対して申し訳が立たない。

 テレビ番組「あなたが日本に住む理由」を見ていて思った。カリフォルニア州出身のエリックさんは、奈良県の人口1300人の川上村に住む。自分より若いのは、高校生一人だけ。あとはじいさん、ばあさん。

 でも、たくあん漬けがうまい。ほかにもさまざま、ばあさんたちが差し入れしてくれる。あーいう日本古来の和食と、それの作り方を知っている人間が今も居ることが重要なのだ。これがセットで存在する場所は、日本中の至る所にある。これこそが財産なんですよ。

 だから元気なじいさん・ばあさんは、大切にしなきゃいけません。

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