松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

庭園を造る人

2021-10-01 12:48:54 | 日記・エッセイ・コラム
 脇道にコスモスが綺麗な景色を発見したので撮っていると、小型のバックホーが道一杯に迫って来る。あわてて自転車をどけた。

 するとおもむろに、機械を止めて、何を撮っていると聞く。いや、コスモスが綺麗なので。なら奥まで入って見ろと言う。奥を見ると、それ以上のコスモスが見えた。なんでも、庭を作っている途中だという。

 ここは小泉潟の対岸。名前も「小泉」集落だ。こんな所に、こんな場所が。広さは東京ドーム半個分。ちょっと盛ってしまったかな。

 田んぼの整備事業から外れてしまって、こんな狭い田んぼ、やったってしょうがないと潰してしまった。庭石も、捨てるとなると50万とか掛かるそうで、いっそ庭園にしちまおう、って話。

 くわえタバコで話す姿は、精悍で人生を達観したかのよう。もはや趣味の世界さ、と捨て台詞。

 でっかい池と小さい池。二つもあって、こりゃ水心苑の小型版じゃないスか。 

 通りからは想像できない場所にあるから、看板立てたらと言ってみたが。完成までに、名前も考えておこうかな。

 水心庵とか。そうだ、あずまやも必要だ。雨宿りするために。と言ってるうちに雨が落ちてきた。先に東屋、欲しかったな。

 狭い金足のことだ。一発で名前から年齢から職業まで分かる人もいるでしょう。どうも歳はオレとかなり近いようだ。素性が分かると、色が付いてしまう。それが嫌いで、余計なことは聞かない。

 面と向かっていると分かることもある。それを大事にする。そこが楽しくもあり、面白いところだ。これを称して「一期一会」といふ。
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