内村航平の体操を見るつもりで、全日本選手権を見た。最初は女子だった。体操の女子は悪いけどかなり前から世界的に寸詰まりの子供みたいなのが多くて、ちっとも美しいと思ったことはない。最近の例外は田中兄妹の田中理恵で、彼女が会場からリポートをあげていた。そこへ総合2位に食い込んだのが内山由綺だ。この子はまだ高校生だが、寸詰まりでない。普通に足が長い。背も高い。身のこなしが優雅な他に、顔もまあまあだ。面長の美人タイプではないが、キュートな愛嬌のある顔だちをしている。演技が終わったあと話し込む笑顔がいい。床の演技を見たが、表現力が抜群だった。手の動き、顔の表情、分からないが何かを表現している。バレエのようだ。予選の成績が良くて、最終組でまわることになって、確か表彰台を意識して演技したと言っていた。度胸もあるし、田中理恵がリオの星と絶賛していた。
日本はオールラウンダーが多い。中でも鉄棒の田中祐典は圧巻の演技だったし、床のスペシャリスト白井健三のひねり技も相変わらずだった。内村航平は、一人、自分の世界を行っている。しかも足をピンと伸ばした美しい体操と、高得点の両方を狙って、二兎を得ることのできる稀有な才能の持ち主だと思う。
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