黒鉄重工

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富士急行をひと通り撮影 後編【2017/7/15】

2019-06-14 23:06:00 | 鉄道撮影記
富士急行河口湖駅での電車撮影会(被写体はJRの電車だったけど)を終えた後は、下吉田駅へ移動しました。
普通列車と富士登山電車が停車する小さめの駅ですが、駅舎はあるし窓口業務もやっています。駅舎は水戸岡鋭治により改装されてきれいになりました。
あとはなんと言ってもここには富士急行で活躍していた車両が保存されているちょっとした鉄道博物館のような駅でもあるのです。
車両を見学するには入場券を購入する必要があります。


まずは14系寝台車(スハネフ14-20)。富士急行に寝台列車が走ったことはないので、この客車だけは富士急行とは縁のない車両です。
昔走っていた富士急行~中央本線直通列車「ふじ」と同じ名前の列車「富士」に使われていた客車と同じ形式だから、というのが理由です。搬入時はブルートレイン末期だったことでにわかにブルートレインブームでしたので、そういう情勢も手伝ったかもしれませぬ。


これは169系(クモハ169-27)。「フジサン特急」で使われていた2000系の部品取り用に車庫に置かれていたもので、これも富士急を走ってたわけではないんです。
2000系が引退したらもう用済みですので解体の予定でしたが、前頭部だけ残して中央本線と縁ある湘南色に塗装して展示されることになりました。165系も活躍の割に保存に恵まれませんでしたから、一部とはいえよきことだなと。


ここの目玉と言えましょう2000系(2001)。JRの165系のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を譲渡してもらって自社の観光列車「フジサン特急」として使っていました。
先頭がロマンスカーみたいに展望席になっているのが名物でした。葉っぱキメてそうな富士山のイラストも特徴で、2代目フジサン特急にも引き継がれてますね。


黒塗りの貨車(ワフ1、ワフ2、ト104)。
ト104は富士急生え抜きで、ワフは南海電鉄から譲り受けたもの、だということ。


保存車両を見ている前後に現役の電車が行ったり来たりしていました。
これは1000系「富士登山電車」大月行き。1000系は勢力減少が続いていますが、これはまだ当分走っていそうですね。最後まで残るんじゃないかな?


6000系大月行き。


5000系河口湖行き。富士急唯一の自社発注車でトーマス電車、という電車でしたが、2019年2月に引退しました。引退後は下吉田駅で保存展示されています。
5000系は方向幕の文字の書体が独特なものになっていますよね。


電車の撮影時間帯までにはまだ時間がありますので、下吉田駅の近くにある新倉山浅間神社に立ち寄りました。浅間神社なので富士信仰の神社ですね。関東~東海地方、特に静岡と山梨では割とどこにでもある印象。


神社はそこそこに、その上にある新倉山浅間公園へ。この公園は上にある忠霊塔と富士山と桜の組み合わせの写真が外国人向けの日本の観光ポスターなどに使われたことでとても有名になった場所です。日本人よりも外国人の方が知名度高いでしょって場所です。最近は日本にもそれが輸入されてきたんで日本人にも知られるようになりましたが。
ただその景色を拝むためには何百段もの階段を登らねばならぬのです。きっつー。7月にこれは殺しにかかっている。


これが例の写真に写っている忠霊塔。1959(昭和34)年起工、1962(昭和37)年竣工。日清戦争~第二次世界大戦までの富士吉田市出身の戦没者を合祀しています。鉄筋コンクリート造の五重塔です。
ここまで登ってきたら後少しか。


途中見えた下吉田の町並み。手前側には下吉田駅が見え、そこをE259系「成田エクスプレス」が通過しています。どこを走っているか分かるかな?

そしてお立ち台へとたどり着きました。どんな景色が待ち受けているのか・・・?


・・・・・・。

富士山見るならやっぱり、静岡だね。


そして富士急の撮影をば。場所はいつもの寿~三つ峠。ここ以外の場所行ったことあったかな?くらいにはここしか来たことないですね。
最初に来たのは8500系「富士山ビュー特急」河口湖行き。水戸岡鋭治による改造がされてます。富士登山電車といい、富士急は臙脂色が好きですね。
その改造に関してはまあ色々言われてる。JR東海はアンチと信者が極端だから・・・。


6000系大月行きの艦これ電車。


ヘッドマークを正面から。まあ、そうなるな。


1000系「富士登山電車」河口湖行き。8500系とは色味が違うんだね。


183系「ホリデー快速富士山」新宿行き。


183系の沿線撮影はこれが最後になりましたね(駅撮りとか乗車とかはこの先まだ控えてる、ということだ)。
「ホリデー快速富士山」を見るのもこれが最後に。今の「富士回遊」は両数は半減するわ指定席のシステムがアレだわで、大変なことになってるらしい。


20000形RSEこと8000系「フジサン特急」河口湖行き。
ハイデッカー構造で窓が車体の上半分に収まっているというのは、キマってる富士山の絵を描く時に都合がいいのだな~とか思ってました。


485系快速「リゾートやまどり富士山」高崎行き。河口湖~武蔵野線経由~高崎を走る長距離列車。乗り通すと4時間超えになります。それだけ乗れればもう十分だなという。
ただしこれも中央線系統の特急予約システムをチケットレスにした関係で、今後二度と運転されることは無いと思いますが…。


6000系大月行き。


最後に5000系トーマス号河口湖行きを撮影。これもこの日が最後の撮影になりました。

これにて撤収します。楽しかった。
ところで富士急は撮影は何度もしに来てるんですが、未だに1度も1駅も乗ったことがないのでいい加減乗りに行きたいな~・・・と思いながらこの日から2年が経とうとしているのです。いつ行くんでしょうね。


帰りがけに新東名の駿河湾沼津SAに寄り道。ラブライバーの聖地と化していました。

以上おしまい。