黒鉄重工

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2011/03/18 ドラマのセットとSLを見に関西へ 後編

2011-03-21 23:35:29 | 鉄道撮影記
嵯峨野観光鉄道(の一部)を満喫したら、嵯峨嵐山駅から山陰本線に乗って丹波口駅まで。
ここで降りたら行くところはただ一つです。



来ました、梅小路蒸気機関車館!
行きたいと思いつつも、京都へは非鉄の家族と一緒に行くのがほとんどなのでこういう鉄道系の場所は嫌がられますし、家族とでなくてもその時は引退間際の車両の記録が第一目的で、「別にすぐ無くなるわけではない」という理由で博物館系は後回しになりがち。
この時期はまだ早急に記録すべき車両はないですし、今回一緒にいる父は浅いながらも鉄道に関心があるので問題ないです。



さて、この梅小路蒸気機関車館はその名の通り、蒸気機関車の保存を目的とした博物館です。
実際に存在した梅小路機関区を利用していて、現存するもので最大となる扇形車庫も機関区時代からあったものです。また、写真の建物は旧二条駅を移築したものを使用しています。



保存車の解説をば。まずはC11 64です。動態保存機でおなじみの奴ですね。
大井川鐵道で走っているものよりも古い2次形という形態(大井川のは3次形)で、水槽が一回り小さいのがよくわかる特徴ですかね?(正確には3次形から水槽が大型化したんだそうな



9600形9633号機。初の国産量産型貨物用機関車で、大正生まれながら国鉄から蒸気機関車が消えた1976年まで活躍していた息の長い機関車です。
このころの蒸気機関車の形式は数字4ケタで付けられていて、何号機かを割り出すのが一見すると難しいです。4ケタまでならまだましなほうですが、これがインフレナンバーで5ケタになるともう考えるのを放棄したくなります。法則が分かればずいぶん楽になるんでしょうが・・・。



C55 1。梅小路にはこういったトップナンバー機の保存が多いです。C51の改良型で、スポーク動輪を採用した最後の機関車なんだそうな。
こいつはむしろ、20~40号機で採用された流線型のカバーが有名なんじゃないでしょうか?



C58 1。8620と9600の後継機で、旅客・貨物どっちも牽けるできる子。秩父鉄道の「パレオエクスプレス」の牽引機はこのC58です。
お召し装飾がされてますが、お召し牽引はしたことないんだそうです。



C63 1。設計だけで終わった幻の蒸気機関車です。ナンバープレートだけが展示されています。わかる人にはニヤッとするネタですね。



D50 140。9600の改良型として開発された貨物用機関車。



D52 468。日本最強の蒸気機関車。468号機はD52のラストナンバーです。



C59 164。九州でこれの1号機を見て、1750mmの動輪を見て驚かされました。



C53 45。通常よりもシリンダーを一つ増やした3シリンダー式蒸気機関車。高速化が可能な反面、整備が難しいことからC53以外に採用されることはなく、これ自体も早々に廃車されてしまいました。



C51 239。お召し列車を104回も牽引したという記録を持っています。



D51 1。日本の機関車で最も多く生産された形式で、鉄オタじゃないけどこいつは知ってるという人も多いのではないでしょうか。
嵯峨野でも見た、煙突・砂箱・蒸気ドームが一体化したナメクジという形態です。



C62 1。日本最大の蒸気機関車です。銀河鉄道999でもおなじみですね。



転車台の反対側にはC62 2・D51 200・1070形1080号機が並んでいました。壮観です。
左側の1080は、イギリス製の1901年生まれで、今年でなんと110歳!梅小路では一番古い機関車です。栃木のとある専用線の機関庫の中で十数年眠っていましたが、2009年に梅小路入りを果たしました。



車庫の奥にはC56 160がばらされていました。残念ながら解体・・・ではなく、整備中です。基本的に梅小路の動態保存機は構内しか走らない箱入り娘ですが、これは「北びわこ号」として北陸本線を走っています。



梅小路では構内を運転するSL列車「スチーム号」が走っています。この日の牽引機は8620形8630号機でした。9600と同時期に生まれた初の国産量産型旅客用蒸気機関車で、JR九州の「SL人吉」と同形式です。
あんまりじいさんに無理させないほうが・・・とも思いますが、けっこう調子の良い機関車なんだそうです。



走行シーンも撮影。煙と蒸気がたくさん出てかっこいいです。
じつはこれ、バック運転を撮ったものなのは内緒。こっちのほうが煙出たんですよねw



この「スチーム号」はこの日の最後の運転だったので、運転後は給水・給炭のために転車台を使って転線します。
結構速く回るんですねぇ、これ。



きゅうたん♪きゅうたん♪きゅうたん♪



補給後は再び転車台を使って2番の車庫へ入って、この日のお仕事は終了。お疲れ様でした。
隣にいるのはC61 2。先日、JR東日本がこれの20号機を復活させましたね。


梅小路蒸気機関車館を後にしたら、バスに乗って京都駅付近へ。夕食にお好み焼きとラーメンの2つを食べたのでおなかいっぱいです。



京都駅では帰りの新幹線の時間まで1時間弱ほど電車の撮影。新型車両287系の特急「まいづる」・「はしだて」を撮影することができました。
ちなみに、冬の九州旅行の時とほぼ同時刻。当時は183系だったのに、本当に変わっちゃったんですね。



撮影を切り上げたら家族にお土産を買って行って、帰りました。


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