7月31日 水曜日
7:00朝食、8:30出発
ホスタイ国立公園へ約180㎞移動。
来た道路を戻るルートになるので、ブルドに来るときに寄ったスーパーでトイレ休憩を1回。
そのうち舗装した道を外れて、バスは走る。
1.HUSTAI TOURIST CAMP
12:00過ぎに、今日の宿泊地でもある“ホスタイツーリストキャンプ”に到着!
ここはホスタイ国立公園に隣接していて「生物学や生態学の研究者やレンジャーの活動のインターン、国際的な会議や外国からの訪問団の視察など、観光客以外にも国内外の多くの人が訪れるため、国立公園の保護活動をささえる資金調達のため、委託されたNPO団体が運営するツーリストキャンプは通年営業しています。」
なので、今年の年始には、日本人のツアー客70名近くがここでランチしてタヒ(世界最後の野生馬でモンゴルの固有馬)探索をしたらしい。
スタッフ用の建物は鉄筋コンクリート(多分)。バルコニーのあるゲルはシャワー・トイレ併設の高級ゲル。私達は共同のシャワー・トイレです。
↓ レストラン
↓ 早速ランチ。ビュッフェスタイルだった。
↓ 2皿目は半分以上食べてから、思い出して撮影。
↓ 私が泊る、シャワー・トイレ別棟のゲル
シャワーは、ブルドのツーリストキャンプより温かかった。ここは静かなキャンプだった。
2.博物館(ツーリストキャンプ内)14:20~14:40
ホスタイ国立公園内の動物についての展示。メインはタヒ(蒙古馬)についての説明。世界最後の野生馬。16世紀の世界中で絶滅したと思われていた野生馬がモンゴルにいた!とヨーロッパ人が発見。保護しないでヨーロッパの各動物園に送られて、元々食用にもされていたのでモンゴルでは絶滅。ホスタイ国立公園が復帰場所とされ、1992年にヨーロッパから16 頭のタヒが里帰りして、飼育下で2023年時点で420頭まで増えたそうだ。
3.ホスタイ国立公園探索 15:00~18:50
ホスタイ国立公園って、屋久島と同じ位の面積らしい。
↓ このロシア製のバンと別のバンの2台に分乗。ロシア製のバンの方が乗り心地が悪いと説明があったけど、どちらも似たようなもんだった。Roadと表示されてるけど、轍の跡があるだけで、凹凸のある草原を40㎞位で走る。
揺れるし窓ガラスは汚れているので、写真は撮れない。道路沿いにシベリアマーモット(タルバガン)が数匹肉眼で見る事が出来た。
シートベルトもないので、手足を踏ん張って、揺れたり跳ねたりする乗り心地を楽しんで50分ほど。
地図の左下にある“Ungut Grave”に到着。
①人石(Ungut Grave)
おおっ!なんじゃこりゃ! 草原の中に唐突に立っている石達!ガイドさんは「昔の王様のお墓です」という解説で、“石人”が何か、なんで“Ungot Grave”なのか良く分からない。
現地のプレートには英語で解説があった。Google翻訳すると“「ウンゴット」墓、この墓地には中央アジアで最多の人型石が 32 体あり、紀元 6-7 年のテュルク系ハン国に由来しています。この墓地には石の礼拝テーブル、壁、ライオンと羊の像もあります。2.1 km にわたって 552 個の「バルバル」石が建てられています。考古学者によると、この墓地はトゥラキの高位貴族のものであるとのことです”
↓ ライオン
で、家に帰ってから調べると、このエリアは「古代の居住と使用の痕跡が数多く残っています。最も古いものの中には、トゥール川渓谷の台地や内部の渓谷の一部に点在する多くの新石器時代の墓があります。最も古いものは 4000 年以上前のものだと言われています。しかし、最も見事な墓地は公園の西側の境界線のすぐ外側にあり、いくつかの彫像で構成されています。この墓は、比較的最近 (約 1200 年前) にトルコ系の人々 (オンゴット) によって建てられました。 神聖なホスタイ山は、地元の人々によって長い間崇拝の対象となってきました。これにより、長年にわたって山とその生態系は、その資源の過剰利用から十分に保護されてきました。」
なるほど。このエリアは遺跡や史跡の宝庫だったんだ。
“中央アジア最大の石人の集結”だそうだ。
「30個の男石があり、両手は尊敬の象徴である石の囲いに向かって胸に彫られています。」トルコにある人石は、右手に盃を持ち、左手で武器を持っているそうだが・・・。
トルコ系の人々 (オンゴット)は、私の年代だと高校の世界史で習った“突厥(とっけつ)”という6世紀中から8世紀中まであった、トルコ系騎馬民族。テュルク系ハン国。
なので、トルコにも人石があるそうだ。モンゴルの他の場所にももちろんあるそうだ。
人石の多い場所のみ保護のため鉄柵で囲われているが、鉄柵のドアの鍵はドライバーさんが持ってるのかな? 1m位なので乗り越えられるけど。
「55 m x 38 mの土塁がモニュメントアンサンブルを囲んでいます。考古学者たちは、ウンガット記念碑が考古学的発掘調査の数を経て、貴族のための供物の場所であったことを明らかにしました。30個の男石があり、両手は尊敬の象徴である石の囲いに向かって胸に彫られています。発掘調査では、木製の柱脚、建材、屋根瓦など13点が見つかり、ウンガット記念碑は供物場であると結論付けられました。男の石やさまざまな石像を除いて、日の出方向に2km伸びる550以上のバルバルストーンがあります。」
↓ 祭壇跡かな?
↓ 柱状列石じゃん。
「日の出方向に2km伸びる550以上のバルバルストーンがあります。」
バルバルって何と思ったら、トルコでは人石の事をバルバルというらしい。
モンゴルで柱状列石に会えるとは! 感激!
私の乗った自動車はバルバルストーン沿いを走ってきたのに、車高が高すぎて気が付かなかった・・・。
人石は花崗岩だったけど、バルバルストーンはいろんな石が混ざってる。片方だけだけど、エジプトのスフィンクス参道みたいな感じだったのかな?
2㎞、歩いてみたかった。