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続々・今年のインフルエンザA型・・・

2011-02-13 11:09:41 | Weblog
 私見ですが・・・

1、学校から登園許可証や登校許可証を書いて下さいと言われる。しかし、実際に書いている小児科医にとっては、かなりの矛盾を感じながらも、(当院では無料で)書いているのだが・・・。
・順番として、ちゃんと書くとなると(登園禁や登校禁がいつかまでとなると)、治癒した感じになって来院して、初めて書けると言うことになる。
 しかし、実際は、もう次に来てなくて、書かないといけないことが多い。中には、園や学校の方から、一方的に、「インフルエンザの検査してもらってきなさい!」何て言われて、来院している場合もある。
・診断書をちゃん書くとなると、お金が要る。普段、多くの人が、診察してもらって書いてもらっている診断書だ。だとしたら、それが無料や例え100円であっても、それで、ちゃんとした診断書になるのかどうか?
・更には、その責任である。ちゃんとした診断書でないのに、責任まで取らせられるとしたら、これは、少し問題になるかな?!
 例えば、インフルエンザに罹患して心筋炎になっていて、無理して、治り切っていないのに、運動して突然死となると、事は重大である。
・書く方としては、診断せずして、治癒証明書としては、書けない。
・インフルエンザの診断は、その検査をしても、何度しても(インフルエンザにしっかりと掛かっていても)陰性になることもあるし、又、経過には、個人差がある。

2、子どもの場合、二峰性と言って、2~3日熱があった後に、下がった感じになって、又、上がることがる。これを「二峰性の発熱」と言う。再び熱があった場合、(中耳炎などの)合併症の熱なのか、単なる二峰性の熱なのか、区別しないといけない。
 初めの熱が下がっても、48時間でなく、まる4~5日程、ゆっくりと休むことが医師の立場からはいいと思われるのだが、勉強の進み具合が気になる日本では、なかなか難しい様だ・・・?!

3、解熱後、48時間経てば、登園・登校可と考えている学校関係者は多い。しかし、特に、小児の場合は、その感染力は、その後もしばらく続くケースが多い。
 それを守らない為に、解熱後48時間後に登校して、クラス中にウイルスを撒き散らす感じになって、学級閉鎖となっているケースが多いと思われる。
 感染から逃れる確実な方法は、隔離である。その証拠として・・・→冬休みに入ったり、春休みに入ったりすると、患者数がガクッと減っている。

4、インフルエンザは、全身症状なので、その子の一番弱い所に症状が出易い。呼吸器の弱い子の場合、咳が長く続いたり、消化器の弱い子の場合、下痢が長く続いたりすることもある。けいれんが起きやすい子では、けいれん止めの座薬を用意しておくとか、呼吸器の弱い子の場合、部屋の湿度に絶えず注意しておくとか、消化器の弱い子の場合、食べ物に注意しておくなどの配慮が必要と思われる。

5、鼻水止めや咳止めは、与えるべきかどうか?
 いろんな考え方があると思うが・・・→私は、与えてない。鼻水や咳は、ウイルスを体から排除しようとの防衛反応と考えれば、抗ヒスタミン剤の鼻水止めとか、鎮咳剤は、むしろ、上げない方がいいのでは?!
 むしろ、鼻水を出しやすくしたり、痰を切る薬の方がいいと思っている。喘鳴があれば、気管支を広げる薬や吸入も、積極的にするべきだと思っている。(添付文書には、気管支喘息の発作の時は、ペリアクチンなどの抗ヒスタミン剤は、禁忌と書かれている!)

6、鼻水があっても、それが、単なるウイルスのせいで一過性かどうか、はっきりした方がいい。2週間も鼻水だ何てことになると、アレルギーを疑う。

7、咳が長く続いている場合は、原因を突き詰めるのは、結構、難しい。副鼻腔炎の事もある。小さい子だと、今の時期だと、RSウイルス、大きい子どもだとマイコプラズマ。家族に喫煙者のいる場合は、長いこと咳が止まりませんよ!換気扇の下でも、駄目です。外で吸っても、しばらく気道にあります。・・・←父親が喫煙習慣を止めなくて、難儀しているケース、多いですが・・・!

8、熱自体は、急患でない!「機嫌」「顔付」「食欲」「睡眠」の4つに注意して、それがどんどん悪くなれば、毎日でも、受診しないけない・・・と私は親御さんにいつも言っている。
 熱や嘔吐があっても、機嫌がまあまあ良ければ、慌てる必要はない。熱が無くて、顔色悪くて、元気ない方が心配。
 小さい子が、夜、急に高い熱が出た場合、心配なのは、けいれんと脱水。手足が冷たい時、熱が上がり切る前で、子どもにとってはきつい時。その後、手足が温かくなると、少し楽になるはず。葛根湯や麻黄湯や白虎加人参湯や(虚の子の場合)桂枝湯などがあれば、与える。

9、抗生剤は、与えるべきか?
 乳幼児の場合は、細菌感染のケースは、少ない。喉が赤くても、細菌感染のケースは、経験上、少ない。アデノウイルスの時は、喉がとても赤くなっている割に、機嫌がいい。アデノウイルスでは、口蓋扁桃に白苔が付いていることもある。インフルエンザの時は、乳幼児の咽頭所見は、さほど赤くないか、時に、殆ど正常に見えることもある。が、インフルエンザの場合は、アデノウイルスよりもきつがっていることが多い。
 溶連菌の場合は、アデノウイルスとの鑑別は難しいが、喉をとても痛がり、小学校入る前からの大きい子が多く、とてもきつそうにしている(疑えば、抗生剤を与える前に、検査をするべき)。
 ウイルスなのに、抗生物質を与えると(ウイルスには、抗生物質は、全く効かない!!)、いい腸内細菌まで死んで、免疫力が低下すると思っているのですが・・・。
 インフルエンザの時、早目に抗生物質を使った方が、中耳炎になり易いケースが多い様に思っている?!中耳炎になった場合も、抗生剤を長く使っている方が、却って長引いているケースも、経験している?!(もちろん、そうでない場合もあるが・・・・・・←日本では、耐性菌で苦しんでいるケースが諸外国よりも多い!)

10、気の力も大きい。特に、母親がイライラしていたり、ストレスを感じていたり、医療機関に不信感を持っていたりすると・・・→それが直接子どもに行って、免疫量が低下して、治りが遅くなるのでは・・・?!

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110211/1

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