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日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

状況の力(再掲、少し内容を変えています)

2008-02-13 10:48:24 | Weblog
 かって、民放で、興味深い内容が放映されていた。「状況の力」と題しての、アメリカの実験で、監獄での囚人と監視人とをデモでして、その心境の変化をつぶさに報告していた。
 14日の計画が、耐えられなくて、6日で中断している。している方も、されている方も、実際の姿になってしまっているのだ。
 そのなかで、3つのことが言われている、つまり、1、「権威への服従」、2、「非個人化」、3、「間化」である。それが、現実に、イラクで、アメリカ兵が囚人にしている様に、起きているのだ。
 似たことは、アチコチ、沢山あると思う。医師や教師が、病院や学校と言う強い後ろ盾がある為に、権威を振りかざし、又、組織の中で、自分を失い、非人間的な行為をしても、気が付かない。
 そう言えば、大学に入学した時も、おかしなことに気が付いていた。一生懸命に勉強していると、上の先輩が、「どうして大学には行ってそんなに勉強するのか」と聞いてくること。「国家試験なんて、99%合格だし、今まで受験で苦しんできているのだから、遊んだら・・・」とよく言われた。しかし、その状況で、私は、自分なりに勉強していたが、・・・。その時、皆が遊んでいるのに、一生懸命に勉強するのが恥ずかしかったことを記憶している。
 東大生が傲慢になったり、警察官や公務員の不祥事も、この状況の力によるものではないだろうか。

 親方の指示で、若い相撲取りの命が絶たれた。その時、リンチに加わった兄弟子達、親方の指示通りにせざるを得なくて、してしまった可能性が充分にある。オウム真理教にしても、教祖に逆らうことは出来なかった。で、仕方なくリンチに加わった教徒も多かったと思われる。
 そんな出来事、今の時代には、沢山あると思う。
 一昨日、熊本大学の中にある「五高記念館」に行った。その建物の中に展示されている中に、特攻隊に参加して戦死した人を讃える感謝状があった。今、イラクで自爆が非難されているが、そんなこと、日本でもその当時は、当たり前って感じになっていたのだ。
 どんな時にも、冷静に判断出来る人間になること、極めて難しいことだと思う。

 医師も、医療経済学が必要とされている時代になっているのか?!病院で行われる(経営に関する)会議で、事務の方から、売り上げが下がっていると、「・・・1件当たりの点数がもう少し高いと、いいのですが・・・」と言った感じで言われることがある。
 検査を増やし、高い薬を使い、満室を目指しながらも、空いていれば入院を延ばし、かつ、短期で回転する様にベッドを調節して行けば、それもある程度までは可能であろう。もちろん、新しい患者さんを増やすことが出来れば、それに越したことはないが、周りの医療機関もあることだし、限界がある。
 職人気質の人の場合は、医師に限らず、自分の技量に自信を持っているので、余り経営のことを言われると、居づらくなると考えるのは、私だけであろうか?!
 しかし、今の医療経済不調の時代に、医師がどんどん勤務医離れをする傾向は、この押し付けも少なからず荷担していると思われる。


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