日本の心・さいき

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為になるかも知れない本(その58)

2007-04-05 06:14:35 | Weblog
○専門3年、4月20日(土)曇。
 中川米造先生の講演があった。スェ一デンの医学生は、医学部で講義を受ける前に保健所や医療施設に行かなければいけないと言う。阪大でもその方針になりつつあると言う。日本のナ一スは、一日に1分20秒しか患者さんと話をしないとのこと。ある耳鼻咽喉科の開業医の先生は、一日に350人も診ていると言う。今の医学は量が莫大に増えて、4年間では無理であり、医学的知識を全部覚えることは不可能で、又、その必要もなく、直ぐに引き出せるような能力が必要とも言われた。更には、細分化の弊害にも触れ、アメリカでは24種類の臨床スペシャリストがいて、一人20分間診るとすると、一日8時間労働でちょうど24人の患者さんに24人の医者が必要になり、専門医24人に診てもらうとすれば、将来有病率が5割になるとした場合、国民の半分が医者にならなければならず、医者も別の医者から診てもらわないといけないから・・・・?!又、コンピュ一タ一の弊害にも触れ、医者は病気を診ているだけで人間を診ていないから、医者と患者さんとの間に人間的交流がなくなっているとも。学生の質問にも応じて、国家試験のことについても言っていた。私立の名門慶応でさえも特訓をしており、自分が今実際に解いてみて(先生は、京大出身)3~4割しかできないが、受験勉強を前もって一生懸命にやれば、6割近くは、何とか取れるかも知れないが・・・(それまでの国家試験では、易しかったので、今でも6割近くは取れるとのこと)と。一人の医学生を育てるのに、4カ年間の専門課程で、国民は1000万円も払っているとのこと。教養の時に、僻地に行って、実態を見る必要があることを強調していた。先生の素晴らしい話に、皆、聴き入っていた。
○専門3年、4月30日(火)晴。
 悪徳医・算術医・誤診医の本を読み上げた。医者は患者さんの為にある。患者さんの為に医者になる。自分の為に医者になるのではない。

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