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小児科外来での出来事(その2)

2018-06-04 06:52:32 | Weblog
 外来で、私は、必ず、食欲と(親御さんから見た)顔色を聞きます。「普段10食べるんだったら(飲むんだったら)、今は、どの位?」と。すると、「1~2」とか、「5」とか、「7~8」とか、「10」とか、いろんな返事をもらいます。
 で、ある時、連れて来たお父さんが、「15」と言い、「今まで食べてないんで、それを取り戻そうと・・・」何て言って、ドッと、看護師さんと一緒に笑ってしまいました。
 2~3歳の子で、診察前に、よく泣く子がしばしばいて(男の子が多い感じですが?)、そんな時、「ホラ、先生、注射持ってないよ。痛くないよ。モシモシするだけ。先生、怪獣じゃないから、噛みつかないから、大丈夫。」何て言うと、親が笑っていますが・・・。
 昔、佐伯の救急病院で働いていた時、患者さんがとても多くて、そのせいもあって(私がせっかちな性格もあって)人を間違えて、説明していたことがあり、後で、冷汗をかいたことがあります。相手が警察官のこともあって、その時は、手錠を掛けられても仕方ないって気持ちになりました。それで、今は、診察前に、必ず、名前を言って、確認しています。
 漢方を使う関係で、私は、しばしば子どもの脈を診ています。初めは、驚いて引っ込めますが、次第に慣れて来て、引っ込めなくなります。背中の打診を省略することなくします。これ、子どもとのコミュニケーションを取る意味でも、いいと思うのですが。
 ある時、咳のない子に打診をしないと、子どもから言われました、「トントンは?」。
 最近、溶連菌感染症が外来で多く(2~3歳までは、ないことが多いのですが)、喉が痛くなかったり、l喉もさほど赤くなかったり、熱もさほどなかったりなのに、喉の検査で、陽性の人がいます。検査をする時、1~10まで、カウントして、終わらせます。1~3は、まだ、喉に綿棒を入れてない状態で、4~6で、バチッと拭って、7~10は、早口で終わらせます。すると、出来るだけ短くで早めに終わらせてもらったと思ってか、子どもも少し納得している様にも見えますが・・・?!線が2本入って、陽性の時、「我慢して検査したから分かったよ・・・」と子どもに説明しています。
 どうもないと思っても、聴診し、背中を打診し、脈も診て、お腹の異常を疑えば、横に寝かせて、よく、腹部を診察すると、親御さんも安心して、それで、子どもも安心して、免疫力が上がって、治りが早くなったりして・・・?!

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