日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

良心の呵責

2008-07-23 11:53:03 | Weblog
(平成20年7月23日、読売新聞)
 大分県の教員採用汚職事件を巡り、同県警は22日、小学校長や教頭3人が元県教委義務教育課参事・江藤勝由被告(52)(収賄罪で起訴)に渡した商品券計110万円分は昇任のためのわいろだったとみて、3人の自宅や勤務先の小学校などを贈賄容疑で捜索した。
 3人のうち、50万円分の商品券を贈った男性教頭(50)は、読売新聞の取材に「合格するのはコネのある人ばかり」「まともにやってはダメという気持ちだった」と打ち明け、「子供にうそをつき続けるのは限界だった」と苦しい心境を吐露した。
 同県佐伯市内の小学校の男性教頭は今月8日、市内の別の小学校の女性校長(53)や女性教頭(49)とともに商品券を贈った事実を警察に説明したが、その前日に取材に応じた。女性教頭も50万円分、女性校長は10万円分の商品券を贈っていた。
 男性教頭は2003年度から管理職任用試験を受け始め、今年3月に教頭昇進の内示を受けるまで4回連続で不合格だった。「他の合格者と答え合わせをしても自分のほうが成績が良かった。でも合格するのは県教委幹部と釣りやゴルフに行く人ばかり。まともにやってもダメだと思った」
 昨年11月に1次試験を終えると、一緒に勤務したことがある元同課参事の矢野哲郎被告(52)(贈賄罪で起訴)から「自宅で試験勉強を教えてやる」と誘われた。
 そこで「江藤さんに口を利いてやる」と言われ、思わず応じると、「それなりの金が必要だ」と5本指を開いて示されたという。
 4月1日付で教頭になったものの、先月、勤務先の小学校で事件を説明する緊急集会が開かれ、後ろめたさに耐えきれなくなった。
 「何くわぬ顔で集会の司会者を務め、頭がおかしくなりそうになった。子供たちに毎日うそをつき続けるのは限界だった」
 男性教頭は教え子たちに「教頭は誘惑に負けた悪い人間です。君たちは正しい行いをできる勇気ある人になって下さい」という書き置きを残してきた。以来、出勤していない。18日の終業式でも教頭がなぜ姿を見せないのか学校側から児童に説明はなかったという。

 ムーッ、次から次へと真実が暴露されている。大変いいことだと思います。この際、一気に出してしまうべきです。それを、まだ、蓋をしようとしている上からの圧力。人間、何もかもなくしてもいいと思えば、強いものです。どんなにごまかしても、自分はごまかせない。嘘で固めた教育なんて、教育ではない。ホントは、それを教育者自らこの様な形で明らかにしてもらいたかった。糸口が、金券ショップでの警察の指摘だったとは、情けない。
 教育を根本的に変えないといけない。ペーパー試験だけでは、適性は見れない。全国の21カ所で、発表前に、県議や代議士への通知があることが明らかになっている。合否に関係なかったら、その必要は、ないはず。関係するから、合否の前にしている。そんなこと、子どもでも分かること。それをしれっとして、関係ないと言う体質こそ、問題だ!!

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日本の将来は・・・?!

2008-07-23 10:05:12 | Weblog
 官僚の在り方が問われている。官僚の人達にとっては、大臣はしばしば代わるので、大臣が自分らのトップとは思っていないらしい。社長は、事務次官なのだ。次官が付いているから大したことはないと思ったら大間違いで、各省では、正にトップの存在なのだ(同じ次官の付いた政務次官とは大きな違いかな)。
 で、それになれるのは、ホンのホンのひと握りと言うことになる。で、それにもれた人は、天下りせざるを得ない構造になっているらしい。本心は、天下りしたくないのだが。しかし、自分の将来を考えるとそうせざるを得ないのだ。
 それもそうだろう、がんじがらめの自分の裁量が発揮できない狭い世界でずっと仕事をしてきて(それも、安月給で)、40代の終わりにでもなれば、自分の実力や将来性が自ずと見えてくるはず。国家公務員であるからして、首には出来ないはず。しかし、実力やコネがなければ、例え定年までいても、それこそ窓際族で、自分の部下や年下が上に立ち、寂しい思いをすることになるだろう(高学歴であればあるほど)。で、定年一杯まで官僚の立場でいても、その先、どこも就職するところがなければ、・・・。
 そんな中で、今の変化の激しい時代にマッチしたアイデアを出してのいい行政が出来る何て、思われない。まず、自分の先々の就職先を考えての仕事となる。そんな土壌から、学閥やコネ(や時に賄賂)が自然発生的に生まれる気もする。
 地方の長が霞ヶ関に出向いて、お金の配分を自分の地方にと陳情にしばしば行っている。パイは決まっている訳だから、その分、どこかが少なくなる。その努力を惜しまず出来る政治家が、有能な政治家だとしても、何か、割り切れない感じだ。
 官僚の体質は、そのまま地方にも行っているのでは。何故なら、地方のトップの知事の半分が、官僚出身だから。
 いっそ、無駄使いを思い切ってなくし、公平にするべきなのだが、それが出来ないのが今の官僚と政治家(とそれに住民)の姿かな。
 かって北海道に家族旅行した時に、大きな道路がずっと続いていたが、殆ど車とすれ違わず、途中に「熊に注意!」の看板を何度も見た。どこかの市の様に、市のお金を使って大きな建物を造ったのに、しばらくして又壊して、別な物を造っている。土建業者は、潤うだろうが。
 今の時代、もっと、根底から日本人も、考え直した方がいい感じだ。日本人は、もっと賢かったはずだ。日本人は、もっと倹約家だったはずだ。日本人は、もっと倫理観があったはずだ。日本人は、もっと他人への優しさがあったはずだ。ある人の言葉に、「奪え合えば足りず、与え合えば余る」との言葉がある。今や、世界で5人に1人しか3食摂ることが出来ないのに、食べ物自給率が39%で、その3分の1が無惨にも捨てている国になっている。
 日本も、このままで行けば、後100年したら、今の半分以下の4.800万の人口になるそうだ。開きの直って考え方を変えて・・・そうなってしまえば、国際化して、素晴らしい日本になっているかも知れないかな。私は既にもうこの世にはいないけど。

*日本では、有能なエリートが官僚を目指している感じだが、アメリカでは、官僚に行かずに、会社の社長を目指して事業を始める人が多いとか。又、アメリカの医療や大学の変革は、上からの力でなく、大衆の力で変えて来ているとのこと?!

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