シャンソン歌手

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シャンソン歌手 リリ・レイ LILI LEY 歌手の役目

2012年02月28日 00時15分38秒 | Weblog
シャンソン歌手 リリ・レイ LILI LEY 歌手の役目

歌手・・・歌い手が 沢山 美男美女ぞろいのお弟子さん達。
今年2月11日 内幸町ホールの 写真。プロはいませんが
皆さん 歌う人。アマチュアながら真剣な歌手。

舞台の客席の 一番後ろの席に座って 我が愛する子達が
懸命に歌う姿を見る親のように私は ポカーンと 口を空いて 聞き入ります。
自分が歌う前に 19曲聞きます。幸せです。

最短で半年位で 内幸町ホール デビューしても
まったく 10年習っている方に 引けをとらないように
リリ先生のレッスンは 細かく 愛情を山ほど掛けて
特訓して 皆さんも自宅練習していますから
舞台でのシャンソン一曲は 全員立派です。作品としての舞台です。
まったく飽きずに 爽やかに あっという間の二時間
シャンソン 駅伝リレーみたいに 素敵でした。

リリ先生の お弟子さんは フランス語も発音が良く
姿かたちが美しく 舞台マナーも良く 品があり
レベルがタカーイ ・・・・と お褒めに預かりますけれど
生徒さんたちのDVDを 見て 聞くと
音程と 音色の統一が プロのようパーフェクトには いかなくて
先生としては 反省することもあります。
やっぱり プロの川島豊さんと リリ・レイは 音程はパーフェクトだわ。
仕方ないわよねぇ。当たり前だけれど・・・
親も だんだん 欲深くなり 我が子が可愛いゆえに
もっと 上手くしてあげたいだけですが・・・リリさんって
子供がいないから 音楽の子達が可愛いくて仕方ないのよね。

舞台の場合は 気 とか 人間のパワー や マイクエコー
舞台音響や 視覚が広いので 分からないのですが
細かい欠点は 録音ですと 良く分かってしまいます。
自分自身も
DVD録画を 必死に見て 必死に自分の欠点探しをします。
自分の勉強の録音も
テープは 最新式の良い録音出来るものより
原始的なテープで録音したりします。
自分の声や 音楽にうんざりし続けて 苦節40年・・・・リリさん。

昨日の 日本シャンソン館の自分のDVDを 今日は 見なければ。
先月から 芦野先生無しですから
もう 自分で 厳しく批評して 自分で欠点探ししないとならないわ。
良く 歌手は ナルシスト だと 思われがちですが・・・
他の楽器演奏家と違い 歌手は お客様に面と向かい 全身を見せて
全身で 音楽美を クリエイトして 音楽を与える仕事なので
何もかも 生きる美 として表現しなければ
ならないのです。
しかも 性格 生き方 人生 経験が 全て シースルーのように
音楽に反映されてしまいます。

テレビ出演の多かった芦野先生は 音程が良かった。
音色も 録音を通しても 素晴らしい。
性格の通り 包容力ある優しい艶やかな響きの声。
しかも 優しい声なのに 深くて バリトン色の声なのに
軽快な前に進む 西洋音楽のリズム感と フレージング感で
それでいて 品格がありました。舞台に余裕がありました。
ガンバリズムがないのに 聞かせどころを 掴んでいらした。
あーあ
また 懐かしんでいる。リリさん。
本物が 二度と聞けないなんて 何て 悲しいのだろう。
シャンソン歌手は 人生の詩を 紡ぐ 芸術品よね。
ただし そこそこに なるのに やっぱり半世紀は かかるのかも・・・

いえいえ
芦野先生は2000曲 勉強したとのことですから
先生以上の 実力は とうてい 及ばないうちに リリさんは 天国へ
行く時間が来てしまいそうです。
難しいフランス語のシャンソンは 暗記一週間
唇と体に刷り込み 覚えるのに1ヶ月 そして 熟すのに3ヵ月
熟した作品一曲を
何十回 舞台に出して やっと お客様と自分のコミュニケーションとしての
マイルドな 薫り高い作品に なってゆく・・・
はー
人生は 短い。 芸術は深く 修行は ながーい。