シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 エマニュエル婦人

2012年02月13日 00時34分06秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 エマニュエル婦人

2005年 一年間
私は日本シャンソン館に毎月一度
芦野先生に個人レッスンを 受けに通っていました。
伴奏者を自分で連れて
午後 のシャンソン館ライブ で他の歌手の皆さんや芦野先生を
お客様として 拝見して
それが終了してから 一時間か それ以上
コンサート形式で舞台稽古をしていただきました。
時には三曲 時には数十曲でした。

先生の前で 舞台稽古は 緊張いたしました。
勿論 暗譜 振りも自分で考えて 作品として出来上がったものだけ
持参しました。
今 私が お弟子さんにする稽古は
手取り足取りですが
プロの稽古というのは 音取りやアンプや 舞台振り付けまで
全部出来上がってから 先生に見ていただき 注意していただき
その場で 直ぐに修正して出来ないとダメです。
芸大の学生は 皆 そうして 大学一年のときから
教授のレッスンを受けますから
私にしては 当たり前の事ですが シャンソンは
クラシックの歌唱より 細かいニュアンスが 多く
人生の機微を出し尽くすように 音色も変えますから
芦野先生の シャンソン人生の厳しい耳 巧みな技から 教えていただける
事は 全てが新鮮で 私はスポンジのように吸収しました。

やがて 日本シャンソン館で 毎月一度 ソロライブを
先生の前座として12曲づつ 歌いはじめました。
レパートリーは 当時は ドラマティックが多くて うるさい位大声で
シャンソンを 歌っていたこともあります。
今も 大声でドラマティックである事に変わりませんが
ある年の年末
リーヌ・ルノーさんの CD四枚組みを聞くように指導があり
「人を幸せにする シャンソンもあるのですよ」
「よく 勉強してください。」と
大きな宿題を頂きました。
聞いて 良く考えました。
考え直しました。

リーヌ・ルノーさんの レパートリーの楽譜もないし
年明け初めての 日本シャンソン館のライブの時
「エマニュエル婦人」を持っていきました。
自分のネイチャーの 歌いかたと まったく 違う声 違う曲作りを
発明しました。
芦野先生から「ありがとう。分かってくれましたね。」と
一言。
それから 私は 少しづつ 軽い お茶目なシャンソンのレパートリーを
広げました。
パローレパローレも 先生が私に 一番似合うと おっしゃいます。
私自身 は 能天気リリさんですから キャラクターには
そのレパートリーが 合っていたのだと思います。
でも
「Je suis malade」 恋の病に冒されて のような
情熱的な シャンソンリアリストも キャラに合っているらしい。
芦野先生日本シャンソン協会主催 3月22日
東京フォーラム フェスティバル ドゥ シャンソンの曲目
この曲のサラマンドルとしての デュエットは
とても 気に入ってくださっていました。

これからは 自分で 客観的に判断しなければなりませんね。
今となると
私は 自分のシャンソンの好みは 無くなりました。
何が歌いたいか・・・というより
如何に その曲に生命を与えて 作品に仕上げるか・・・だけです。
私を シャンソン歌手として育てた 大先生です。