2024年4月29日
昨日のフランス語シャンソン発表会での
お弟子さん達の歌声が
無音防音マンションの我が家に
聞こえています
私の脳の中では
コンサートが続いていて
幸せな余韻に浸れている今宵。
有難い人生です
フランス語シャンソンを日本で披露する場合
お客様は
フランス語を分からない方々が
ほとんどの日本ですので
コンサートでは
日本語 訳 字幕をスクリーンに映しだすか
要約テキストを お渡しするか
フランス詩を説明するか
色々 工夫して 試行錯誤しております
お客様が フランス語シャンソンの
芸術的な ニュアンス 人生の物語に
スムーズに馴染んで頂けると良いのだけれど!
日本語訳の シャンソンは
壮絶に 違訳されて
単語数が少ないので
詩の内容が
まるで違うことが多くて
ビックリしてしまいます
もはや
日本語訳では
歌いたくなくなりました
たまたま
クラシックの声楽家でオペラ歌手
でしたから
イタリア語 ドイツ語 フランス語 スペイン語
ロシア語 英語
原語歌唱に 馴染んでいて
原語とメロディーの結婚が 歌だと感じています
ちなみに
自分のオリジナル歌は 日本語作詞で
作曲します
フランス語で 私の語力では
とうてい作詞出来ないです
韻を踏んだ 詩を作るだけの ボキャブラリーが
無い!
フランス語二重子音や 単語アクセントがある
脚韻の美は
フランス印象派の絵のように
美しくて
耳に 絵画が 飛び込んでくるみたいに
フランス語ポエムは 陰影ある綺麗な音です
母音の色が フランス語と日本語では
奥行が違い 音楽性の流れも
違います
フランス的といっても
洗練や品だけではなく
案外
情熱的だったり
魅惑的だったり
妖艶だったり
なので
フランス人でもない
バイリンガルでもない私が
シャンソンをフランス語でしか歌わないし
お教えしないという道を歩みながら
やはり
悩みながら
模索しながら
好奇心のアンテナを 張り巡らせます
どうしたら
日本でフランス語を知らない方々に
感情を
伝えられるか?
あ~日本では
なかなか 生演奏で 素敵なフランス語シャンソンを
聴けなくて悲しいな
聞きたいな
と
私は いつも思っているので
昨日のように
フランス語シャンソン発表会で
お弟子さん達の歌う
フランス語シャンソン歌唱を聞ける幸福感は
ひとしお です
4月29日アレイホールでは
私が シャンソンの曲目を説明をさせていただき
発表会をいたしました
とやみちる さん のピアノの弾き語りから
コンサートは開始
つむじ風 と
貴女が欲しい を 流暢に
シュタンウェイのグランドピアノを弾きながら
歌唱してくださいました
とやさんの歌われた
つむじ風Le tourbillonというシャンソン
は
私の知らないシャンソンでしたし
素敵な曲でしたから
私の脳は
大喜びいたしました
知らない 美味を 生まれて初めて
知ってしまった!みたいな 歓喜を
感じました
知り尽くしていて
自分のレパートリーのシャンソンであっても
お弟子さん達 各々の声の色は 性格や人生の色
が反映されて
自分の声や息使いとは違うのが
新鮮で魅力的な 別のシャンソンに聞こえますから
それも又
楽しみですし 有難い!
行かないで は 儚げなシルエットの宮本裕子さんが
歌うと
健気で 抱き締めたくなりました
さくらんぼの実る頃四番では
苦しみを抱え生きていかなければならない
人生の切なさ を 美しい古屋寿子さんから
感じさせて頂けました
オ シャンゼリゼを歩く
可愛らしくて元気な菊地安佐子さんは
楽しそう!幸せそう!
圧巻 の 愛の讃歌 で泣きました
福江美那子さんブラボーです
ラボエーム四番 も ぐっときました
8月のパリの 不倫のシャンソン
別れなければならない
大人の女の強さを山際恵美子さんから
感じさせて頂けました
森を彷徨い 若い自分を懐かしむシャンソン
と イタリア語カンツォーネ 愛遥かに
短期間で よく仕上げた根性 アッパレです
きれいな声で 反射神経抜群 早口のバンビーノ
はリズム感 音程 全て完璧でした 聞き入りました
可愛らしい
美声ですねぇ
特に高音に魅了される
青木雪枝さんの4月のパリは
素敵なメロディーで 脳裡に流れ続けます