シャンソン歌手

シャンソンの好きな方 ようこそ !

ベルギー 1

2005年12月26日 02時34分45秒 | Weblog
ベルギーの家族

JOYEU NOEL! <ジョワイヨュ ノエル> クリスマスおめでとう!

ベルギーに在住8年の間 初めの四年半は日本へ一度も帰国せず 後半は
日本と行ったり来たりでの仕事が多かったので 今もベルギーには
音楽仲間が多くいます。 勿論パリにも友達はいるのですが パリに住もうと思えば出来たのに どうしてもベルギーから離れられなかった理由は 人々の素朴さ
暖かさ そして料理の美味しいことです。

グルメの国として有名なベルギーにはミシュランの星のついたレストランが
小国のわりに多く 街のレストランやビストロもレベルが高く パリと比べても
安価で 質が良いのです。普段はレストランが大好きなこの国の人たちも
クリスマスは家で過ごします。日本のお正月のように神聖な日で 家族だけで
シャンパン 鶏かロブスター クリスマスのケーキ で祝います。
外国で一人 志しを掲げて生きていても 寂しさとの戦いは 筆舌に尽くせない
ものです。なにしろ 暗く低い空 寒くて灰色の長い冬ですから クリスマスの
静かな夜は とても悲しくなります。マッチ売りの少女の気持ちです。
よその家族の幸せな光景が やたらと羨ましいのです。そんな時 私の伴奏者の
ご夫婦は お子さんが居ないので 私を家族として迎えてくれました。
お二人ともピアニストで 今も私立の音楽院をなさつていますけれど 当時は
王立音楽院の教授で演奏家でした。ベルギー人のシャンソン歌手で有名な
S.アダモやJ.ブレルのCDもよく聞かせてくれました。
クラシックのピアニストでも シャンソンは大好き。私がクラシックの声楽家からシャンソン歌手になり 初めてのCDを送ると 驚いてはいたものの 褒めてくれました。音楽の嗜好にジャンルはなく 受け入れる包容力があるのです。
クリスマスになると ベルギーの家族のありがたい思い出がよみがえります。
マダムREI

シャンソン6

2005年12月23日 05時26分09秒 | Weblog
ベルギーの雪

今日 日本海側は大雪。都心も とても寒くなりました。
昨夜も 私はアダモの作詞作曲「Tomb la naige雪が降る」を
ライブで歌いました。アダモはベルギー人ですけれど シャンソン歌手
として 日本では多くの人に知られています。
メロディーがシンプルで 歌詞も覚えやすい歌が多く ポップスのようにも
聞こえるほどです。
この 雪が降る を歌うときに 伴奏者に頼むことは 雪が舞うように静かに
ゆっくり・・・と

私がベルギーに住んでいた二十年前の冬を思い出します。
雪は 気候があまりに寒く乾燥しているので 石畳になかなか積もらず
雪は降るというより 舞う。 風の無い日は 舞わず落ちてくるけれど
さらさらな粉雪です。気温マイナス10度の日も経験しましたけれど
目の中まで凍ってしまうのではないかと思うほどですから 雪も一度積もったら
解けずに 石畳にくっつき 木々もその後ずっと 雪で白く化粧したままです。

ベルギーは雪が比較的少ないのですが 一度 かなりの積雪があったとき
雪だるまを作ってみましたけれど あまりに雪がさらさらで
お団子に固まらなくて驚いたものです。
もう一つ 驚いたことは この雪の中でも ラテン民族のベルギー人は
車のスピードを落とさないことです。フランス人も まさに ラテン民族。
オートルートの雪の中 時速100キロで走ったら 遅いほうです。

とはいえ 在住8年の間には私もすっかりラテン民族になっていました
けれど・・・・・
マダムREI





シャンソン5

2005年12月21日 03時06分38秒 | Weblog
E.Piaf エディット・ピアフが大好き

PIAFは フランス語で「雀」moineauの俗語です。
シャンソン歌手としては もう この歌手の前にも後にも存在しないだろう
と思われる圧倒的な凄い方ですが 49歳でこの世を去ってしまいました。

残念ながら彼女の生のステージは見ることが出来ませんでしたけれど
ベルギーに在住していた時 私はクラシックの声楽家としてプロ歌手で
ポピュラー音楽にはあまり興味がなかったのにも関わらず
彼女の伝記やライブ放送録画を見て その表現力やエネルギーに
驚き尊敬ししてしまいました。
先日 銀座の楽器店で PiafのDVDを購入しました。
久しぶりに涙が出ました。人間的なドラマティクな歌い方なのに
威圧感や 押し付けが無く 慈悲と包容力に溢れていて
聞き手に勇気と希望を与えるのです。
ピアフのシャンソンは 良い作曲家や詩人が多く 音楽と歌詞の造りが
とても良く出来ていて 私にとつても歌いたい作品ばかり。
もちろん 日本人にお馴染み「愛の賛歌」や「ばら色の人生」「パダムパダム」「私の回転木馬」などもフランス語のニュアンスは素晴らしく 一言一句
訳して字幕スーパーにしたなら もっと日本人の 心に深く響くのに・・・・

私のリサイタルのアンケートで人気のある曲の一つ
Je ne regrette rien「私は後悔しない」(水に流して)
と言うシャンソンは ピアフの晩年の歌ですけれど これがまた凄い。
ピアフの最後の夫 二十歳以上年下の夫への愛の歌でパワフル。
中の一節で好きな部分を書き出してみました。

Non rien de rien je ne regrette rien
いいえ 私は 何にも 何にも 後悔しない
Nile bien qu’on ma fait Ni le mal Tout ca
bien egal
人が私にした良いことも嫌なことも 皆同じよ
Je repars a zero
私は ゼロから再出発するの

マダムREI






フランス音楽1 ラベル作曲の BOLERO ボレロ

2005年12月19日 13時22分31秒 | Weblog
BOLERO ボレロ

最近 ラベル作曲のボレロを聴く事が度重なりました。
昨日 つたや から借りて見たDVD「公証人」日本の映画ですけれど
ラベルのオーケストラのシンバルの音がなるところで
テロの爆弾爆発の危険性があるという内容で
シンバルを鳴らさないようにするのですが 間が抜けてしまつたような
楽曲終了という設定でした。
この曲は十数分の短い曲で 淡々と同じ旋律が繰り返され
ラストの数十小節で盛り上がり
フルオーケストラになり 爆発的なスケールで終わるのですが
以前「悲しみのボレロ」という仏映画で
(仏タイトルはLes un et les autres 一方も他方も)
使われていた曲でもあり この映画では人生は輪廻転生を繰り返すといって
いるようにも感じられ 繰り返す旋律と重ね合わせた設定でした。
フランス的で大好きな映画です。この映画の中では パリの戦中戦後の
シャンソンや音楽のことも良く分かり 胸がじーんとします。
又 つい 数週間前 久石譲の指揮するオーケストラのティケットを
頂き 横浜みなとみらいホールで 聞いたボレロもよかったです。
久石氏は 漫画モノノケ姫とか ハウルの動く城などの音楽作曲者
で 独自のセンスが光りますけれど ラベルを指揮するとは思っても
みませんでした。でもラベルが他のどれよりも ブラボーでした。
その時 ベース奏者の真前の席でしたので 真っ赤な顔で弾く
ボレロの終焉のベース奏者の情熱と迫力に感動しました。
因みに BLEROはスペインのダンスのリズムです。
マダムREI

シャンソン4

2005年12月19日 01時33分31秒 | Weblog
シャンソン LES CHAMPS-ELYSEES
オ- シャンゼリゼは?

年末になると 今頃 パリのシャンゼリゼ通りは電飾が
さぞかし綺麗だろうと 懐かしくなります。
シャンゼリゼ通りのライティングの歴史は 蝋燭の炎やオイル燈
ガス燈を経て 今は電気のイリュミネーションですが
このセンスの良さは さすが 長い歴史のなせる業です。
よくシャンソンの歌詞で 「オーシャンゼリゼ」と歌いますけれど
本当は「オ シャンゼリゼ」シャンゼリゼ通りで・・という意味です。
場所を示すauxを オと発音するのですが いつの間にかオーとのばして
感嘆のようなオーになってしまったようです。
どちらにしても シャンゼリゼ通りは 広く長く美しく凱旋門を背に
歩くと感嘆の声もあがりそうです。シャンゼリゼ通りというシャンソン
の仏歌詞のように 歌詞一番「心は開放され誰にでも他人に挨拶したくなり
貴方にとうとう声をかけ誘ってしまう」
二番「それから 貴方と地下のギターの店で大勢と歌い踊り とうとう口づけ」
三番「この通りで 昨晩は他人の二人も一夜明ければ恋人」
という 開放的な包容力を感じさせるAvenueアヴェニュー
大通りです。
マダムREI


シャンソン3

2005年12月17日 05時59分53秒 | Weblog
眠らない夜のシャンソン

寒さの音しか聞こえない宵は BARBARAバルバラの
chansonが似合います。
彼女の歌のどこが好きなのか?
もう これは理屈抜きです。
本能的に たまらなく好きです。
好き嫌いに 理由は無いな と最近はよく思うのです。
彼女の作曲した旋律には クラシック音楽のコード進行からは
考えられない サプライズがあり 心をかき乱されてしまうのです。
彼女の詩は 言葉が繊細でいて 的確 そしてリアル。
その哲学は 過去へのノスタルジーと死への憧憬。
彼女はユダヤ人。
歌い方も 劇場録音の場合CDのスタジオ録音とは違い
ドラマティックで 息づかいは魂の吐露。
最近日本で流行った「Ma plus belle histoire d'amour 最も美しい恋物語」
はバルバラのシャンソンです。本当の内容は 男女の愛の歌ではなく
「ステージでこうして皆さんと会える事が 初恋のように胸躍る
私の最も美しい愛の物語です。今夜 このステージで 皆さんに
ありがとうを言います。」と言って 綺麗な旋律が 涙を誘います。
確か パリでサンローランが引退する時 カトリーヌ・ドヌーブが
ショーの舞台最後に サンローランに寄り添って 彼の変わりに
口ずさみました。舞台人にピッタリのシャンソンです。
シャンソンの部屋 マダムREI

シャンソン2

2005年12月16日 23時52分53秒 | Weblog
シャンソンは フランス語の浪漫

雪が降るという シャンソンをご存知ですか?
Tombe la neige <発音はトンブ ラ ネーネージュ>
Tombe は落ちる 又は降る。 la neige は雪。
落ちる・・・ 雪が・・・・と歌い始めます。
日本語ですと 雪が降ると歌います。まず 目的語の雪が先に文章の頭に
出てしまい直ぐに 降るという意味が分かってしまうのですけれど
フランス語はミステリアスです。降る・・・・と聞くと雨なのか 雪なのか
みぞれなのか お金なのか? 聞き手は 想像しなくてはならないのです。
と言うわけで フランス語で歌うシャンソンは ロマンティク!
tu ne viendras pas ce soir あなたは 来ない 今夜
et mon coeur s'habille de noir そして 私の心は 衣をまとう 黒で
と続きます。
明日は 今年一番の寒さになるそうです。各地で積雪の予報が出ています。
雪の季節ですね。マダムREIのシャンソンの部屋は暖かですが・・・・

シャンソン1

2005年12月16日 15時07分59秒 | Weblog
C'est la vie. Mais la vie est belle. Et l'amour est beaux.
Une chanson est une vie comme une rose .
Madme REI
人生って こんなものよ。でも 人生は素敵。そして 愛は素晴らしい。
一つのシャンソンは 一つの人生 まるで一輪のバラの花のように。
マダムREI