シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 ジャックリーヌ ダノ ②

2011年12月24日 18時13分50秒 | Weblog
ギャラリーラファイエットのクリスマス飾り


シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 ジャックリーヌ ダノ その②

フランス語を習い 勉強して 生活して はや30年になります。
今 私は 会話で困ることは皆無ですし
秋から 日仏学院で勉強を再開したので 日本という島国にいて
フランス語を話す機会がないのに 
この地に来ると 母国語のようにフランス語で考え感じ始めます。

ダノは 見も知らぬ我々に 広い自宅の居間でシャンパンとアミューズ
ゲールで おもてなしして下さり
近くのイタリアレストランに ご招待くださり
また
自宅に戻り 自身の録音 外人特殊部隊の兵隊に恋する娼婦のシャンソン
Mon legionair と他 二曲シャンソンを聞かせてくださいました。
また
私の 瞳から 大粒の涙が こぼれ始め
私の目の化粧は どんどん 剥がれていきます。

心を開くと 涙の関は決壊。
私は
困難 試練 不満 あらゆる激怒の感情を 抑え込む癖があり
笑って吹き飛ばし 笑顔の下に 全てを収める術を 子供の時から
環境上の都合で
習得してきましたら いつの間にか そんな 性格になってしまいました。
涙なんて 私の生活には不要。
生き抜くということは 泣いている場合より前へ進むこと
悩むより 行動すること と信じ 
行動の量が多く速い分だけ オッチョコチョイで しかも 笑ってケセラセラ。

しかし
ダノのシャンソンの魂は 私の胸のしこりを 荒療治的に 解除してしまいます。
ダノは
優しい目をしているけれど 強くたくましく 深くて広い。
人間としての生き方にも真剣で 仕事にも真剣だわ。

こんな話も聞きました。
「ダリダが 自殺する数日前に 会食したときに こう言われたのよ。
ダノ 貴女には 全てがある・・・・」

destin運命には 逆らえない。天が与えるものだから・・・でも
音楽の神様が いつも私を 育ててくださる。
今の私は 昔よりずっと 心身ともに 音楽とともに成長しました。
シャンソン歌手になって ますますパリが近くなり 必要になり
また再び 芸術の僕になりたくて この地で一人 思い考えます。

ダノは メルセデスを運転して ご主人と我々三人を 
乗せて 軽快に 駅まで走ります。
ご主人は パリへ。ダノは 一人 大きな家で お芝居の勉強。
皆一緒に おしゃべりしてパリのサンらザールへ戻ったら
夕方六時ころで
街は ノエル前日の金曜日ですから ごった返しています。
クリスマスは 聖なる日で
家族や愛する人達とプレゼントを交換したり
帰省して 静かに過ごすものですから 前日まで クリスマス商戦も続きます。
そして
クリスマス25日はレストランでさえも休みが多いです。
今晩24日は八時半から
アマンダ レアを 見に行きます。
「リリは 和製 アマンダ レアょ」と言われているので
そうか・・・・初めて 本物見れるわけですね。
本物 アマンダ レアは世界的な 大スターですが・・・




シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 Paris ジャックリーヌ・ダノ

2011年12月24日 17時29分00秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 Paris ジャックリーヌ・ダノ



出会いは必然 と申します。
サンラザール から 北東60キロメートルの郊外に住む
ダノのVILLAへ・・・・
ピアニストの近藤正春ウドンコさんは 毎朝フランス語を習っていますので
ピラミッドのメトロ駅 我が家から徒歩13分の場所で待ち合わせました。

メトロの駅が見当たらなくて お店の人や街行く人たちに聞いても
「そこにメトロの駅がある」とか 「すぐそばに メトロ駅 テュルリーで乗れば
良いじゃない」とか 知らなくても 必ず 嘘でも何でも答えてくれる
懐かしい パリの人々の 対応。

メールを即だして ウドンコさんが飛んできてくれました。
サンラザールまでメトロに乗らず 暖かいし雨も降っていないので
結局は 歩いて二十五分。
途中 オペラ座の裏の ギャラリーラファイエット やプランタンデパート
のクリスマスの 今年の飾り付けを 二人で見て 騒いで 喜んで
子供みたい。

長南さんは仕事なので お友達のマルクさん(秋に青山オデオンに
サラマンドルショーを見にいらしてくださった方で )が
ダノの家まで引率してくださいました。
長南さんとマルクさんは 女優でシャンソン歌手のダノとは
40年くらいの お付き合いで 毎年二回くらい 会食しているとのこと。
その頃も ダノはテレビやテアトルで 頻繁に活動していて
ジャックブレル と同時に シャンソンコンクールで賞を取り
その他にも 賞を山ほど取ってるということ
劇場での女優が忙しくて なかなか コンサートをしないけれど
今も80才で 声も音楽も 芝居も まったく 衰えていない。
と マルクさんから情報を頂きながら 電車に揺られていきました。 

駅に ダノのご主人が親切に メルセデスでお迎えにいらして
84才には 見えない素敵な方で感じも良くて 未だに毎日パリへ
仕事に行っているそうですから 動作もきびきびしています。

パリのセーヌ川の源流になるのでしょう
セーヌ川に面した 小高い丘に 良き時代の古い家を
維持して 庭や花の手入れも 掃除も 料理もするという
美しい ダノが 自宅で深い輝きの瞳で 私たちを迎え
抱擁してくださいました。
素晴らしい オーラです。
80才?
居間には ダノをモデルにした絵画など 沢山の絵で壁は埋めつくされ
奥に 木調のグランドピアノがあり 「いい音だと皆さんがおっしゃるのよ」
「弾いてみない?」
ウドンコさんは 遠慮深いから 私が弾き語りしました。
ダノは
私の隣に座り 聞き入り 涙目で 私に「 あなたにはFoi がある。
聞けばすぐわかる。声が良いだけじゃ駄目なのよ」
Foiがある・・・って 最高の賛辞ですが
この 言葉は 若いころ クラシックの歌手のときベルギーでも
パリでも 私は良く 言われた言葉です。
日本では こういう 褒め方は あまりしないから。

私は ダノのトリアノン劇場のライブCDを幾度聞いても
泣けて泣けて 仕方なくてその本物のスターが 隣で私を聞いている。
そして 意図せず
私の目から 大粒の涙が こぼれ始めて 止めどもなく ただ 溢れます。

私は そこに 生きている芸術品= 芸術家 を見て
耳に 今 隣で私に話す彼女の声や 話がシャンソンのように 聞こえてきます。

私の人生に また 一つの星 輝く星 スターとの出会いがありました。
ダノは 内面が輝く星です。
センスの良い 身なり 優しさに満ちた 笑顔
この家では
掃除 選択料理 庭の手入れ を掃除婦なのよ・・という 女優 歌手。
ブルトンの女は 強いのよ
海の男を 待つ女の地域で生まれて 私は 待つ女でなく海の男になりたかったの。
と。
劇場の女優 歌手は 旅が多いし 劇場という大海原で孤独に一人
戦う・・・彼女の仕事は テアトル。
日常は 豊かに 家庭の生活を 一人切り盛りする。
隣には 長年彼女を 見守る ご主人。まだまだ 現役で働いているし
彼女を 彼女として支えている。
娘もいる・・・という。
自立してビジネスマンとしてお勤めし食べていたのに ある日 娘は
「劇場の女優になる」と言ってきたので
「ママたちは 何も助けない。でも あなたの自由になさい」と言い
今は 劇場の女優さんだそうです。

来年 一年間 ダノは お芝居の女優さんとして 劇場の仕事が
詰まっていて コンサートの時間は無く
今も 毎日 セリフや芝居の練習 勉強に明け暮れているとのことです。