シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 Paris年末バカンス

2011年12月29日 21時23分56秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ Lili Ley 長坂 玲 Paris年末バカンス


パリに おびただしい数の観光客が現れました。
昨日は 寒い小雨の暗い28日水曜日で 朝から 声楽家の声が響き渡り
嬉しいというより 苦笑。

練習 は同じ場所を繰り返し 歌うので 全曲 あるいは 数小節続けて
歌うことがないのが 我々の練習の仕方ですから
仕方ない・・・理解できますが
良い音程 良い音楽になるまでの 練習を聞くのは 音楽ではないから
・・・良い音楽になるまで過程プロセスの段階は 聞く側には苦痛。

昔の私を聞いているみたい。
長い訓練で 今の私は 声の使い方は 大根の かつら剥きより 訓練しつくして
もう その段階ではないので
発声練習を 繰り返さなくても どこでも いつでも 病気でも
声は スムーズに出ます。
基礎訓練と 数多のテクニックを教えてくださった 恩師たちのお蔭です。
良い指導者に恵まれ 運が良かっただけです。

寒そうなので 「ラフィーニア」を読み終え パリで買ったズボンの裾を
あげて まだ 夕方にならないので
さぁー 散歩しよー。



白い息が見えます。ルーブル美術館が隣なので 絵でも見にゆこう。
贅沢なはなしですが パリは世田谷区の大きさですから
芸術が 全て 歩いて散歩がてら鑑賞できます。
上野の美術館に行くのとは 違うしNHKホールに聞きに行くのとも違って
身近に 芸術があります。



バリ島やハワイ カンボジアも 良かったけれど
私にとってのバカンスは 芸術のある場所で 芸術の
懐に抱かれたい・・・・・

ルーブルの入り口は 行列。あらあら 皆さん冬のバカンスを
パリで過ごすために 観光にいらしているのぇ。
中国人や日本人など アジア系は あまり見かけずに
西洋の顔と 西洋の言語 イタリア語やドイツ語 スペイン語が
耳に聞こえる 観光客の山。
寒いので並ぶ勇気を無くした私は さぁ サント ノレを
ウインドウショッピングして ヴァンドーム広場へ。



寒い寒い。
流石 サントノレでは 長い丈の最新ミンクのコートを着て
かっこいい年配のパートナー紳士がエスコートしていたり
最新ファッションのマドモアゼルが 煙草片手に さっそうと
歩いていたり
絵になっている。

サントノレの 暖房器が 上についている CAFE テラスに
ちょっこり 座り 
そこはパリジェンヌで満員の人気店で
私は一人 まだ 夕方なのに アイリッシュコーヒーを注文。
道行く 美しい人々のファッションを見て
目を喜ばせました。
ここの アイリッシュコーヒーは12ユーロ。パリの高級地区だからねぇ。


買い物して帰宅して 久しぶりにシャンソンを大声出して練習したら
また 隣人声楽家が 声を張り上げだして・・・
これじゃ
この ビルの人達 気が狂いそうっと 日本人気質が芽生え 私は中止。
あちらも しばらくして 中止。

深夜 
新しいシャンソンの詩の朗読だけ練習しました。フランス語は難しいから
詩の朗読も 幾度繰り返しても なかなか 上手くいかず
時間ばかりが かかります。
シャンソン歌手も 職人よ。
でも 練習時間や 訓練時間は 誰にも支払われない時間。
普通の仕事と違う 職業。
音楽家の働くということは 常日頃 勉強し記憶し 繰り返すこと。
その時間ばかりが 長く 収入にならない時間が 永遠と続くのです。
私も きっと 最期まで 芸術に奉仕し続ける気がします。
あっという間に パリの朝がきました。