菅官房長官は、どんどん関係資料が明らかになっているにもかかわらず、あいかわらず「出所不明のもので、信ぴょう性にも欠けている。その点は昨日の(前川・前文部事務次官)会見があっても変わりません」と平然と言う。いや、こうしか言えないのだ。その一方、前川氏への人格攻撃をくりかえす。あらかじめ読売にネタを仕込んだ上に。前川氏は女性の貧困問題で出会い系バーの女性たちと話をしたと事情を説明したが、菅氏は売買春行為をくりかえしたにちがいないとばかりに攻撃をした。そんなことをする前に、文書を自分で調査しろ。破棄した、見つかりません、ありませんといえば嵐が過ぎ去ると考えている、逃がしてはいけない。
安倍氏が大名旅行外遊から帰ってきた。参院本会議でいうのが「いずれのプロセスも、関係法令に基づき、適切に実施しており、圧力が働いたということはいっさいありません」と予想された通りの発言だ。圧力は、かけた方がそう思ってなくても、かけられた方は強く記憶に残る。いじめの構造と同じだ。文科省資料で「総理のご意向」と明記されるほどの圧力だった。
さらに、5月30日付け「朝日」にあるように、前川さんは昨年9~10月に和泉洋人・首相補佐官と首相官邸で複数回面会し、「総理は自分の口からいえないから、私が変わって言う」と獣医学部新設を早くするよう求められたと証言した。首相補佐官が言ったことは首相が言ったのと同じだ。これが圧力でないなら何が圧力か。あとは暴力か脅ししかないではないか。総理大臣の意向だというだけで、これが最高の圧力だ。
安倍氏はプロセス、法令は適切という。たしかに国家戦略特区諮問会議をへて、加計学園だけを認可するための条件を決定し、加計学園だけが申請し、認可した。形式は踏んでいる。だが、一番事情を知っている前川氏が証言したように、行政がゆがめられた。2015年6月30日閣議決定の獣医師養成大学特区の4条件について、前川氏は加計学園はこれを内容的にクリアしていないと証言した。一方、加計学園の強敵が京都産業大学だった。構想の内容では京産大が優位、加計は落選ありありだった。そこで内閣府が11月9日の諮問会議で突如持ち出したのが、5つ目の条件だ。すまわち「広域的に獣医師系養成大学の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う」というものだ。8日までの原案になかった「広域的に」「限り」の文言が付け加えられた。共産党小池さんが原案にはその文言がなかったね、と文科大臣に問うても政策決定過程は答えられないと逃げる。原案文書を入手して追求しても、菅と同じで知らぬ存ぜぬ。だが、この政策決定過程が大事なのだ。ここがゆがめられたのだ。
陸上競技の大会で競技要項にそって出場登録したのに、大会本部が大会直前に出場資格に項目を追加した。結局その選手は出場できず、大会本部が優勝させたかった選手一人で競技が行われ、予定どおり優勝した。大会本部が、どうしてもある選手に勝たせるために、有力選手を排除するためだけの出場資格をつくった。安倍・獣医学部国家戦略特区のてんまつは、ざっとこんなものだ。正規の会議で決定してはいるが、明らかにゆがめられている。公平・公正という、行政にとって絶対欠かせない問題がゆがめられている。
安倍氏は国会で、「あらゆる岩盤規制に挑戦していく」ともいった。50年以上新設を認めなかった(とはいっても毎年900人も獣医師が生まれている)獣医師養成機関の岩盤に穴をあけたと胸を張る。だが変なことがある。岩盤に穴をあけるのが目的だったはずが、その穴に加計学園を通した後、穴を塞いでしまったのだ。もし岩盤規制に穴が目的ならば、穴は開けたままにしておかなければならない。ところが日本獣医師会の要求を入れて、1月4日の諮問会議で6つ目の条件を付けくわえた。すなわち「獣医学部新設は1校限り」というのだ。加計学園だけを認め、あとはシャットアウト。広域的に獣医学部がない地域は北信越、南東北、北関東などがある。ここから加計学園程度の内容でも申し込めば認可しなければならない。だが獣医師会はもともと反対で、加計が認められてもこれ1校にしたいというところだ。安倍諮問会議は、岩盤側の要望を受け入れたのだ。なんのことはない、加計学園に利益をあたえるために持ち出した獣医学部特区だから、もういいのだ。岩盤に穴をあけるのが目的ならば、穴を塞いだら駄目じゃないか。
安倍の言い分がいかに出鱈目か。しょっちゅうゴルフ、食事をする腹心の友の利益のために国の政治を私物化し、前川氏の言うように行政をゆがめたのは、安倍晋三だ。
安倍氏が大名旅行外遊から帰ってきた。参院本会議でいうのが「いずれのプロセスも、関係法令に基づき、適切に実施しており、圧力が働いたということはいっさいありません」と予想された通りの発言だ。圧力は、かけた方がそう思ってなくても、かけられた方は強く記憶に残る。いじめの構造と同じだ。文科省資料で「総理のご意向」と明記されるほどの圧力だった。
さらに、5月30日付け「朝日」にあるように、前川さんは昨年9~10月に和泉洋人・首相補佐官と首相官邸で複数回面会し、「総理は自分の口からいえないから、私が変わって言う」と獣医学部新設を早くするよう求められたと証言した。首相補佐官が言ったことは首相が言ったのと同じだ。これが圧力でないなら何が圧力か。あとは暴力か脅ししかないではないか。総理大臣の意向だというだけで、これが最高の圧力だ。
安倍氏はプロセス、法令は適切という。たしかに国家戦略特区諮問会議をへて、加計学園だけを認可するための条件を決定し、加計学園だけが申請し、認可した。形式は踏んでいる。だが、一番事情を知っている前川氏が証言したように、行政がゆがめられた。2015年6月30日閣議決定の獣医師養成大学特区の4条件について、前川氏は加計学園はこれを内容的にクリアしていないと証言した。一方、加計学園の強敵が京都産業大学だった。構想の内容では京産大が優位、加計は落選ありありだった。そこで内閣府が11月9日の諮問会議で突如持ち出したのが、5つ目の条件だ。すまわち「広域的に獣医師系養成大学の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う」というものだ。8日までの原案になかった「広域的に」「限り」の文言が付け加えられた。共産党小池さんが原案にはその文言がなかったね、と文科大臣に問うても政策決定過程は答えられないと逃げる。原案文書を入手して追求しても、菅と同じで知らぬ存ぜぬ。だが、この政策決定過程が大事なのだ。ここがゆがめられたのだ。
陸上競技の大会で競技要項にそって出場登録したのに、大会本部が大会直前に出場資格に項目を追加した。結局その選手は出場できず、大会本部が優勝させたかった選手一人で競技が行われ、予定どおり優勝した。大会本部が、どうしてもある選手に勝たせるために、有力選手を排除するためだけの出場資格をつくった。安倍・獣医学部国家戦略特区のてんまつは、ざっとこんなものだ。正規の会議で決定してはいるが、明らかにゆがめられている。公平・公正という、行政にとって絶対欠かせない問題がゆがめられている。
安倍氏は国会で、「あらゆる岩盤規制に挑戦していく」ともいった。50年以上新設を認めなかった(とはいっても毎年900人も獣医師が生まれている)獣医師養成機関の岩盤に穴をあけたと胸を張る。だが変なことがある。岩盤に穴をあけるのが目的だったはずが、その穴に加計学園を通した後、穴を塞いでしまったのだ。もし岩盤規制に穴が目的ならば、穴は開けたままにしておかなければならない。ところが日本獣医師会の要求を入れて、1月4日の諮問会議で6つ目の条件を付けくわえた。すなわち「獣医学部新設は1校限り」というのだ。加計学園だけを認め、あとはシャットアウト。広域的に獣医学部がない地域は北信越、南東北、北関東などがある。ここから加計学園程度の内容でも申し込めば認可しなければならない。だが獣医師会はもともと反対で、加計が認められてもこれ1校にしたいというところだ。安倍諮問会議は、岩盤側の要望を受け入れたのだ。なんのことはない、加計学園に利益をあたえるために持ち出した獣医学部特区だから、もういいのだ。岩盤に穴をあけるのが目的ならば、穴を塞いだら駄目じゃないか。
安倍の言い分がいかに出鱈目か。しょっちゅうゴルフ、食事をする腹心の友の利益のために国の政治を私物化し、前川氏の言うように行政をゆがめたのは、安倍晋三だ。
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