山上俊夫・日本と世界あちこち

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安倍首相、真摯に受け止めるはウソ。県民投票は辺野古反対の民意だと認めない。さらに45億円疑獄

2019年03月06日 10時40分42秒 | Weblog
 昨日(2019・3・5)の参院予算委員会で共産党の小池晃議員が、「今回の県民投票の結果は辺野古の新基地建設反対というが示された結果だな」と安倍首相に問うたのに対し、安倍氏は「県民投票の結果について、政府として評価を加えることは差し控えたい」と答弁した。小池氏は「評価ではない。県民投票が示した民意は辺野古反対だ。なぜそれがいえないのか」と詰める。首相は「結果は真摯に受け止めるが、結果に評価を加えることは差し控える」とくりかえした。議場は騒然となり、審議は中断した。最終的に、安倍氏は「小池委員が言われたとおりだ」と述べ、しぶしぶ辺野古反対が民意だと認めた。だが、自らの口からは、辺野古反対が民意だ、県民投票の結果だとは言わないのだ。
 この神経はどうなっているのか。投票結果はもう動かない。口先とはいえ、真摯に受け止めるといいながら、辺野古反対が県民意思だとはつめ寄られても言わない。そんなことを言ったら口が腐るとでも思っているのだろう。この精神が、これまでの普通の保守政治家と違うところだ。根っからの極右の精神構造からくるものだ。
 真摯に受け止めるといえば、論理的にいって自らの言動に変化を見せるのが当たり前だ。だが、安倍首相は、舌の根も乾かぬうちに工事を強行、続行している。岩屋防衛相によれば(5日)、投票結果が出る前から工事継続を決めていた。だったら、真摯に受け止めるという言葉を使ってはいけない。
 小池議員の質問でさらに驚いたのが、土砂費用が45億円も過大に支払われていたことだ。埋め立て土砂の単価は立方メートル当たり5370円で、護岸工事の時の単価1870円の3倍近い。整備局長は需要増で価格が変動したとごまかしたが、小池氏は暴露した。台風で公共の岸壁が壊れて使えなくなり、「琉球セメント」の桟橋を使っているが、なんと土砂の単価は「琉球セメント」が出した土砂単価なのだ。見積もりは何社からとったか聞いたら、13社に依頼したら、回答があったのは1社だけだったと。うさんくさい。それは「琉球セメント」ではないかと小池氏がただしても、局長は「会社のセキュリティーもある」と答弁拒否。そりゃバレたらセキュリティも危うくなる性質の問題だ。「公共事業だぞ!」とヤジが飛び、騒然となった。名前は認めないが、琉球セメントだと事実上認めた。
 競争入札のふりをしながら、実際は琉球セメントにしか応札させないよう裏で手をまわしたに違いない。窮地で安倍内閣をささえた琉球セメント(もちろん元からの自民支持の土建業界の中心会社だろうが)に、法外な価格を支払う形で45億円を贈与したのだ。森友の国有地8億円値引きと同じではないか。これは重大な疑獄だ。
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