山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

独裁者が教育を支配する・橋下維新の会

2011年08月25日 12時27分53秒 | Weblog
 橋下徹氏は、6月29日、政治資金パーティで政治は独裁が一番といった。自分のパーティということで彼の本音が出た。「今の日本の政治に一番重要なことは独裁。独裁といわれるぐらいの力。これは僕は今の日本の政治に一番求められていると思う。」続けてこういう。「その代わりチェックも必要。チェックするのが議会であり、選挙でもあり、権力チェックの最強集団であるメディア。このバランスの中で、政治は独裁をしないといけない。」
 独裁者でも独裁礼賛はしないものだが、ほぼ独裁者になっている橋下氏が本気で独裁礼賛をしている。怖いことだ。この発言だけでも重大な政治問題になるはずだが、なんとこれを報じたのが読売、産経のみ。朝日、毎日は書かず。頭がぼけているとしかいいようがない。あるいは茶坊主。毎日は、数日おくれで夕刊編集長がコラムで厳しく批判した。議会は維新が議論を封じて採決をする。議会はチェック機関でなくされた、メディアは独裁者のちょうちん持ちばかり。独裁はテレビと共にやってくる。島田紳助の引退について、橋下氏は「知事になれたのは紳助さんのおかげ。紳助さんの番組がなければ、どう考えたって知事になれるわけがない」といった。そのとおりだ。その後は、さらに、テレビをフルに利用して(こびへつらうテレビを利用して)、議会も支配した。もはやどんな悪法でも通すことができる独裁者になった。これを放置していいのか。
 橋下維新の会が8月22日、「教育基本条例」「職員基本条例」の概要を発表した。はっきりいって、政治が教育を支配するための条例だ。独裁者が教育を好きなようにコントロールするためのものだ。自民党でさえここまではやらなかったしろものだ。
 これまでの地方教育行政法をひっくりかえす条例だ。地方条例は法の範囲内で制定できるはずだが、下位の条例が上位の法をくつがえすのだ。まったく違憲・違法な条例案だ。橋下氏は一応法律家のはずだが、これほど法を無視する法律家を知らない。
コメント (4)
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