「御神酒(おみき)とは、神様にお供えしたお下がりの酒のこと。だからこれから神様にお供えする酒に御神酒と書くのは間違いです。」
と教わったのは かなり前のこと。
何を隠そう、私どもの地域ではお祭りなどで神社にお供えするお酒には「御神酒」と書くのが古くからの常識なのですよ。ですから困ったのなんのって、本当に間違いならば正さねばなりますまい。かと言って代々の習わしを「間違いですから」と私が言ってしまったら、村の長老がたを否定しているように思われそうですし・・・
参考までに、他の地域に住む知人にお聞きしたところ、「御神前」とか「(御)奉納」、「上」、「献」などなど、なんと多様なことか。
悩みに悩み、調べに調べるも結論は出ず。かくなる上は越後の国一之宮・弥彦神社にお尋ねし、そのお言葉に従おうと意を決して実行しましたわ。
結論
「御神酒でいいですよ。」
とアッサリ。 いささか拍子抜けと言えなくもない心境でしたが、しかしそれからは大きな後ろ盾を得たと、堂々と御神酒の文字を使っているのでした。
「それは間違いだよ。」と思われるかたもいらっしゃるでしょう。でも、何事も郷に入れば郷に従えと申しますし、そこはひとつ目くじらを立てずに大きなこころで見て下さいませ。何が本当かなんてのは、時代とともに変わることもありますからね。
以前使った写真で恐縮ですが、大体 村の祭りはこれくらいの時期なんですよ。
もう少し先ってことですな。
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