マイタのブログ

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石油王の館へ

2011年11月27日 | 地域

江戸から明治にかけて、日本がまだ手さぐりで大きな変革を迎えていた頃、越後の金津に一人の大きな志を持った男がいた。その名は中野貫一

貫一の夢はこの地を大産油地にすることだった

そして、貫一の熱い情熱は数々の困難を乗り越え、とうとう一本の大油井を掘り当てた

初志を貫徹すること二九年の歳月が流れていた

「石油王」といわれた貫一と忠太郎が、粋を集めて造り上げた邸宅と広大な庭園は歳月を超えて静かに息づいている

時代は古いものから新しいものへと移ろいながらも 当時のその想いと大地の呼吸は今も変わらない           

                        (中野邸美術館パンフレットより)

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11月も終わろうというころに紅葉の壁紙もいかがなものかと思いつつも、本日またとない晴天により秋葉区の中野邸美術館と もみじ園http://www.city.niigata.jp/info/koho/johoshi/johoshi-Vo.5/seirei/view/index.htmlまで足をのばしたものですから・・・

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この時期にこの天気は本当に儲けものですわ。

   ◆     ◇     ◆     ◇    ◆     ◇    ◆     ◇

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                     では中へ。

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写真に収めるには眩しすぎるようですね。腕のいい人ならもっと上手に写せるのでしょうけども・・・

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お屋敷も庭園も唖然とするほどの広さですねぇ。敷地面積一万二千坪、約百三十種、二千本のもみじがあるそうですが、これを個人が所有していたとは・・・

しかしこれはただの道楽ではないのです。まだこれといった産業がなく、国による福祉政策も整っていなかった明治三十年前後、中野家が失業者対策として雇用を創出するために長年にわたって造り上げたものなのです。

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子どもにはいい環境です。私もブラブラしていたら三千歩も歩いてましたわ。くまなく散策して回ったら凄い歩数になるでしょう。

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これ、池に写ったもみじの絵です。
水面に浮かぶ落ち葉と区別がつきませんわ。見事の一言です。
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124 庭園内の中野家のお墓の前に咲いておりました「さざんか」。
戦前、中野財団を創設して、多くの学生に多額の育英資金を提供したり、妙高池の平に寄宿舎をつくり、シスターを常駐させ孤児の養育に取り組んだり・・・他にも教育機関や多くの施設、神社仏閣に多額の寄付をしたそうで… 最盛期には新潟県の税収の5%を中野家が払っていたとは言え、その豪傑っぷりには平伏すのみですわ。
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こちらの中野家と東京の中野区は関係があると思っていらっしゃる方も少なくないようですが、それは誤りとのこと。中野家が東京麹町・小石川に居を、芝浦に事務所をかまえたのをどなたかが勘違いなされて、それが広まったのかも知れませんね。その小石川の住居は現在は重要文化財に指定され、他の方の所有となっているそうです。

他にも、かつて敷地内にあった十九の建物のうちの一つが北大路魯山人の赤坂の星ヶ岡茶寮へ移築されるなど、なにかと東京との縁は深かったのでしょうから、情報が乏しかった当時の人たちが誤って認識したとしても無理からぬことと思います。

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163 昔の掘削機や道具、人工さんが身に着けていたものなどの展示物を見るのも、よい勉強になりました。

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この手のものに目をひかれるのは職業病ですな。
なにはともあれ、十一月最後の日曜日は大変有意義に過ごせましたわ。


ここれ

コメント (2)
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