マイタのブログ

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とめはね

2009年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、Natrium氏がマンガ本を持って来て下さいました。

「とめはね」というタイトルで書道がテーマの学園ものです。以前、氏から話をお聞きしており、随分とマニアックな題材だけにどのような内容なのか興味があったのですよ。

携帯電話やパソコンが普及しまくってボールペンですら文字を書く機会が非常に限られている現代、毛筆となると殆ど社会生活では必要無くなってしまいましたからねぇ。年賀状だってパソコンが主流ですし、目にするとしたら冠婚葬祭の際の御祝儀や御香典の包みくらいじゃないでしょうか。そんな時代だからこそ、こういうマンガが出て来たのかな?

早速読み始めると、これが結構引き込まれてしまうんですわ。こりゃ面白い。私も酒屋のはしくれとして、お酒に掛ける熨斗紙などを書くのは仕事の一つ、でも恥ずかしながら人さまにお見せするような字がなかなか書けずにおりますので、このマンガの中のキャラクターに感情移入する部分が多々あります。また、巷で目にする読めないような毛筆文字も、良く見ると基本をきっちり習得された方の書いたモノはバランスがいいんですよね。貼り紙一つでもそれこそ作品と呼ぶに相応しいような。私も店内外にPOPとして毛筆で良く書くんですけど、全くの落書きレベルでして… 山ほどの新聞紙に永字八法を書きまくったんですけどねぇ。集中力がないので進歩しなかったのです。

その昔、お酒を買いに来てくれたご近所の爺ちゃんが、「筆を貸してくれるけ?」と、立ったまま片手に熨斗紙を持ち、すらすらと字を書いて「悪いがこれを貼ってもらえますか。」と渡された紙面に目が釘付けになったのは忘れられませんわ。この爺ちゃんカッコイイー!って。

いつか私もあのような技術を身に付けたいと心密かに思ってはいるのですが、気が向いたときに写経する程度では上達しないのも無理からぬこと、もうちょっと真面目に練習しなければ… 

そんな気持ちにさせてくれるマンガでした。

Natrium氏、ありがとうございます。m(__)m

コメント (2)
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