「ちょっと早いけど、お父さんの誕生日のお祝いに…」 と、かーちゃんが大奮発して寿司をとってくれました。
実は京都に行ってる娘が帰って来ておりまして、また京都に戻るってんで親元でしか食べられないものを味わっていけという親心ですな。スポンサーは婆さんですし。それをあたかも私のためにしてくれているような口ぶりで、言い放つとは… 我が妻ながら天晴れであります。
ちなみにこれはうちの親戚のお寿司屋さん「寿し半」の握り。旧商店街にお店を構える、目立たないけど評判の良いお店です。私は極稀にしか食すことが出来ませんけど、大好物です。小さい頃に孫爺さんが年に2回、お祭りの晩に連れてってくれるのを楽しみにしてました。そのころは寿しネタの名称なんて知りませんでしたから、「これが鉄火巻きだ。たくさん食えよ!」と太っ腹の孫爺さんが私のために注文してくれていたのがカンピョウ巻きだったと知るのに数年かかりましたけども… 茶目っ気だったのかただセコかったのか今では知る由もありませんが、大人になってあの時の孫爺さんの気持ちが少しは分かるような気がしますな。
さてさて、あと20分ほどで娘がまた京都に向かいます。
見送りの用意でも始めましょうかね。