お中元の時期ですね。
今年は多くの酒蔵から 夏用のお酒が発売されているようです。特に新商品ではなくても、例年お中元にお使いいただいている季節限定酒もいろいろとありますし、通常のお酒でも、氷を入れたり、冷蔵庫で冷やしたりすると、暑い日でも美味しいんですよ。
お目当てのお酒がお近くで入手できない場合は、蔵元にお問い合わせいただくことをお勧めいたします。酒蔵さんが紹介して下さる販売店でしたら間違いありませんからね。インターネットで検索すれば、日本中どこのお蔵でも連絡先は直ぐに分かりますが、当店が推奨しておりますお酒のお問い合わせ先をお知らせいたしますので、よろしければご参考になさってくださいませ。
・「〆張鶴」 新潟県村上市・宮尾酒造(株) ℡ 0254-52-5181
・「金鶴」 〃 佐渡市・(有)加藤酒造店 ℡ 0259-63-4727
・「大黒正宗」 兵庫県神戸市・(株)安福又四郎商店 ℡ 078-851-0151
かーちゃんは大阪へ出張に… さて、夕食は何を食べようかな。日曜日は運動量が少ないこともあり、どちらかというとあっさりしたものを欲するのですが、いくらなんでも冷や奴では芸が無さ過ぎですし。
特にこれと言って思い浮かばないまま、一先ず目についたジャガイモと玉ねぎを手ごろな形に切っているうちに一品ひらめきました。 さらにもう一品と、乾燥椎茸を水で戻し、その間に卵と長ネギの仕込みをば。自分が食べる分だけですからね、行き当たりばったりのこういういい加減さも時には必要なのですよ。
そんなことよりも、今日は絶対飲もうと思っていた酒があるのです。この前お客さんから頂戴したものなんですがね。
「あの時マイタさんから貰った酒だよ。」と、言ってましたが、「あの時」とは確か10年ほど前だったと記憶しております。その時点で古酒でしたから、正確には憶えておりませんが、15年ほど熟成を経た純米酒のはずですわ。先日ひと口味見して衝撃を受けまして、これは絶対にぬる燗で試さねば… と思いつつ、野暮用続きで保留となって居ったのです。
唎き猪口の底に1㎝ばかりでこの色ですよ。魅力的ですねぇ・・・ 生チョコも用意しておけば良かったなぁ。
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「あすから」とは本日、7月1日からトレーサビリティー制度が清酒などの米を使った商品に導入されるそうです。つまり原料米の産地が表記されるということですね。
ただし対象となる品を説明する部分の文言、「7月1日以降に出荷されたコメを使った商品は・・・」の件は誤解を招き易いですな。事実 私も誤解しましたし。
「7月1日から店頭の品に表記されるのではなく、その日以降に出荷された米を使って作った品のことです。」とは〆張鶴醸造元・宮尾専務の解説。つまり清酒の場合ですと、この時期に仕込みをするところは少ないですから、秋になって新米が収穫され、それを原料に造ったお酒が始めてこの「産地証明」の対象になることも… ってことは今年の冬の「しぼりたて」出荷から表示を開始しても問題はないということですな。もっと言ったら、もし原料米を大量に在庫しているところは、それを使い切るまで表示義務を免れられるってこともあったりして。まぁ あくまでも可能性の話ですが。
2008年の事故米(汚染米)騒動がキッカケらしいですが、産地を明確にすることが不正防止に繋がるかどうか・・・せっかく始めるのですから良い効果をもたらしてくれるといいですね。
つまるところは関係者のモラルの問題でしょう。
お客さんが口にされるものですからね。雑誌やメディアでの露出は少なくても、その辺の認識がしっかりしている蔵元さんとお付き合いさせていただいております。
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日曜の夜に見ることが出来なかったテレビドラマ「JIN -仁ー」の第10話、録画しておいたので夕べじっくりと鑑賞いたしました。
私が今回一番心を引かれたのは・・・
悪事を企んだ医師が、証拠隠滅のために若い医師たちを毒殺しようと一席設ける場面。盃に注がれた酒を口元まで運び 「これは変わった香りがしますな。」 一服盛られていようなどとは微塵も思わず嬉しそうな表情の青年医師。対して「下りものの逸品でしてな。」と、腹黒さを隠しきれない阿漕な医師の不敵な笑み。
ほんの数秒のこのシーンに「ゾクッ」と来ましたねぇ。
舞台は江戸末期、既に「下り酒(上方の酒)=名酒」と誰もが認めて久しいころですから、そのまた「逸品」などと聞けば呑んべえにはたまりませんわ。「江戸時代の酒なんて旨くないだろ。」と侮るなかれ。年代から察するに、水車を利用した高度な精米技術や宮水の効力、さらに諸白造りが定着していたとされておりますので、そのような甘露を手にした 当時の人の気持ちを思えば、こちらまで喉が鳴るのですよ。醸造技術が目まぐるしく進歩した時代でもあるはずですから、変わった香りと感じでも さらに進化した美酒を味わえるとの期待が 表情を緩ませるのは必然なのであります。
さらっと流された一コマでしたが、これぞ名場面ですな。あの頃は上方から江戸に下る酒の半数が灘酒、推測するにあの酒は嘉納家のものではないかと勝手に決め付けている私なのでした。
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さ~てと、今晩は10時から「下流の宴」を見よーっと。
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当店から車で15分ほどのところに在ります樋木酒造株式会社の樋木尚一郎社長が、「鶴友会博物館」と名付けた座敷に骨董を展示して居られます。
展示といっても特別な空間を設けている訳ではなく、また 派手な演出を嫌う樋木社長の性格上、ただ雑然と置いてあるだけに見えるかも知れませんが、興味がある人には かなり見応えのある品が多いようです。
今の時期は「タイ古陶磁展」と称して、タイの14~15世紀の品が並べられています。
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お近くをお通りの際は、ちょっと覗いてみられるのもよろしいかと存じます。
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【お問い合わせ先】
樋木酒造株式会社
新潟市西区内野町582
℡ 025-262-2014
佐渡の金鶴醸造元・加藤酒造店さんより、今年も「酒米栽培田の草取りと生き物調査」のご案内が届きました。
朱鷺の放鳥などにより、佐渡の米作りはさらに環境にやさしい農法が推進されているそうですから、加藤さんのこの催しも、少なからず評価されているのかも知れませんね。
内容は次の通りです。
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平成23年6月19日(日) 集合 13:00
圃場作業 13:00~15:30
親睦会 16:30~18:30
用意するもの ・・・ 帽子、着替え、雨具、長靴
参 加 費 ・・・ 無 料(親睦会参加者は4,000円)
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ーーーーー ご不明の点はお問い合わせくださいませ。 ーーーーー
・前田商店 tel 025-377-6327 ・ fax 025-377-7981
・(有)加藤酒造店 tel / fax 0259-52-6511
・ 〃 金井蔵 tel / fax 0259-63-4727
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この写真は金鶴の蔵人の田んぼが収穫を迎えたころのものですが、今回の会場ではありません。
ひとまずイメージ画像ということで。
この春 晴れて中学校の教員として勤め始めたT也。ウチの娘とは小学校からの友だち、さらに かーちゃんもT也と仲良しなのです。
そのT也がぶらっと訪ねて来てくれたのは今月の7日のこと。たまにお茶を飲みに寄ってくれるので驚きはしませんが、
「初任給でオヤジに酒を買って行こうと思って寄りました。」
この言葉には驚きましたわ。何たる孝行息子・・・ かーちゃんの助言を聞きながら酒を選んでいたときの表情は真剣でしたねぇ。根が真面目な男なのです。
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そして本日、T也のお父さんご来店。「空き瓶置いていきますね。」
残念ながら私はお話しできませんでしたが、オヤジにとってはどんな内容のお酒でも世界一旨かったはずですわ。断言出来ますね。
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すっかり忘れていたのは私だけのようですが、明日は『母の日』なんですねぇ。
さて どうしたものか・・・
イメージ的にはこんな感じがプレゼントっぽくていいように思うのですが。
球磨焼酎・豊永蔵の梅酒
500ml 1,000yenナリ
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「どうせなら一升瓶がいいんだけど…」 そんな声が聞こえてきそうなのは我が家じゃないですから、ご心配には及びません。
私の予想では来月あたり『〆張鶴の梅酒』が出てくるはずなんですが、そうなると『父の日』用でしょうかね。いや『父の日』はやはり清酒ですな。というか、『母の日』に良さそうな清酒もありますので、そこのところはお好みということで。
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「このお酒が欲しくて酒蔵に問い合わせたら ここを紹介されたんですよ。」
と、先日ご来店くださいましたお客さん。「迷わずに来れましたか?」 初対面の方にはつい聞いてしまうのが習慣になっておりまして。それほど分かり難い場所にある酒屋なのですよ、ウチは。
でも、カーナビという文明の利器が一般化してくれたお陰で非常に助かりますわ。かつては「どうやって行ったらいいですか?」と 電話越しに尋ねられても、お伝えするのに四苦八苦しておりましたし、挙句の果てに「近くまで来たけど辿り着けなかった。」 と言われたこともありましたのでね。カーナビ様さまなのであります。
そうまでしてお求め下さるとは、なんと有難いことでしょう。それもこれも蔵の人たちの努力の賜物ですね。これもまた有難いことですわ。
口コミで広がる評判は爆発的に上昇することはありませんが、地道で安定感があるものの魅力は深いですからねぇ。
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当店はお付き合いのない酒蔵さんですが、このような催しがあってもいいと思いますので、ご案内を。↓
http://www.niigata-sake.or.jp/k_news/154_index.html
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たまたま目にしたのでお知らせいたした次第でして、当ブログに載せたことにつきましては特に深い意味がある訳ではありません。他の酒蔵さんも いろんなことをなさっていると思います、私が知らないだけで。
見つけたら またご紹介したいと思います。
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空いた時間を利用して、正確に言いますと時間を持て余して、酒の歴史を勉強しなおしたりして。 数年ぶりに目を通した本が、最近「新装版」として発行されていることを知るや すかさず購入。どの部分が新しくなったのか興味深々ですわ。
そうそう、それとは別の資料の中に面白いものがありましてね。
1700年代初期~中期のものと思われる「名酒番付」です。いいですねぇ~、この遊びごころが。 読み取れない部分もありますけど、これがなかなか興味深いのですよ。灘の酒として名高い「剣菱」が、まだ伊丹で酒造りをしていたころの花のお江戸での言わば人気ランキングですもの。
京都の酒から奈良の酒、そして伊丹へと呑兵衛の評価は移ろい、時はまさに伊丹・池田の全盛期、「酒は剣菱、男山」と謳われたと聞いておりますが、それを証明する版であろうと思いますわ。さらに、なんと「鶴の友」や「亀の尾」、「李白」、「泉川」など、聞き覚えのあるお名前も出てきます。もちろん当時と今とでは別の醸造元ですけども。
この他にも多くの発見があって止められなくなってしまいますわ。楽しいですよねぇ、歴史あるものは。
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朱塗りに水引、胴には金文字で「寿」・・・とくれば祝い酒だということはどなたでも気が付きますわねぇ。婚礼の際に用いられることが多く、正味一升なのは「一生(連れ添う)」などとかけた、昔の人の洒落っ気と伺っております。
厳粛… って言ったらいいのでしょうか、表現力に乏しい私では適当な言葉が見当たりませんが、床の間に置いてあったら背筋が伸びる気がしますわ。いいですなぁ。
自分が結婚の準備をしていた時は考えることが次々現れまして、気がついたら終わっていたというのが正直なところ。角樽を用意するゆとりはありませんでした。我が子の時は是非とも・・・
相手が居ればの話ですけどね。
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