Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

般若寺(2015年1月13日参拝)

2015年03月07日 | 関西花の寺二十五霊場
続きまして関西花の寺の札所でコスモスが有名な般若寺に到着。

以前、コスモスの時に訪れて駐車場代が高かったので、
華麗にスルーしていましたので、初めての参拝になります。

という訳で今回も花の無い時に、
関西花の寺の札所を訪れるゴマラーです、こんばんは。(笑)



所在地:奈良県奈良市般若寺町221
宗派:真言律宗
御本尊:文殊菩薩
創建:伝・舒明天皇元年(629)
開基:伝・慧灌
札所:関西花の寺二十五霊場、西国薬師四十九霊場、大和北部八十八ヶ所霊場


【縁起】
般若寺の創建事情や時期については正史に記載がなく、
創立者についても諸説あって、正確なところは不明である。

ただし般若寺の境内からは奈良時代の古瓦が出土しており、
奈良時代からこの地に寺院が存在していたことは確かである。

寺伝では舒明天皇元年(629)、高句麗の僧・慧灌の創建とされ、
天平7年(735)、聖武天皇が伽藍を建立し、十三重石塔を建てて、
天皇自筆の大般若経を安置したというが、これらを裏付ける史料はない。

別の伝承では白雉5年(654)、蘇我日向臣が孝徳天皇の病気平癒のため創建したともいう。

廃寺同然となっていた般若寺は、鎌倉時代に入って再興が進められた。
その後、西大寺の僧・叡尊によって本尊や伽藍の復興が行われた。
叡尊は西大寺を本山とする真言律宗の宗祖で、日本仏教における戒律の復興に努め、
貧者・病者救済などの社会事業を行ったことで知られる。

般若寺の位置する奈良市街北方地域は、中世には当時「」と呼ばれて
差別された病者・貧者などの住む地域であり、般若寺の近くには「北山十八間戸」という
ハンセン病などの不治の病の人を収容する施設もあった。

叡尊は建長7年(1255)から般若寺本尊文殊菩薩像の造立を始め、
文永4年(1267)に開眼供養が行われた。

この文殊像は獅子の上に乗った巨像で完成までに実に12年を要した。
延徳2年(1490)の火災、永禄10年(1567年)東大寺大仏殿の戦いでの
松永久秀の兵火によって主要伽藍を焼失。

江戸の復興後、明治初期の廃仏毀釈でも甚大な被害を受けた。
近代に入ってからは寺は荒れ果て無住となって、
本山の西大寺が管理していた時代もあったが、
第二次大戦後になって諸堂の修理が行われ境内が整備された。

近年、季節毎に花が咲き、特にコスモス寺と呼ばれている。


【楼門】


国宝。

渋い。
しかし残念ながら痛みも目立つ。

修復の浄財を募られていたので、
本堂で奮発しておきました。(笑)

これほど貴重なものは後世に残しておかないとダメですからね。


【境内入口】


コスモスの時期以外無料の駐車場に車を停めていざ。
拝観料500円はこちらで支払います。


【観音石仏】


まずは西国の観音さん達がお出迎えです。








石仏と可憐な花のコラボは思った以上に良いです。

癒されますね。


【鐘楼堂】



【鎮守社】



【境内】


この時期はさすがに殺風景です。(^^;

しかし、これはこれで本来のお寺の姿が見れていい。


【石仏】


薬師如来。




釈迦如来。




阿弥陀如来。


【楼門】







【まかばら石】


光明真言(不空大灌頂光真言)「オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ
マニ  ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」に由来する石銘です。

いつの頃からか般若寺境内のこの場所にあり霊石として崇拝されてきました。
石を撫でて拝めば「運気上昇」の霊験があるとされています。


【平重衡公供養塔】


平清盛五男。

南都焼討を行って東大寺大仏や興福寺を焼失させ、
後に源氏に捉えられ、南都衆徒に引き渡されて斬首の刑に処された人物。

何故このような人物の供養塔があるんだろうか。


【中興上人良恵大徳供養塔】


荒廃した寺を立て直し、十三重石塔を建立した人物。


【大塔宮護良親王供養塔】


後醍醐天皇の皇子にして天台座主を務められた人物で、
法名を尊雲という。

般若寺に潜んでいたが、鎌倉幕府の追手が迫ったことで、自害を覚悟しつつ、
三つある大般若経の空櫃の一つに身を隠して危機をやり過ごしたとされています。


【藤原頼長公供養塔】


平安時代末期の公卿で兄は関白・藤原忠通。

保元の乱で敗死し遺骸は奈良の般若野に埋葬されたが、
雅仁親王の乳母の夫である信西の命によって墓が暴かれ検視された。


【一切経蔵】


鎌倉再興期の建立の重要文化財。

解体修理の結果、建立当初は経蔵ではなく、
土間床の建物であったことが判明しているが用途は不明。


【十三重石塔・相輪】




重要文化財。








顕教四仏(東方:薬師如来、南方:釈迦如来、西方:阿弥陀如来、北面:弥勒菩薩)


【三界万霊碑】





【相輪】





【かんまん石】





【石灯籠】


何気に鎌倉時代作。


【本堂】


ようやく本堂内参拝です。(^^

何と言っても後醍醐天皇勅願仏の文殊菩薩像が素晴らしい。
ずっと見惚れておりましたよ。




堂内は撮影不可でしたので、
画像は由緒書きから転写したものです。


【笠塔婆】





【観音石仏】





【鎮守社】




もはや朽ち果てたといった風情です。(^^;


【石仏】





【石塔部材群】





【水仙】





【御朱印】


三種類の内、二種類をいただきました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿