Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

舎那院(2017年6月17日参拝)

2017年07月19日 | 近江西国三十三ヶ所観音霊場
長濱八幡宮の隣が別当寺である舎那院です。

長濱八幡宮と舎那院は江戸時代までは一体であったが、
悪政の廃仏毀釈により別れてしまった歴史があります。

また、あの源義経が都落ちの際に舎那院に逃れてきた歴史もあり、
近江源氏と所縁の深いお寺です。

舎那院の駐車場はありませんが、
長濱八幡宮の無料駐車場を利用出来ます。

勿論、神社も参拝しましょう。


所在地:滋賀県長浜市宮前町13-45
宗派:真言宗豊山派
御本尊:愛染明王・阿弥陀如来
創建:伝・弘仁5年(814)
開基:伝・空海
開山:及雅
札所:近江新西国三十三観音霊場、長浜六瓢箪めぐり


【縁起】
弘法大師の開基と伝えられ、源義家が前九年の役(1051)において、
陸奥国阿部宗任・貞任征討祈願により凱旋の功あり、
延久元年(1069)後三条天皇より勝平山の勅号を賜わり、
勅願の神宮寺として勝軍山新放生寺八幡宮を御建立。

社坊三百あまりを数え、天丈5年(1536)には後奈良院より社領三千石を賜わる。

しかし元亀・大正の兵火にかかり灰燼となり、大正19年(1591)秀吉が再興。

盛時は七十坊となったが慶長・寛水の項には三十余坊、
天和年間には二十一坊と次第に衰え、明治維新の廃仏毀釈により、
学頭寺の舎邦院を除く当時残存の六坊は廃寺となり、
御本尊愛染明王・阿弥陀如来を始め、一山の彿像・宝物等は舎那院に移された。

その後、荒廃の一途を辿っていたが、檀信徒一般有縁の浄財により、
昭和17年(1942)現状の舎那院に整備されたものである。


【山門】


渋い山門です。


今でも長濱八幡宮とは関係は良好らしく、
八幡宮の境内から舎那院に入る事が出来ました。

しかし、やはり山門から入るのが筋だと思い、
わざわざ山門の外まで出て、山門から入りました。


【鐘楼堂】


宝暦5年(1755)建立されたもの。


【太子堂】



【収蔵庫】



【弁天堂】



【石地蔵尊】


正徳3年(1713)彦根藩主井伊直該公が寄進されたもの。


【観音堂】



【本堂】




拝観料を支払い本堂内へ。




堂内は薄暗い。

これがかえって威厳を感じる雰囲気でした。

残念ながら堂内は撮影不可でした。


【びんずるさん】



【護摩堂】





【鬼瓦】



【御朱印】


基本的に愛染明王の墨書きですが、
阿弥陀如来もリクエストすれば書いていただけるようです。


今回の長浜の神社仏閣巡りもこれにて終了。

楽しかったです。(^^

伊崎寺(2016年3月20日参拝)

2016年04月27日 | 近江西国三十三ヶ所観音霊場
本来なら長命寺に向かうところであるが、
さすがに安土城跡でかなり体力を消耗したので今回は回避。

滋賀県の寺社を参拝すると、
必ず石段に苦しめられて回避するパターンが多いな。(泣)

という訳で長命寺を通り過ぎて、
半島の先にある伊崎寺というお寺に参拝です。

こちらは竿飛び行事が有名らしい。



所在地:滋賀県近江八幡市白王町1391 
宗派:天台宗
御本尊:不動明王
創建:不明
開基:役小角



姨倚耶山伊崎寺の創建は不詳ですが、
奈良時代に役小角が開基したのが始まりと伝えられています。

伝承によると役小角が巡錫で近くを通った際、
霊地と悟った役小角により修験場として開き、
イノシシが役行者をこの地に導いたということから、
猪先=イサキ=伊崎の名称の由来となっています。

貞観年間(859-877)相応和尚(比叡山回峰行の創始者)が、
自ら不動明王像を彫刻し安置するなど再興し、比叡山延暦寺の末寺となりました。

相応和尚は修行の際、不動明王の感得を得た葛の霊木から、3躯の不動明王像を彫刻し、
葛川明王院、比叡山無動寺、伊崎寺の三か寺に安置したとされ、
この三か寺は天台修験の三大聖地とも言われています。

古くから修行道場として知られ、荒行の一つで琵琶湖に面する
断崖絶壁の上に建立された竿飛び堂から突き出した
棹の先端から琵琶湖に飛び込む「竿飛び行事」が引き継がれています。


【参道入口】


大型の無料駐車場から徒歩で本堂を目指します。


【参道】


このような道をひたすら歩きます。

右横には海のような琵琶湖が樹木越しに見えます。


【出迎不動】




何気ない巨石ですが、
岩の上の祠には役行者が祀られているそうです。


【参道】


もっと短いと思っていただけど、この参道が長い。

平坦では無く登ったり下ったりしたので、
安土城跡の疲れがここにきて堪える。


【境内】


やっと着いたー。(^^


【山門】


下を見ると山門が見える。

こんな所にあったのか。




例によって歩き難い石段を降りる。

湖面に向かって建つ山門なんて初めて見た。

本来ならこんな場所に山門は必要無いはず。




お寺の方によると昔は船でしか渡れず、
四脚門の山門も当時の船着場から境内に至る石段に建てられたそうです。


【ロケ地】




後で知ったことだが、
あのファンタジー大河で悪名高き「江」のロケ地だったようで、
トヨエツと上野樹里が訪れていました。

あの時のトヨエツの信長はカッコ良かったよ。

むしろトヨエツ主演の信長を大河でやってほしかった、マジで。


大河ドラマ江 ロケ地ツアー2013彦根城・伊崎寺



【湖岸】




どう見ても海にしか見えない。

さすがに琵琶湖はでかいね。




向こう岸が駐車場のある場所です。

遠いでしょ。

歩いて15分ぐらいかかりました。(^^;


【本堂】


メインの本堂を参りましょう。




現在の本堂は文化15年(1813)に再建されたもの。

嬉しいことに堂内に入れます。(^^


【堂内】




御本尊の木造不動明王坐像は平安時代中期の10世紀末頃に製作されたもの。

重要文化財。


【稲荷社】



【閼伽井】



【鐘楼堂】



【地蔵尊】



【鎮守社】



【棹飛び堂】


本堂の裏手に棹飛びの舞台があります。




役行者が行場を開いた際、巨岩を不動明王であると感得し、
その岩をご本尊(不動明王)として棹飛び堂を建立。

正式には護摩堂です。


【棹飛び】




この棹の先から琵琶湖に身を投げるのを「捨身の行」といい、
はっきり分かっているだけども16世紀から行われている行事です。



(画像はネットで拾ったもの)

このように百日回峰行を満行した行者のみが、
行う事が出来る荒行です。

毎年8月1日に行われているので、
日程があえば見てみたいです。


【庫裏】



【御朱印】

瓦屋禅寺(2016年3月20日参拝)

2016年04月22日 | 近江西国三十三ヶ所観音霊場
太郎坊の駐車場前にある鳥居の所で、二つに道が分かれていたので、
神職さんに聞いたら左の道を進むとお寺があるとのこと。

どんなお寺か何故か興味がわいたので行ってみた。

それが大正解でした。



所在地:滋賀県東近江市建部瓦屋寺町436
宗派:臨済宗妙心寺派
御本尊:千手観世音菩薩
創建:不明
開基:聖徳太子
札所:近江西国三十三ヶ所観音霊場


【縁起】


寺伝によると聖徳太子が四天王寺建立に際し、
山麓の土を採って瓦十万八千枚を焼かせてその用に供した後、
この地に一寺を建立して瓦屋寺と号されたのが始まりと伝えます。

四天王寺の瓦はともかくとして当山麓で早くから焼かれていたことは事実。
旧表参道の段階登り口付近では瓦窯の跡も発見されている。

おそらくは箕作山麓にて瓦製造に携わっていた百済から
渡米した人々の菩提寺が始まりであったと考えられます。

戦国時代に焼失し仙台伊達藩の香山祖桂和尚により
中興され臨済宗寺院となり今に至っています。



【宝篋印塔】


快適な山道を少し進むとお寺に到着。
太郎坊から車で数分の距離にあります。

山門は無く鉄のゲートがありました。


【境内】


無料駐車場がありました。


【撫で撫で一休さん】



【十三重搭】



【宝篋印塔】



【境内】


意外と平地で広いお寺です。


【不動明王】





【石段】


旧表参道らしい。

しかしどう見てもヤバそうな感じ。

他の方のブログでは2000段あるそうです。(^^;

行かなくて正解。(笑)


【閻魔堂】





【稲荷社】



【般若岩】



【境内】


あれが本堂でしょうか。




お~、これはゴマラー好みの茅葺屋根ではないか。(^^

予定外のお寺だったので余計に嬉しい。


【石像】




粗末な社にまるで監獄に入れられたような石像が。

詳細はよく分かりませんでした。


【本堂】




これは渋い、しかしかなり傷んでいる。

太郎坊の繁栄ぶりの反面、
こちらのお寺は苦しそうですね。

御本尊は厨子に安置されている秘仏で、
33年毎の御開帳だそうです。


【地蔵堂】




こちらも古いお堂ですが、
補修修理されているようです。


【鎮守社】



【鐘楼堂】


鐘楼堂も何だか倒れそうです。


【御堂】



【経堂】


上にも何かお堂があるようです。





【本堂】


御朱印をいただきに庫裏へ。


【庫裏】


これがね~、びっくりするぐらい立派なんですよ。

そのお金を本堂にまわしてくださいよ。(^^;

茅葺屋根はお金がかかるのは承知していますが、
もう残された時間は余り無いと思うから余計にそう思う。


【布袋さん】



【石段】


上にチラッと観音様がいらっしゃるようです。


【慈母大観音像】



【風景】



【御朱印】


山にあるいかにも古刹といった感じであるが、
本堂の屋根を早く葺き替えしてほしいな。