Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

不動光院 大興寺(2017年8月5日参拝)

2017年08月31日 | 四国八十八ヶ所霊場






雲辺寺ロープウェイで楽々下山。

苦労して辿り着いた時の喜びや感動は知ってるつもり。

でも、やっぱり人間楽な方を選んじゃうよね~。(^^

歩きお遍路しても自分は何かを悟れるとは思えないし。(^^;


さて、本日最後の参拝となるのが大興寺です。

お遍路の札所だったら17時まで開いてるだろ、
ということで急いで行く事にした。


所在地:香川県三豊市山本町辻字小松尾4209
宗派:真言宗善通寺派
御本尊:薬師如来
創建:天平14年(742)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八カ所霊場


【縁起】
熊野三所権現鎮護の為に東大寺末寺として、現在地より北西に建立され、
延暦11年(792)大師の巡錫を仰ぎ、弘仁13年(823)嵯峨聖帝の勅により、
再興されたと伝えられている。

しかし戦国時代末に長宗我部元親の兵火により一部を残して悉く焼失、
慶長年間(1596-1615)に再建されたが焼亡。

現在の大興寺は真言宗の寺院であるが、往時真言二十四坊天台十二坊が甍を連ね、
同じ境内で真言天台二宗が兼学したという珍しい来歴を持つ。

その為か天台宗の影響が大きく、本堂に向かって左側の弘法大師堂と共に、
右側に天台宗第三祖智顗を祀る天台大師堂があるという配置にその名残を留めている。


【風景】


気が抜けちゃうほど長閑な場所にお寺はあります。

寂しくポツンとお地蔵様が道案内。

無料駐車場に車を停めて参拝開始。


【仁王門】




古刹の雰囲気がする立派な門です。


【仁王像】
 

あの運慶の作だとか。

うーん、どうだろ?(^^;


【修行大師】



【境内】



【御神木】


何と言う太くて立派な大木なんだろ。

ぶっとい、という言葉が似合う。


【石段】



【石五重塔】



【本堂】




本堂は寛保元年(1741)に建立されたもの。




外からでしたが外陣と内陣を見れて良かった。

弘法大師作と伝わる御本尊は見れなかったけど。

しかし、全国に弘法大師や伝教大師作と伝わる尊像の数は、
いかばかりだろうか?

ケチを付ける訳では無いが、
そのほとんどが権威づけの為の創作なんだろう。


【大師堂】



【地蔵尊・宝篋印塔】





【天台大師堂】


大師堂というのは真言宗特有のお堂ですが、
お遍路の札所にまさかの天台宗三祖智顗上人を祀るお堂があるとは。


【鐘楼堂】



【地蔵尊】


池に地蔵尊がいるのは珍しいね。


【黒門】


こちらのお寺には庫裏と方丈にも立派な門がありました。


【御朱印】


17時を少し過ぎていたけど、
奥様に書いていただけました。(^^;


【讃岐うどん】


どこかのサービスエリアで食った。

やっぱり私は柔らかいうどんの方が好みだな。


さぁ、これから約4時間高速をブッ飛ばして帰るとするか。

日帰りだったけど充実した一日であった。(^^

雲辺寺(2017年8月5日参拝)

2017年08月30日 | 四国八十八ヶ所霊場


お遍路の札所である雲辺寺にはロープウェイがある。

しかし往復2060円と高額。

お寺の駐車場だと参道補修協力費500円で済む。

どちらを選ぶかは人それぞれだけど、
やっぱり安い方を選ぶよね。

それで事前にチェックし電話番号をナビに入力し、
車を運転すると雲辺寺ロープウェイに到着。

電話番号を間違えていたようだ。(^^;

仕方ないので結局ロープウェイを使うことにしたが、
お寺までの駐車場は酷道を延々と50分も走るハメになるから、
実際はロープウェイを使って正解かな。

特に6号線はグネグネした峠道で、
一台がやっと通れる道のようなので御注意ください。


所在地:徳島県三好市池田町白地ノロウチ763-2
宗派:真言宗御室派
御本尊:千手観音菩薩
創建:延暦8年(789)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八カ所霊場


【縁起】

大師が16歳のときで善通寺(第七十五番)の建材を求めてであったが、
深遠な霊山に心うたれて堂宇を建立した。

これが雲辺寺の創建とされている。

弘仁9年(818)嵯峨天皇の勅を奉じて登り、御本尊を彫造して、
仏舎利と毘廬遮那法印を山中に納めて七仏供養をし霊場と定められた。

霊場は四国の各国から馳せ参じる僧侶たちの学問・修行の道場となり、
四国高野と称されて栄えた。

貞観年間(859-877)には清和天皇の勅願寺にもなっている。

鎌倉時代は七堂伽藍も整備、境内には12坊と末寺8ヶ寺を有した古刹として、
阿波、伊予、讃岐の関所でもあったという。 

天正年間(1573-1792)に土佐の豪族・長宗我部元親が、
この地の白地城に陣して雲辺寺に参拝し、裏山から眼下を望み、
四国制覇を目指したが、当時の住職に諫められた。

江戸時代になってからは阿波藩主・蜂須賀公の手厚い保護をうけた。

四国霊場のうち最も高い標高911メートル、
四国山脈の山頂近くにある霊場で、遍路ころがしと呼ばれる難所である。


【雲辺寺ロープウェイ】


16時出発。




何にも無い山によくお寺を建立したよなぁ。(^^;




こういう鉄柱もよく造ったよなぁ。

約7分で到着。

やっぱりロープウェイ使って正解です。(^^

気温が27℃で涼しい。


【参道】


真っ直ぐ進むと何やら大きな像が見える。

確かめに行きたい欲求を抑え、まずは本堂の方へ左に進む。


【おむかえ大師】



【五百羅漢】






かなりリアルな羅漢さんです。

しかし凄い数です。






うお! 
下にもいっぱい羅漢さんがいる。(^^






実際に五百羅漢いるそうです。


【七重石塔】






中華風ですね。


【涅槃仏】



【大師乳銀杏】





【仁王門】


新しい仁王門ですね。

昔の仁王門はもっと下にあって渋い門だったんですけどね。


【仁王像】





【大師堂】




うん?

何で仁王門の先に大師堂があるの?

てっきり本堂があると思ったけど違った。(^^;




しかし、お大師さんがいらっしゃらない。

これはおかしい。

そういや後ろにお堂があったな。






あー、これが大師堂かぁ。

先ほどのは神社でいうところの拝殿ですな。


【鐘楼堂】



【厄除不動】



【観音菩薩】



【五社大権現】



【参道】



【本堂】


近代的な本堂です。

こういうのは渋さというか、味がないですね。


【護摩堂】



【おたのみなす】


こんなんいらんわ。(苦笑)


【持仏堂】



【水堂】





【毘沙門天展望台】




この坂が地味に堪える。




中はこんな感じで螺旋状に上に登れます。




最上階から下を望む。

結構高いな。(^^;


【風景】






景色抜群。

しかし、よくこんな辺鄙な場所にお寺を造る気になったな。(^^;


【毘沙門天】


何故に毘沙門天なのだろうか。

普通ならお大師さんか御本尊なんだけど。


【石仏】



【御朱印】

真光院 熊谷寺(2017年5月14日参拝)

2017年06月17日 | 四国八十八ヶ所霊場
5番札所から約10キロ離れた8番札所熊谷寺に到着。

私のルーツの一つであり、
お爺さんの故郷である土成町にお寺があります。

7年前に熊谷寺を参拝していましたが、
当時はお爺さんの故郷が土成町とは知らなかったんですよね。(^^;

その事を知ってから土成町に来れたので、
今はとても感慨深い。

お爺さんもこのお寺に参拝してるはず。

そう思うと胸熱です。



<2010年5月16日参拝>
http://blog.goo.ne.jp/05100625/e/ac0ccd7286e2ac2416d55efa6fb4bbfc


所在地:徳島県阿波市土成町土成字前田185
宗派:高野山真言宗
御本尊:千手観世音菩薩
創建:伝・弘仁6年(815)
開基:伝・弘法大師
札所:四国八十八箇所


【多宝塔】


大型の無料駐車場がありました。

団体さんの大型バスが停まってなくてホッとする。




安永3年(1774)建立に建立されたもの。


【参道】



【中門】



【二天】


多聞天。




持国天。

派手過ぎて四天王の内の二天とは気づき難かった。(^^;


【鐘楼堂】



【本堂】


昭和46年(1971)に再建されたもの。

きつい石段の上には大師堂があったが、
叔父の事を考えて遥拝にした。


【御朱印】


地蔵寺奥ノ院 五百羅漢堂(2017年5月14日参拝)

2017年06月16日 | 四国八十八ヶ所霊場
大麻比古神社から約9キロ程でお遍路5番地蔵寺に到着。

地蔵寺には羅漢堂がある事をご存知だろうか。

私は地蔵寺に過去2回参拝していますが、
羅漢堂には参拝していない。

寺社に参拝したら隅々まで見て回ってお参りするのがポリシー。

そんな私が何故羅漢堂に参拝していないかというと、
過去2回ともバスツアーで参拝しているからです。

バスツアーだと本堂と大師堂しか参拝しないから、
羅漢堂に行って無いのよね。

お遍路では仏像を観て楽しむ機会は少ない。

しかし、この羅漢堂は凄いんです。

どうしても見てみたいという思いが募るばかり。

その機会がようやく訪れました。(^^

とても楽しみです。


<2016年4月17日参拝>
http://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/01212a7f78491a71d604b93d53e666e7


所在地:徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
宗派:真言宗御室派
御本尊:勝軍地蔵菩薩
創建:(伝)弘仁12年(821)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八箇所霊場


【山門】


無料駐車場に車を停めていざ参拝。

興奮を止められない。


【境内】


本堂と大師堂を後回しにして走るように羅漢堂へ向かう。


【手水舎】




石仏が祀られていました。




井戸を覗いて見ましたが、貞子はいませんでした。(^^;


【釈迦堂】




絶賛工事中。


【大師堂】


堂内を見に行ったら出口でした。(^^;


【弥勒堂】


ここが拝観入口で200円支払って堂内へ。


【弥勒菩薩】


いきなり見事な弥勒菩薩がお出迎え。

お遍路でこれほどの仏様が拝めるとは。
とても嬉しいな。

やっぱり衆生の民にはちゃんと御尊顔を見せて欲しいよね。


【回廊】


弥勒堂、釈迦堂、大師堂は回廊で繋がっており、
回廊沿いに五百羅漢が祀られています。


【五百羅漢】






かなり大きい羅漢さんで雰囲気もあいまって圧倒される。

見る人によっては不気味に感じるかも知れませんね。(^^;


【回廊】


釈迦堂方面へ進みます。


【五百羅漢】




色々な個性があって見ていてとても楽しい。

楽しいと言ったら不謹慎かも知れないけど。


【釈迦如来】




これまた見事な釈迦如来三尊像です。

素晴らしい。


【五百羅漢】




まだまだ羅漢さんはいらっしゃいますが、
ところどころに地蔵菩薩や観音さんも祀られていました。


【回廊】


大師堂へ続きます。


【五百羅漢】



【弘法大師】




最後の締めはお大師さんです。


【観音像】




このような観音像の数々も祀られていました。

出口の大師堂の外に出ました。

これで拝観料200円は激安ですね。


【本堂】



【大師堂】


今回は軽く参拝。


【大銀杏】



【御朱印】


五百羅漢の御朱印をいただきました。


お遍路はどうしても弘法大師至上主義のきらいがありますが、
仏あっての弘法大師ですから、
これほどの見事な仏様がお遍路のお寺にも祀られていることが嬉しい。

ここに参拝出来て本当に良かった。

バスツアーでも五百羅漢に参拝するように、
各旅行会社に連絡しておきますわ。

阪急交通社は特に。(笑)

釈迦院 金泉寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月24日 | 四国八十八ヶ所霊場


お遍路第一回日帰りバスツアーもラストとなりました。

3番札所の金泉寺というお寺です。

狭い住宅街にバスは進み到着。
お遍路じゃなかったら住民からクレームがあるな。(^^;



所在地:徳島県板野郡板野町大寺66
宗派:高野山真言宗
御本尊:釈迦如来
創建:伝・天平年間(729-749)
開基:伝・行基菩薩
勅願:聖武天皇
中興:南山国師
札所:四国八十八ヶ所霊場、阿波北嶺薬師霊場


【縁起】
聖武天皇の勅願により行基菩薩が寺塔を建立し、
金光明寺と命名されたと伝えられる。

その頃の御本尊は高さ約91センチの釈迦如来像で、
脇侍に阿弥陀如来、薬師如来の三尊像を安置して開基したという。

弘仁年間(810-824)になって弘法大師が四国を巡教された際、
村人が日照りに苦しんでいるのを見て、この地に井戸を掘られた。
この井戸から湧き出た水は霊水で、長寿をもたらす黄金の井戸とされ、
寺名の金光明寺を改め、金泉寺とした。

京都の三十三間堂に倣ならった堂舎を建立し、千の千手観音像を祀られ、
背後の山を「亀山」と命名し、山号も亀光山と改めた。

以来、皇室との縁が深く、長慶天皇の御陵も本堂裏にある。

また、源平合戦のおり源義経が屋島に向かう途中に金泉寺に立ち寄り、
戦勝開運の祈願をしたと源平盛衰記に伝えられている。

本堂の左手にある慈母観音子安大師は、義経の祈願所ではあるが、
境内西隣にある弁慶石もその一つで、
義経が弁慶の力試しに持ち上げさせたと伝えられている。

今も人生の開運を願う参詣者が多く訪れる。


【仁王門】




これは立派で本山クラスの仁王門ですね。




境内から見た仁王門。


【仁王像】



【境内】


向かって右が本堂、左が護摩堂。


【本堂】



【大師堂】






嬉しいことに堂内に入って読経することが出来ました。

ありがたや ありがたや。


【八角観音堂】





【倶利伽羅竜王】





【弁天社】



【黄金の井戸】


井戸の水面に顔が映っていれば長生き出来るという、
よくあるやつですね。(笑)


【閻魔堂】





【境内】


手前に六地蔵、奥に多宝塔、忠霊塔があります。


【多宝塔】


本堂裏手にあります。

もうちょっと近くで見たかったが、
時間が無くて断念。

金泉寺の奥の院である愛染院とかも行きたかったな。


【御朱印】


これにてバスツアー終了。

徳島まで連れて行ってくれて、
6番札所まで参拝出来るんだからツアー代の2980円は安い。

お遍路に行ってみたいなぁと思っている方には、
とっかかりとして気軽に参加されてはいかがでしょうか。

確か全12回で満願達成出来るので、
こういうツアーもいいんじゃないかな。

ちなみに私は阪急交通社の中の人ではありません。(笑)

遍照院 大日寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月23日 | 四国八十八ヶ所霊場
続きまして次なるお寺は4番霊場の大日寺です。

ここは5番に近いのでバスであっという間に到着。

お遍路は近い所は近い場所にお寺が固まっているけど、
遠い所は絶望的に遠いからなぁ。

私にとって高知県のお遍路は果てしなく遠い。(^^;

四万十川とか憧れなんですけどね。



所在地:徳島県板野郡板野町黒谷5
宗派:東寺真言宗
御本尊:大日如来
創建:(伝) 弘仁6年(815)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八ヶ所霊場


【縁起】
弘法大師がこの地に長く留まり修行していた時、大日如来を感得された。

大師は一刀三礼をして55センチほどの大日如来像を彫造され、
これを本尊として創建し、寺号を本尊に因んで大日寺と命名したと伝えられる。

また「黒厳山」の山号は、境内が三方を山に隔てられており、
人里はなれたこの地は黒谷と称されたのが由来といわれ、
地元では黒谷寺とも呼ばれていたという。

四國禮霊場記によるとかつては立派な堂塔が並び、
美しく荘厳な小門から入った境内は広々としていた。

しかし歳月が経ち伽藍の軒は風化していたが、
応永年間(1394-1428)に松法師という人に夢の託言があって
修復されたという旨が記されている。

伽藍は再び荒廃し天和、貞享年間(1681-1688)に再興されている。
また、阿波藩主・蜂須賀家は代々大日如来を守り本尊としており、
とくに5代藩主・綱矩公の帰依があつく、元禄から宝暦年間(1751-1664)には、
手厚い保護を受け寺塔の大修理がほどこされている。


【全景】


無料駐車場から見たお寺です。

とても長閑な所です。(^^


【芝桜】





【鎮守社】



【山門】




鐘楼門ですね。

ここもお遍路さんが多いですね。


【境内】




お寺自体はそんなに大きく無いです。


【本堂】




まずは本堂でお参り。

なんと、中国人のお遍路さん達がいました。

服装も私達のような普通の格好ではなく、
本格派でしたよ。

般若心経も当然ながら(?)中国語でした。(^^


【回廊】


本堂参拝後、大師堂に繋がる回廊です。




西国三十三観音霊場の木造観世音像が、
安置されていました。

なかなか良い観音様達でしたね。


【大師堂】




ありがたや ありがたや。


【薬師堂】




近年に建てられたのかな。


【庫裏】



【牡丹】



【御朱印】


さて、次が本日最後の参拝となります。

荘厳院 地蔵寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月22日 | 四国八十八ヶ所霊場
6番の次は5番の地蔵寺へ。

バスだと連れて行ってくれるから楽やね。


所在地:徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
宗派:真言宗御室派
御本尊:勝軍地蔵菩薩
創建:(伝)弘仁12年(821)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八箇所


【縁起】
嵯峨天皇の勅願により弘仁12年(821)弘法大師が開創された。

大師は自ら約5・5センチの勝軍地蔵菩薩を彫られ、
御本尊に安置したと伝えられる。

その後、淳和天皇、仁明天皇の3代にわたり天皇家が篤く帰き依えされた。
さらに紀州・熊野権現の導師を務めていた浄函上人が、
霊木に延命地蔵菩薩像を刻み、その胎内に大師作の勝軍地蔵菩薩を
納められたとも伝えられている。

この勝軍地蔵菩薩の信仰からか、源頼朝、義経をはじめ、
蜂須賀家等の武将達が多くの寄進をしている。

これらの寄進により寺領は拡大し、阿波、讃岐、伊予の
3ヶ国におよそ300を数える末寺ができ、塔頭も26寺にのぼったと伝えられる。

しかし天正年間(1573-1592)の長宗我部元親による兵火で、
これらの堂塔はことごとく灰燼に帰した。

その後、歴代の住職や僧侶、信者達の尽力により堂宇が整備拡充され、
現在は八十八ヶ所の札所としてお遍路さん達で賑わっている。


【山門】


こちらにも大型の無料駐車場があります。


【二天】


これは仁王像ではなく、持国天と多聞天です。


【大銀杏】






境内に入ってまず目にはいるのが、
この樹齢800年といわれる大銀杏です。


【境内】


地蔵寺の境内は観音霊場の雰囲気を感じましたね。


【本堂】




まずは本堂で般若心経を唱えてお参り。


【大師堂】




お大師さんにお参り。

ありがたや ありがたや。


【修行大師】



【鐘楼堂】



【淡島堂】


あの人形供養で有名な淡島神社を勧請し、
万病封じの守護神が祀られています。

あの淡島神社がガクブルだったなぁ。(汗)


【庫裏】



【八角堂】



【御朱印】


残念だったのが奥の院である羅漢堂に時間がなかったので、
行けなかったこと。

羅漢堂には200程の等身大羅漢像が安置されているそうで、
見たかったので機会を伺っていたが、やっぱり無理でした。

先達さんも奥の院に連れて行ってくれるのかと期待したが。

バスツアーだからか知らないけど、
お遍路の参拝は本堂と大師堂でお参りするのが重要で、
他のお堂はおざなりというか何と言うか、無視されてしまいます。

これはちょっと残念でした。

瑠璃光院 安楽寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月21日 | 四国八十八ヶ所霊場
1番、2番と参拝後、次は3番かと思いきや、
6番の安楽寺にバスは到着。

バスツアーの場合、お寺が混みあってる場合とか、
いろいろな都合でこういう事があります。

早くも順打ち終了。(^^;

順打ちや逆打ちに拘る方はバスツアーは止めておきましょう。



所在地:徳島県板野郡上板町引野字寺ノ西北8
宗派:高野山真言宗
御本尊:薬師如来
創建:(伝)弘仁6年(815)
開基:(伝)弘法大師
札所:四国八十八箇所霊場、阿波北嶺薬師霊場


【縁起】
その昔は阿讃の山麓から現在地まで寺域が点在し、
戦国時代の兵火や明治維新の神仏分離令を経て現在に至っている。

安楽寺は弘法大師によって温泉湯治の利益が伝えられた旧跡で、
山号は温泉山とされた。

桃山時代に阿波藩祖・蜂須賀家政公が駅路寺と定め、
四国遍路や旅人の宿泊、茶湯接待の施設を置いた。
宿坊は400年の歴史を有する。

藩政時代は山門に蜂須賀家の家紋が入った雪洞が許され、
寺域は殺生禁断とされた。

茅葺き屋根の方丈は、250年前に蜂須賀公により寄進され、
質素ながら堂々とした木造建築である。


【風景】


駐車場から見た風景。

長閑で癒されます。(^^


【山門】


竜宮型の鐘楼門で平成10年に左右に仁王堂が建立。


【仁王像】


まだ比較的新しいと思っていたのですが、
京都の大仏師である松本明慶師が造ったものとか。

松本明慶師の作品としては、
仏像鑑賞的にあんまりカッコよくないなと。(^^;

安楽寺には仏像三十五体が各御堂に祀られているそうです。


【牡丹】





【鎮守社】



【厄除の逆松】



【多宝塔】




優美な多宝塔は平成5年(1993)建立されたもので、
松本明慶師作の五智如来が祀られています。

外部の基壇にはお遍路の砂が埋められていて、
一周することで八十八ヶ所のお砂踏みが出来ます。

お参りが精一杯で一周する時間が無かった。

バスツアーは本堂と大師堂を参拝して、
次のお寺に行くので慌ただしいです。


【拝殿】



【本堂】


お遍路では珍しく堂内に入れて御本尊のお顔が見れます。

有難き幸せ。

薬師三尊像と十二神将が祀られていました。
堂内は撮影禁止です。


【大師堂】


こちらも嬉しいことに堂内に入れました。

撮影は禁止です。


【石仏】



【修行大師】



【本堂】



【性霊殿】


胎蔵曼荼羅・金剛界曼荼羅がかけられ、石の壁には五筆和尚と称された
弘法大師のさまざまな筆法の書が刻まれているそうです。

結縁灌頂が行われる道場であり、万霊堂でもあります。


【方丈】




江戸時代に阿波徳島藩主の蜂須賀公の寄進で建てられてもので、
以前は本堂として使われていたそうです。

堂々たる立派な剛健さを感じる方丈です。


【太子駒つなぎの石】





【鳳凰】



【観音堂】


本堂横にあるちょっと地味なお堂です。

平成9年(1997)に信徒の方々の寄進により建立されたもので、
聖観音と十一面観音菩薩が祀られています。


【御朱印】

無量寿院 極楽寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月20日 | 四国八十八ヶ所霊場
1番参拝後、次の2番の極楽寺へ。

とても近いのでバスに乗ったらすぐに着いた。(^^



所在地:徳島県鳴門市大麻町桧字ダンノ上12番地
宗派:高野山真言宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:(伝)弘仁年間(810-824)
開基:(伝)行基菩薩
札所:四国八十八箇所霊場、阿波北嶺薬師霊場、阿波西国三十三観音霊場


【縁起】
42歳の弘法大師がこの地で三七日間阿弥陀経を読誦し修法。
その結願の日に阿弥陀如来が出現したので、
大師はその姿を彫造して本尊とされた。

この阿弥陀如来像は尊容が美しく発する光は遠く鳴門の長原沖まで達したという。

漁民達は漁の妨げになると本堂の前に人工の小山を築いて
光を遮ったという故事から、日照山と号した。

その後、天正年間(1573-1592)に長宗我部元親の兵火で焼失したが、
万治2年(1659)本堂は蜂須賀光隆公の援助によって再建されている。


【仁王門】


昭和48年(1973)建立されたもの。

仁王門前に大型の無料駐車場があります。


【皐月】



【仁王像】





【鎮守社】



【雲海の浄土】


見事な庭園でした。


【本堂】


本堂は石段の上にあります。




重文の御本尊が祀られていますが、
当然ながら御尊顔を拝することが出来ず。


【安産大師】



【大師堂】


本堂と大師堂で参加者全員で般若心経を唱えます。

心が洗われるようです。(^^


【観音堂】



【一願水掛不動】



【薬師堂】


阿波北嶺薬師二十四カ所霊場の札所です。


【鐘楼堂】


昭和48年(1973)建立されたもの。


【長命杉】




弘法大師御手植えの杉と言われ、
樹齢千年を超えているそうです。


【御朱印】

一乗院 霊山寺(2016年4月17日参拝)

2016年05月19日 | 四国八十八ヶ所霊場


今日は親のリクエストでお遍路日帰り旅です。

阪急交通社のバスツアーでは1番から6番までの
初回は2980円ポッキリなんです。(^^




しかもこんな弁当付き。(笑)


大体どこの旅行会社も同じですが、
初回と二回目は釣りでいうところの撒き餌と一緒なんですよね。(笑)

約6年前にも阪急交通社で初回と二回目参加したけど、
三回目以降は行ってません。(苦笑)

個人で善通寺とか幾つかのお寺は行ったけど、
満願しようと思うとめっちゃ時間とお金が必要なんですよ。

まぁ、お遍路は10年ぐらいかけて満願出来れば良いと思っているので、
焦らずマイペースでいきたいと思います。(^^



所在地:徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126番地
宗派:高野山真言宗
御本尊:釈迦如来
創建:(伝)天平年間(729-749)
開基:(伝)行基、
勅願:聖武天皇
中興年:正保年間(1644-1648)
札所:四国八十八ヶ所霊場


【縁起】
弘仁6年(815)弘法大師が四国の東北から右廻りに巡教された際、
この地で衆生の88の煩悩を浄化し、また衆生と自らの厄難を攘はらって、
心身の救済ができる霊場を開こうと37日間の修法をされた。

その時、仏法を説く一老師をたくさんの僧侶が取り囲み、
熱心に耳を傾けている霊感を得た。

大師はその光景が天竺の霊鷲山で釈迦が説法をしていた情景と似ていると感じとり、
インドの霊山を和国に移す意味で竺和山・霊山寺と名づけられた。

この時の念持仏が釈迦誕生仏像であり、本尊の前に納められたことから、
四国八十八ヶ所の第一番札所と定め、霊場の開設・成就を祈願されたと伝えられる。

往時は阿波三大坊の一つとされ荘厳な伽藍を誇った。
しかし天正10年(1582)長宗我部元親の兵火により堂塔は全焼した。
その後、阿波藩主・蜂須賀光隆公によってようやく復興したが、
明治24年(1891)には出火により本堂と多宝塔以外の堂宇を再び焼失。

以来、100年の努力で往時の姿となっている。


【中庭】


まずは1番の霊山寺に到着し、団体専用の販売所に案内される。

ここでいろいろグッズを買えってこと。
そのマージンが旅行会社に入るという図式。

その図式があるから安くなってるんだけど。

私は買わずに庭の春モミジを見てたけど、
100円ライターが切れていたので買っちゃいました。(笑)


【山門】




発心門をくぐり山門へ。

さすがに1番だけあってお遍路さんが多いね。


【境内】






お遍路のお寺の境内はとかく質素な雰囲気が多いのですが、
ここは池に鯉もいて華やかな雰囲気がします。


【多宝塔】






応永年間(1394-1428)建立、五智如来が祀られています。


【修行大師】



【大師堂】


法話の時間の都合上、まずは大師堂をお参り。

般若心経と仏前勤行次第を参加者と先達さんと一緒に唱える。

仏前勤行次第は6年振りに唱えたな。(^^;


【鐘楼堂】



【明治の庭】


池には石仏が祀られていた。


【本堂】


奥に本堂があります。

団体だと内陣に入って尼様の法話が聴けました。(^^

内々陣には秘仏の御本尊が大き目の厨子に安置されていました。

お遍路は京都や奈良と違って仏像鑑賞を楽しむというのは、
ほとんど無いと言ってもいいでしょうね。


【十三佛堂】



【不動堂】



【三鈷の松】



【御朱印】


バスツアーの場合、御朱印は団体専用で添乗員が代行してくれます。

本当は自分で御朱印をいただきたいのですが、
そんな時間が無いから仕方ありません。

ま、代行料は無料だから懐も痛まないし。