Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

靖国寺(2017年10月7日参拝)

2017年11月16日 | 釈迦三十二禅刹
緊張感溢れる宝蔵神社の参拝を終え、
本日最後の参拝となるのが靖国寺です。

ここは釈迦三十二禅刹の札所ではあるが、
一般的には知名度は無い寺院です。

今回私も初めての参拝となりますが、
まさか靖国神社のお寺版だったとは。


所在地:京都府宇治市宇治金井戸7-14
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦如来
創建:昭和24年(1949)
開山:高階瓏仙禅師
札所:釈迦三十二禅刹


【縁起】
当寺は靖国神社に対して全国の戦没英霊を、
仏式に合祀する日本唯一の寺です。

昭和4年、建立者中井祖門師が当時の首相田中義一氏と熟議し、
賛同を得て発願されました。

昭和16年より全国を托鉢勧募した浄財で用材を購入、本堂建立に着手。
各地の信徒の多大なる寄進により、昭和18年11月には入佛式を修行、
昭和24年4月に勤皇山靖國寺として落慶しました。

創建以来、戦没者の遺骨、無縁の英霊が全国各地より奉安置され、
昭和26年には靖国神社より二百四十万余りの御分霊をお祀りしています。

御開山には永平寺の71世貫首(曹洞宗管長)高階瓏仙禅師を迎え、
永平寺御直末寺院となりました。

建立発願者の中井祖門禅師は三世開創となっております。

昭和63年より山号を鳳翔山と改め檀信徒教化の場として、
また宇治の観光名所の一端として今日に至ります。


【山門】


昭和63年(1988)再建されたもので、
個性的な山門ですね。

山門前に無料駐車場がありました。


【仁王像】




全く古いとは思えない仁王さんですが、
色落ちが激しい。


【境内】


墓地もあり基本的に檀家寺のようです。


【本堂】




まずは本堂にお参り。

生長の家宇治別格本山参拝の気疲れがあったからか、
珍しく堂内を確認すること無く、階段下から参拝。

御本尊はミャンマーから贈られた小さな釈迦如来のようですね。


【開山堂】


昭和36年(1961)に建立されたもの。




一願成就不動明王尊が祀られていました。

しかし、この金網は要らんわ~。(苦笑)


【佛舎利塔】




この個性的な建物はミャンマーから贈られた
仏舎利が祀られているとのこと。

一階部分は納骨堂のようですね。

基本的に一般の墓、御位牌、納骨堂、水子関係は、
個人的なポリシーとして撮影しないようにしている。

しかし、今回は上の仏舎利塔だけ撮影というのも変だから、
特例として下の納骨堂も撮影しました。




二階部分まで階段で登ることが出来ました。(^^


【鐘楼堂】


桃山城の遺材で建立された龍雲寺のものを移築したもの。

当然ながら仏舎利塔内部は見れませんでしたけどね。


【本堂】


下から見るより上から見た方が立派に見えますね。


【七重石塔】



【開山堂】


昭和12年(1937)奉安殿として建立され、
歴代住職の尊像と位牌が祀られているとのこと。


【地蔵尊】



【御朱印】


御本尊。




禅語の御朱印です。

禅語の場合は書置きが多いのですが、
こちらでは書いていただけました。(^^


【宇治橋】


これにて本日の参拝終了。

見知らぬ素晴らしいお寺がまだまだ京都にはありますね。

特別拝観で滅多に参拝出来ないお寺に参拝出来て良かった。(^^

これだから寺社参拝は止められない。

吉峰寺(2017年7月8日参拝)

2017年07月30日 | 釈迦三十二禅刹
越前大仏で伽藍と大仏さんを堪能した後は、
全く真逆である曹洞宗ならではの凛とした古刹である吉峰寺へ。

こちらはあの道元禅師所縁のお寺です。


所在地:福井県永平寺町吉峰35-2
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦牟尼仏
創建:不明
開山:泰澄大師
札所:釈迦三十二禅刹霊場


【縁起】
道元禅師は正治2年(1200)に京都で生まれ、
貞応2年(1223)宋に渡り天童山景徳寺に置いて、
如浄禅師のもとで悟りを開かれた。

寛元元年(1243)波多野義重の請により越前志比荘に向かい、
吉峰古寺草庵に掛錫された。

翌年大佛寺(永平寺)を開かれるまで、
この地に於いて正法眼蔵の多くの巻を示衆されたが、その後荒廃した。

明治36年(1903)田中佛心和尚が霊跡を振興し諸堂を再建、
永平寺64世大休悟由禅師を請して中興開山とした。

ここより永平寺まで三里半の山路も道元禅師をはじめ、
仏心老大和尚がお通りになられた祖跡コースとなっています。


【徹通坂】


手前に駐車場があり下りてみる。

徹通坂を登るとお寺に行けるらしい。




この暑い時に登るのは嫌だなと思っていると、
案内板に上にも駐車場があると分かった。

勿論、車で登ったのは言うまでもない。(^^;


【林道】


これが思ってた以上に狭く、対向車よ来ないでと願う道。(^^;

こういう所で対向車が来ることはほとんど無いけど。

5分くらいで無事に到着すると16台分の無料駐車場がありました。


【風景】


とっても田舎です。(笑)


【境内】


やはり静かで凛とした雰囲気のお寺です。

だからこういう山にあるお寺は好きなんですよね。(^^


【庫裏・佛心閣】



【玄関】


こちらで拝観と御朱印をお願いした。

拝観料は必要です。


【徹通観音】



【法堂】


ここが特に素晴らしい雰囲気でした。(^^




早速内陣に上がらせていただく。


【内陣】




曹洞宗らしい内陣と釈迦三尊像です。




床の間には文殊大士の掛軸や観音菩薩が祀られていました。




こちらは多聞天でした。

法堂の内陣から観音堂、開山堂へ行けます。


【白山水】



【観音堂内陣】





【開山堂内陣】


観音堂と開山堂の内陣に入れてとても良かった。(^^

大概、開山堂には入れないもんだけど。

さて、法堂に戻って外から観音堂と開山堂を見ますか。


【石仏】



【石塔】



【観音堂】



【開山堂】


開山堂と法堂の裏側に回ると鐘楼堂があるので行ってみる。


【石仏】





【鐘楼堂】


鐘楼堂の近くに雲水さんと若い女性二人がいらっしゃった。

この女性達は徹通坂を歩いてきたそうで、
めっちゃしんどかったと言ってました。(笑)

女性が歩いて登ってきたのに、男の私が車で楽してすみません。(^^;


【御朱印】


御朱印は二種類あり見開きでいただきました。

禅語は5百円でした。


とても良いお寺でしたね。
お勧めです。

宝慶寺(2017年7月8日参拝)

2017年07月23日 | 釈迦三十二禅刹
今日は以前から訪れたかった平泉寺白山神社をメインに、
福井の神社仏閣を巡ります。

まずは曹洞宗の中でも重要な寺格のある宝慶寺へ。




北陸自動車道の杉津PAで休憩。

ここには芭蕉の句俳がある程、景色が良い所です。

さぁ、これからもうひと踏ん張り。

福井も敦賀ならまだ近いと感じるが、
そこから先だと遠く感じるのよね。




オール高速で約3時間で到着。

大野市はなかなか遠い。(^^;

大き目の広場のような無料駐車場がありました。

いざ参拝開始。


所在地:福井県大野市宝慶寺1-2
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦牟尼
創建:不明
開山:寂円禅師
札所:釈迦三十二禅刹


【縁起】
今から約700年前に寂円禅師によって開かれた。

開山寂円禅師は中国宋朝の人であり、明州慶元府の太白山天童徳禅寺で、
日本から入宋した道元禅師と共に、如浄禅師の下で参学を続けられた。

その後、安貞2年(1228)先に帰朝し常に随待した。
 
道元禅師ご遷化の後、弘長元年(1261)この銀杏峰の麓に入り、
石上に坐禅すること18年、たまたまこの山奥に遊猟した下野守藤原氏が、
坐禅される寂円禅師のお姿をみて、帰依尊信の念を起こし、
一字を草創して宝慶寺と名付け、請して開山と仰いだ。

弘安元年(1278)知円沙弥によって七堂伽藍が造立された。

天正年間(1573-1593)の一向一揆の兵火により多くの堂宇、寺宝、
記録等が焼失、さらに寺領が没収され一時衰退。

越前が織田信長の領地になると宝慶寺は寺領が安堵され、
江戸時代に入ると福井藩主結城秀康からさらに寺領を加増、
寛永10年(1633)にようやく本堂が再建されました。

再建の際は織田信長の親戚にあたる織田信益、信勝が尽力したと伝えられ、
境内には織田家の墓碑が建立されています。


【参道入口】


3分くらい歩くようです。

短くて助かる。(^^


【鎮守社】



【地蔵尊】





【参道】


お寺に到着のようです。


【旧橋本家住宅】


右手に一瞬廃墟かと思うような建物が。

実はこれは18世紀前半に建てられた重要文化財だとか。

早く修復してくれー。(^^;


【総門】




小ぶりながら印象的な表門である総門ですね。

平成24年(2012)に大雪によって倒壊し、
同年に托鉢や浄財により再建されたもの。


【参道】


いかにもといった良い雰囲気です。

都会の観光寺院では絶対出せない雰囲気です。(^^


【牛犬堂】






牛と犬が祀られたお堂は初めて見た。

全国唯一のお堂でしょうね。

開山の寂円禅師の側を離れず、
托鉢のお供やお使いを努めた牛と犬がいたそうで、
禅師が入寂した後、牛と犬も間もなく亡くなったので、
開山の塔の傍らにこれを祀ったもの。


【薦宝閣】


昭和47年(1972)に建立れ、
道元禅師画像等宝物が安置されているとのこと。


【秋篠宮殿下御参観記念樹】



【山門】




渋い、渋すぎる。

しびれるほどの渋さ。
ずっと見てても飽きませんね。


額には永平寺貫首久我環渓の染筆で、
日本曹洞第二道場と書かれていました。


【狛犬】



【六地蔵】




山門で外敵から守っているのは金剛力士像が定番ですが、
こちらのは六地蔵が安置されていました。

これは珍しいですね。

多くの寺社を参拝している私でも初めて見た気がします。


【手水鉢】


この苔がたまらねー。

欲しいわ~。(^^


【法堂】


曹洞宗の山寺らしい本堂がとても良いですね。

嬉しい事に本堂が開いていたので早速堂内へ。


【内陣】




華美になり過ぎない曹洞宗らしい内陣と御本尊様です。

釈迦三尊像の他に如浄禅師像、道元禅師像が祀られていました。


【山門】


こっちから見ても渋い。

上に鐘楼があったので鐘楼門でした。


【僧堂】




文殊菩薩が祀られ、一般の方も僧堂で座禅が出来ます。

法堂内陣から行けますが、許可を得て無い者は立ち入り禁止です。

明治16年(1883)に焼失、約100年後の昭和61年(1986)に再建されたもの。


【庫裏】



【境内】



【御朱印】


御朱印は二種類あり、
今回はあえて禅語の書置きをいただきました。


とても清々しい気持ちになれるお寺でした。

榮春禅寺(2015年12月13日参拝)

2016年02月29日 | 釈迦三十二禅刹
本日最後の参拝となるのが榮春禅寺というお寺。

こちらは釈迦三十二禅刹の札所の一つであります。
本堂内拝観は事前予約が必要です。



所在地:京都府京都府京都市伏見区桃山町丹下30
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦牟尼佛
創建:永録11年(1568)
開山:孝蒲傳養和尚
開墓:酒井作右衛門重勝
札所:釈迦三十二禅刹



【縁起】
榮春禅寺は永録11年(1568)傳養和尚がこの地に開創された禅院。

戦国時代正親町天皇は、天下泰平国土安穏を祈願され、
永禄十10年頃全国から名僧百名を集め百日法要を営まれました。

傳養も招かれ法要の後、榮春禅寺を創建したのが始まり。

高祖道元禅師が深草から越前へ赴かれた寛元元年(1243)から、
約320年後、京・伏見に初めて建立された曹洞宗寺院である。



【総門】


伏見城遺構のものとされているそうです。
この総門は通ることは出来ません。

車は総門左に入れば10台分ぐらいの無料駐車場がありました。


【紅葉】



【山門】


凛とした雰囲気がとてもいい。

さすが禅寺です。(^^


【本堂】


境内の拝観は自由に出来ます。


【本堂前庭園】



【薬師如来】



【観音堂】


西国三十三ケ所観音、聖観音、十一面千手観音が祀られ、
桃山城血天井があるそうです。

ここにも血天井があるとは知りませんでした。

お金儲けに走ろうと思えば血天井を公開するだろうけど、
それをしないのは禅寺の教えによる美学でしょう。


茶室の指心庵と同じく非公開ではあるが、
お願いすれば見せてくれる場合も。


【石像】


どことなく武将のような気がするがいかに。

一通り境内を見学した後は庫裏でお声をかけて、
本堂へ入れていただく。


【本堂堂内】






お~、これは予想以上に凄い内陣であーりませんか。(^^

心がシャキっとしますよ。






そんなに大きくありませんが、
釈迦三尊の美しさがたまらない。

写真撮影は嬉しいことにOKでした。




十六羅漢像が岩座に安置されていました。







【竜図】


これは渋い配色で美しかったです。


【天井画】







【書院】



【御朱印】



【禅語】


露堂々は包み隠すことのない堂々とした姿や心のこと。

このお寺は本堂内陣を参拝してこそです。
是非とも訪れていただきたいです。


海宝寺と龍雲寺も参拝するつもりでしたが、
すっかり忘れていました。(^^;

またの機会に参拝させていただくとしよう。

欣浄寺(2015年12月13日参拝)

2016年02月28日 | 釈迦三十二禅刹
本日のメインの一つである欣浄寺へ。

墨染寺の隣にあります。
無料駐車場があるということですが、
本堂裏手は月極駐車場となっていました。

最奥に何とか一台は停めれそうでした。



所在地:京都府京都市伏見区西桝屋町1038
宗派:曹洞宗
御本尊:昆盧舎那仏
創建:不明
札所:釈迦三十二羅刹


【縁起】



【正門】


最初は思いっきり通り過ぎてしまって、
戻ってくるのに無駄に時間を費やしてしまった。(^^;

入って左手に停めれそうですが、
ここは停めてはいけないとのこと。


【紅葉】







【地蔵尊】



【石仏】



【門】


なかなか小粋な門です。

簡素なのに安っぽく見えないのが良いですね。


【小町姿見の池】


小野小町所縁の寺院みたいですね。


【深草少将姿見の井戸】



【石塔】



【供養塔】



【小野小町塚】



【鎮守社】



【本堂】




一通り境内を見た後はいよいよ本堂内陣参拝です。

昭和49年(1974)に再建されたものですが、
お寺の本堂らしく無いものです。

でも何とか本堂に見えますね。(^^


ここの内陣を拝観するには予約が必要です。

拝観料は特に決まっていませんが、
500円ぐらいでいいと思います。


【内陣】


でました!
こちらが伏見大仏と呼ばれている御本尊です。

奈良の大仏さんと違って、
こちらは木で出来た大仏さんです。






痛みが少し見えますが、近くで見れて嬉しいです。
しかも写真撮り放題です。(笑)

高さがある大仏さんが鎮座する所だけ地面に接地してました。

本堂を高床式にしてるのは大仏さんの高さの本堂を建設すると、
建設費が高くなるからでしょう。

ちゃんと考えられていますね。


【深草少将像】



【御朱印】



【禅語】


看脚下は「かんきゃっか」と読み、
自分の足元を見よとか脚下を照顧せよ、という意味の漢語。

己を見失わず自戒しなさいとの真意を表わしています。

誕生寺(2015年12月12日参拝)

2016年02月16日 | 釈迦三十二禅刹
今日は嵐山で夜間拝観を楽しみたいと思い京都市内へ。

京都は年に何回行っても飽きませんね。
さすが京都です。

その前に曹洞宗の高祖である道元禅師の誕生地にある誕生寺が、
京都の伏見区にあるということで、参拝することにした。

そもそも曹洞宗は縁が遠く、永平寺ぐらいしか知識が無いもんだから、
道元禅師って永平寺近辺の産まれだと思ってたよ。(^^;

とりあえず少しでも知識を増やす為に調べてみた。


【道元禅師】
正治2年(1200)内大臣久我通親、九条基房の娘との間に京都にて誕生。
幼くして両親と死別、13歳の時、天台座主・公円のもとで出家。
仏法房道元と名乗る。

比叡山や園城寺の高僧に6年学んだ後、建仁寺で臨済宗を学ぶ。

貞応2年(1223)南宋に渡り景徳寺住職天童如浄に入門。
2年学び帰国し建仁寺の戻る。

天福元年(1233)京都伏見深草に興聖寺を創建、
座禅の為の高床の座牀を持つ僧堂を日本で初めて建立。

しかし寛元元年(1243)叡山の宗徒によって興聖寺が破却。

壇越の波多野義重や達磨宗徒に請われて越前に移り、
波多野氏の所領に大仏寺を創建し、
寛元4年(1246)に永平寺と寺号を改めた。

宝冶元年(1247)北条時頼の招きで鎌倉に赴き帰依を受ける。
翌年永平寺に帰山。
建長5年(1253)京都で入滅。




所在地:京都府京都市伏見区久我本町2-10
宗派:曹洞宗
御本尊:千手観音菩薩
創建:大正8年(1919)
開山:日置黙仙禅師
札所:釈迦三十二禅刹


【イチョウ】


大型の無料駐車場にあった大きなイチョウの木。


【鐘楼堂】


隣は集会所かなんかと思っていたが、
座禅堂でした。(^^;


【全景】



【山門】



【本堂】






残念ながら閉まったままでした。


【道元禅師幼少像】



【観世音菩薩】



【豊川稲荷尊天】



【鶴の塔】


道元禅師の御両親報恩塔ですが、
これは復刻で本物は出町柳駅近くの北村美術館に保管されているそうです。


【永平寺副貫首御手植】



【道元禅師産湯井】





【紅葉】



【御朱印】



【禅語】


禅語の御朱印は書置きでした。

結構大きいので16センチの御朱印帳では貼れませんよ。(^^;