Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

日泰寺(2017年3月25日参拝)

2017年04月30日 | 大名古屋十二支
本日のメインの一つである日泰寺へ。

こちらは伽藍をメインに参拝しに行った訳だが、
日本で唯一いずれの宗派にも属さないお寺だとは知らなかったよ。

ネットで境内に車が停めてある写真を見たからか、
てっきり日蓮宗の本山かと思っていたのは、ここだけの話。(苦笑)


所在地:愛知県名古屋市千種区法王町1-1
宗派:単立
御本尊:釈迦如来
創建:明治37年(1904)
札所:大名古屋十二支


【縁起】
日本で唯一のいずれの宗派にも属さない日本の全仏教徒の為の寺院で、
釈尊の御真骨をシャム国より拝受し、仏教各宗代表が協議し奉安する為に、
明治37年(1904)に建立された。

釈尊を表す覺王を山号とし、日本とシャム国の友好を象徴して、
覺王山日暹寺として創建された。

その後、昭和14年(1939)シャム国のタイ王国への改名に合わせて、
昭和17年(1942)日泰寺に改名された。

運営に当っては現在19宗派の管長が輪番制により3年交代で住職を務め、
各宗の代表が役員として日常の寺務に携わっている。


【山門】




昭和61年(1986)建立されたもの。

お寺に着いてみると参拝者がかなり多い。

こんなに人気のあるお寺だとは。
このお寺の何がこれほどまでに人を呼び寄せるのであろう。

だから、人が映らないように写真を撮るのに苦労する。


【阿難尊者・迦葉尊者】


 

山門には定番の金剛力士がいない。

四国の某寺では横綱がいたというレアケースもあるけど、
阿難尊者と迦葉尊者を配しているのも極めて珍しい。


【境内】




写真を見ての通り、境内に車が停めれます。

参拝者にとってはとても有難いけど、
逆に殺風景な風景となってしまう。

立派な伽藍を擁してるとはいえ、
何故ここまで参拝者が多いのか、よく分からん。


【五重塔】
 

平成9年(1997)建立されただけあって、
まだまだ若い塔です。


【本堂】


昭和59年(1984)再建されたもので、
とても立派なものです。




御本尊はタイ国国王チュラロンコン陛下より下賜されたもので、
タイの国宝であった金銅釈迦如来像です。

我々は外陣から拝む方式で、
近くで御尊顔を拝する事は出来ませんでした。


【鐘楼堂】




昭和60年(1985)建立。

チェラロンコーン国王とプミポン国王の紋章が入っていました。


【桜】



【国王チュラロンコン像】


日タイ修好百周年記念として造立したもの。


【タイ国皇太子殿下御手植カイコウズ】


カイコウズは漢字では海江豆と書き、タイの花らしい。


【普門閣】


簡単にいうと葬儀会館です。


【千躰地蔵堂】




日泰寺には飛び地境内があって、
それは後ほど参拝するとして、山門前をぶらり。

するとすぐに御堂発見。

千体あるか分からないけど、
夥しい数の地蔵尊が安置されていました。


【虚空蔵菩薩】



【石標】


千躰地蔵堂を左に入って行くと、
弘法大師四国八十八ヶ所のミニ霊場があります。


【御詠歌堂】



【石仏】





【修行大師】



【札所】




今日は閉まってましたが、
縁日になると開いて御朱印がいただけます。

書置きだけど結構な数の御朱印がいただけると思われます。


【舍利殿・奉安塔】


本堂から少し離れた飛び地にバンコク王宮に於いて、
チュラロンコン国王より下賜された舎利塔である奉安塔があります。


【境内】


こちらにも大型の無料駐車場がありました。


【舍利殿】




仏舎利は舎利殿には無く、奉安塔の礼拝施設となります。


【門】


この奥に奉安塔があるようです。




立派な門です。

ここから先は立ち入り禁止です。


【礼拝殿】






山門に見えるのは礼拝殿で、
白く見えるのが仏舎利が安置されている奉安塔です。

タイ国王より下賜された仏舎利をどこで管理し祀るのか、
各宗派で喧々諤々となったことであろう。

話し合いの結果、どこの宗派に属さないという日泰寺を建立し、
各宗派の代表が3年交代で住職を務めるということで、
苦肉の策であったが一件落着。

これが江戸時代までだったら仏舎利を巡って、
宗教戦争が起こったに違いない。

日本人も少しずつ成長していってるようですね。


【御堂】







【記念碑】





【御朱印】


御朱印は本堂でいただけます。

日泰寺は日本とタイの友好の懸け橋となるお寺です。

仏舎利と御本尊はお寺にとって本堂や山門等とは、
比べものにならない程、重要な至宝である。

それをタイ国王から下賜されているが、
成田のワット・パクナムのようにバリバリのタイ風では無く、
お寺の雰囲気は完全に和風でした。