Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

今滝寺(2016年11月13日参拝)

2016年12月10日 | 但馬西国三十三箇所観...
先ほど参拝した西方寺の元となるお寺である今滝寺へ。

今滝と書いて「こんりゅう」と読みます。

調べてみると昔は凄かった系ですが、
現在残っている山門が見たくて訪れました。



所在地:兵庫県養父市八鹿町今滝寺155
宗派:高野山真言宗
札所御本尊:聖観音菩薩
創建:延久元年(1069)
開山:覚増上人
札所:但馬西国三十三箇所観音霊場


【縁起】
今滝寺は延久元年(1069)覚増上人によって開かれ、
八木城主八木氏の菩提寺として栄えました。

蓮華院・教王院・安養院など9院と円乗坊・等意坊等、
3坊の塔頭をもつ大きな寺院でした。

しかし八木城の廃城と共に衰退。

現在は本堂と仁王門のみが残る。


【山道】


山道とは分かっていたが、
予想以上に酷道でした。(^^;

ここはまだ広い方です。




写真を撮ってる余裕は無かったけど、
上へ行けば行くほど車一台がやっと通れる細い道になっていく。

落ち葉を見ると車が通った形跡無し。
しかもゴルフボールやソフトボール大の落石多数。

この先は本当に車で進めるか凄く不安になってくる。

離合出来る場所で車を降りて確認してみたが、
結構な坂道で歩いて行くのもつらい。

悩んだ結果、意を決してそのまま車で進む。

荒れてる道だし狭いし、とても神経を使う。


【風景】


なかなかの山奥でしょ。


【寺号標】


対向車が来たらどうしようもなくなるような道を、
祈りながら進むとようやく到着。(^^

到着した時は本当に嬉しかったよ。

でも、またあの道を帰ることを思ったら気が重くなった。(^^;

全く、情緒不安定になるわ。(苦笑)




この辺りは車を余裕で停めれました。

下を見ると野生のシカのフンがあったので、
普通にこの界隈で生息しているようだ。


【民家】


こんな場所に民家があった。

まだ廃墟にはなっていないが、
住んでる気配は無かった。

まぁ、こんな不便でヤベー場所で住むのはつらいよね。


昔は八木氏の菩提寺であったというが、
場所が余りにも不便で悪過ぎる。

車の無い時代なら尚更。

そりゃ、新たに菩提寺として西方寺を建立するわな。
理由が良く分かったよ。(^^;


【山門】


苦労した甲斐があって、この山門を見て嬉しくなった。




質実剛健のなかなか素晴らしい山門です。


【金剛力士像】


木像の胎内に墨書の文字があり、正嘉2年(1258)3月に、
常光寺の仁王像として作られたことが判明しています。
仏師は阿形が澄玄、吽形が淡路公です。

常光寺も八木氏の菩提寺でした。
八木氏第12代・八木宗頼の子の聖芳が常光寺の住職になっています。










金剛力士像は永和4年(1378)、
常光寺から今滝寺に移されたと伝えられているそうです。


それにしても本堂が見当たらない。

ここは山門と金剛力士像だけなのかな。


【風景】


まだ上に山道が続いている。

もうこれ以上、あんな酷道を進むのは、
脳が全力拒否したので行きませんでした。(苦笑)

後日調べてみると、更に上に行くと本堂があったようです。

山門から本堂まで歩いて行ける道は、
例の酷道以外無いとか。

何でやねん。

まぁ、これも仕方あるまい。


今滝寺は当然の事ながら無住のお寺となります。

御朱印は西方寺の総代様でいただけるようですが、
未確認です。

西方寺(2016年11月13日参拝)

2016年12月09日 | 但馬西国三十三箇所観...
二宮神社から今滝寺へ向かうが、
その途中にある西方寺というお寺に寄り道。


所在地:兵庫県養父市八鹿町八木2819
宗派:高野山真言宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:応安7年(1374)
開山:覚僧上人
開基:八木重家
札所:但馬西国三十三箇所観音霊場



【縁起】
開山は今滝寺と同じ覚僧上人と伝えられています。

第五代八木城城主八木重家の奥方が、
菩提寺の今滝寺に参拝するのが遠く難儀な為に、
城下町に設けた八木氏の菩提寺が西方寺だと言い伝えられています。

御本尊の阿弥陀像、観音堂の地蔵菩薩像は鎌倉時代の仏像として貴重であり、
また町指定文化財の十三仏(室町時代末期)をはじめ、
数多くの石造遺物も残されています。


【全景】


石段の横に数台分の無料駐車場がありました。


【山門】



【しだれ桜】


開花時期になるとライトアップする程の桜だそうです。

花の無い時期に訪れるゴマラーですから、
今回も葉っぱ一枚もございません。(苦笑)


【本堂】


個性的な本堂ですね。

しかし残念ながら堂内を見ることすら出来ませんでした。


【観音堂】


雪の多い場所には赤い屋根の建物が多い気がする。

この観音堂はかつては琴弾峠山麓付近にあったが、
安永8念(1779)に現在地に移されてきたそうです。


【観音菩薩】



【十三仏】


板碑という形式の十三仏で高さ79センチの舟形をした凝灰石岩に、
四体の仏像を3段に刻み、その上に一体の仏像を彫っています。


【鳥居】


お寺の境内には鎮守社と思われる三柱神社が鎮座。


【境内社】





【拝殿】



【境内】



【八木西宮恵比寿神社】


ちょっと上に行くともう一つ神社がありました。

どうやら先程の三柱神社は八木西宮恵比寿神社の摂社のようです。


【本殿】


但馬で一番古い恵比寿神社で、
「八木のえべっさん」と呼ばれているとか。


【御朱印】


ちょうどお寺の方がいらっしゃったので、
御朱印を確認してみると、近くの世話人が対応するとのこと。

何でお寺の方がやらないんだろう。(^^;


それでお名前を聞いて世話人の家を探す。

すぐ分かるということでしたが、
親戚が集まっている地域らしく、
同じ苗字の方が多くて4軒目でやっと世話人発見。(^^

見つけた時は嬉しかったよ。(笑)

世話人の様子では御朱印をいただくのが珍しいようでした。


さて、御朱印もいただけたし、
今滝寺の山門を見にいきますか。

しかし、あれほど焦ることになろうとは、
この時はまだ知らないのであった。