Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

常福寺(2017年3月4日参拝)

2017年03月15日 | 東海三十六不動尊
そろそろ雪の心配も無くなるであろう3月の伊賀。

伊賀といえば忍者を思い浮かべる人がほとんどでしょう。

しかし、この伊賀には小さいお寺ながらも霊場の札所が多く、
とても信仰心の篤い地域です。

今日は忍者や伊賀城、名物の食べ物等は全く無視して、
ひさびさに伊賀上野界隈を巡りたいと思います。

まずは常福寺というお寺へ。

雪は全く無いですが、さすがに私の地元と比べると寒い。


所在地:三重県伊賀市古郡559
宗派:真言宗豊山派
御本尊:五大明王
創建:養老6年(722)
開山:徳道上人
札所:東海三十六不動尊霊場、三重四国八十八ヶ所霊場、伊賀四国八十八ヶ所霊場


【縁起】


総本山長谷寺の開基である徳道上人が、
長谷寺本尊の十一面観世音菩薩執行成就後に当地に於いて、
「南面が晴れて霊鷲山に良く似た名利の地である」として、
長谷寺本尊十一面観世音菩薩造立の余材を用いて、
稽文會・稽主薫の二人の仏師に命じて本尊五大明王を造り、
仏閣を修造した後、天平2年(730)聖武天皇に上奏して勅願寺に定められました。

興福寺末であった時代もあり興福寺官務帳には僧坊十八宇 交衆十人と、
相当有力な寺院であったことが記録されています。

天正伊賀乱において本尊のみを残し堂宇を悉く焼失。
その後、紀州根来より宥俊法印が入山し元和元年(1615年)に当寺を復興。
宥俊法印を中興開山の祖としております。

徳川時代は藩主藤堂家の祈願所として保護を受け、寺運も挽回し、
寛政8年(1796)慶応法印が現在の本堂を造営しました。

当山は伊賀を代表する古刹として現在もその姿を留めております。


【風景】


伊賀上野界隈は一部を除き、田園風景が広がる長閑な地域です。

常福寺があるお寺もまた長閑です。(^^


【全景】


なかなか良い雰囲気です。

結構期待は高まる。


【山門】


現在の山門は平成9年(1997)に新築されたもの。

車は石段前の道を左に進み上に行くとありました。
下の空き地にも2台ぐらいは停めれます。


【本堂】


観音霊場の雰囲気そのものです。

本堂に上がることが出来ます。


【内陣】




五大明王は普段秘仏で、正月三が日、4月3日、
8月18日に御開帳されるとのこと。

それにしても本堂内陣はこれがまた寒い。

足が冷えて仕方無い。






左右の奥には弘法大師や不動明王等の諸仏が祀られていました。


【弘法大師像】



【五鈷杵】



【広葉杉】




樹齢250年。


【稲荷社】



【鎮守社】



【修行大師像】


昭和59年(1984)寄進されたもの。


【石仏】



【鐘楼堂】


昭和17年(1942)に戦時供出され、
現在の鐘楼は篤信の方が昭和24年(1949)奉納したもの。

鐘楼堂は平成9年(1997)に新築されたもの。


【行者堂】




御本尊役行者と弘法大師が祀られていました。

昭和62年(1987)建立されたもので、休憩所でもあります。


【大師道】


お寺の背後の不動山には四国八十八ヶ所大師霊場、
西国三十三ヶ所観音霊場を移した石仏254体が各所に安置されてるとのこと。

約1.7キロもあるということで遠慮しといた。(^^;


【御朱印】


三種類の内、御本尊を頂きました。