Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

長寿寺(2015年5月30日参拝)

2015年06月29日 | 仏閣
大野神社から近い湖南三山の一つ常楽寺に行ったら、
御住職から拝観は10時からと言われたので、
同じく湖南三山の長寿寺へ。

知らないお寺に参拝するのは本当に楽しみ。

無料駐車場があります。


所在地:滋賀県湖南市東寺5-1-11
宗派:天台宗
御本尊:地蔵菩薩
創建:伝・天平年中(729~748)
開基:伝・良弁僧正
勅願:聖武天皇
札所:湖南三山めぐり



【歴史】
聖武天皇の天平年中(729~748)良弁僧正によって建立された勅願寺であり、
その昔、聖武天皇は大仏造営の為、一時信楽宮に遷都されたが、
世継ぎがなかったので良弁に祈請せしめたところ、
良弁は阿保星山中の瀑布に籠って祈った結果、間もなく降誕をみるに至った。

そこで天皇は信楽宮より鬼門に当る東寺に七堂伽藍を建立し、
皇女生誕にちなむ子安地蔵尊を行基菩薩に刻ませて本尊とし、
皇女の長寿を願い長寿寺という寺号をおくったことに始まる。

後貞観年中に焼失、同年間に復元。

中世に源頼朝、足利氏らの祈願所になっていたが、
天正の頃、信長の手によって三重塔は安土城へ、
楼門は栗東市の連台寺へ移築し、主要建物を失った。

現在、国宝の本堂、重文の弁天堂、阿弥陀如来、釈迦如来等が残されている。


【山門】


いいですね~。
雰囲気がとても好みで、このお寺に対しての期待感が高まる。(^^


【参道】


秋になると紅葉のトンネルで美しいでしょうね。


【子宝御石】


参道左手に御堂がありパワースポットと紹介されている。




そこの奥さん、アレですよ、ア・レ。(笑)


【石造多宝塔】


日本最大級の石造多宝塔で、
聖武天皇の菩提を弔う為に鎌倉時代に建立されたもの。


【鐘楼堂】



【本堂】




国宝。

実に渋いですね。

嬉しいことに堂内に入れるので入ってみましょう。

堂内は正堂と礼堂に分かれていて、
内陣には秘仏の御本尊が安置されている国宝の春日厨子が真ん中に。

重文の阿弥陀如来、釈迦如来等は拝見出来ましたが、
これがとても良い仏様でした。(^^

写真撮影が禁止のお寺は多いが、
このお寺は撮影に特に関しては厳しく感じました。


【収蔵庫】


本堂の上には収蔵庫があって、
重文の丈六阿弥陀如来坐像が祀られていました。

でっぷりとした見事な阿弥陀様でした。

こちらも写真撮影禁止でしたが、
注意書きがめっちゃ鬱陶しい。(^^;


【本堂】


収蔵庫から見た本堂。

天台宗では珍しい建築と言われていて、
ゆるやかな優しい屋根が何ともいえず、いい味が出てます。


【花】





【弁天堂】


重文。

発見された墨書には勧進の年号が塗りつぶされているが、
建物の様式、地中から発見された瓦に文明6年という銘があることから、
文明6年(1474)建立とみるべきと建築史家の結論であります。


【白山神社】





【拝殿】







【倉】



【本殿】


重要文化財。


【狛犬】



【三重塔址】


上に少し登っていくと織田信長によって総見寺に移築された、
三重塔址があった。

その三重塔は今も総見寺に健在しており、
今、我々は幸運にも見ることが出来る。

可能ならば長寿寺に返還することはできないものか。


ちなみに長寿寺近くの常楽寺にも三重塔はあるが、
信長は石垣に囲まれた狭い総見寺には建てられないと判断したのだろう。

不幸にもちょうどいい大きさの長寿寺の三重塔が選ばれてしまっただけ。


【拝殿】



【絵葉書】


参拝が終わって山門に着くと、
拝観受付のおば様が熱いコーヒーを接待してくださった。

とても美味しかったです。

その方に「先日放送されたテレビみました。」と言ったら、
絵葉書をくれました。(^^




中を見ると丈六の阿弥陀如来様でした。(^^


【御朱印】