Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

鹿王院(2015年5月17日参拝)

2015年06月26日 | 仏閣
二尊院参拝後、通常なら天龍寺や常寂光寺となりますが、
今回はまだ参拝したことの無い鹿王院へ行くことにしました。

嵐山駅から二駅、車折神社駅から一駅の鹿王院駅近くにあるにも関わらず、
このお寺の存在は半年前に知ったばかり。

小さなお寺ではなく立派な伽藍を擁するのに、
何故にそんなに知られていないのか、
それを確かめに訪れることにしました。



所在地:京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
宗派:臨済宗
御本尊:釈迦如来
創建:康暦2年(1380)
開基:足利義満
開山:春屋妙葩


【縁起】
足利義満が建立した宝幢寺という寺の塔頭であった。

宝幢寺は応仁の乱で廃絶し、
その後は塔頭であった鹿王院のみが残って寺籍を継いでいる。

足利義満は康暦元年(1379)のある夜、「そなたは今年中に大患をわずらうが、
宝幢菩薩を祀る伽藍を建立すれば寿命が延びるであろう」との夢告を受けた。
その為、義満は自らの帰依する禅僧・春屋妙葩を開山として一寺を建立することとし、
康暦2年(1380)完成した。
当初の寺号を興聖寺といい、後に宝幢寺に改称したという。

宝幢寺は禅寺十刹の第5位に列せられる大寺であったが、
応仁の乱で廃絶、塔頭の鹿王院のみが残った。

鹿王院は寛文年間(1661-1673)、酒井忠知によって再興され、
忠知の子である虎岑玄竹が中興開山となった。


【総門】


渋い、渋すぎる。

京都の嵐山にあるとは思えない、
奈良のお寺のような渋さです。

南北朝時代の建立されたものとされています。

駐車場はこの総門前に最大8台は停めれます。


【参道】


これまたとても良い雰囲気の参道です。
紅葉の時は見事でしょうね。

これだけでここに来て良かったと思いました。


【鎮守社】




参道左手に立派な鎮守社。


【稲荷社】



【中門】


この辺りもとてもいい。


【石塔】



【庫裏】


立派な禅宗のお寺らしい庫裏です。

こちらで小さな鐘を3回連打し、お寺の方を呼んで拝観料を支払う。


【韋駄天像】





【本庭】


嵐山を借景とした平庭式枯山水庭園が見事。

向こうに見えるのが舎利殿です。

客殿にゆっくり座り眺めていると、
日頃のストレスが消えていくようです。

嵐山の喧騒が嘘のように静かなお寺です。




松の枝振りもとてもいいです。


【扁額】


足利義満筆。


【瓦敷歩廊】



【客殿】



【舎利殿】




嬉しいことに中に入れることが出来ました。

駄都殿とも呼ばれ宝暦13年(1763)に建立されたもの。


【厨子】




この厨子の中には源実朝将来と伝える仏舎利を納めた
多宝塔が安置されているそうです。

堂内は撮影不可ではありません。(^^


【四天王像】



【十六羅漢図】


狩野鶴嶺作。


【本堂】


およそ本堂らしくない建物です。

初めて訪れた方はもれなく、
え?これが本堂?と思うでしょう。

下手するとそのまま素通りしてしまう恐れあり。


【涅槃図】


鹿王院十三世松嶺和尚が堺より奉納せしめたもの。


【御本尊】






運慶作だとか。

ここで運慶作に出会えるとは思わなかった。
ただ、何故か運慶作と感じられなかったのは、ここだけの話し。


【足利義満像】



【弥勒菩薩・和尚像】




左から虎岑玄竹和尚、弥勒菩薩、賢渓玄倫和尚となります。


【普明国師(春屋妙葩)像】


これにて有料ゾーン終了。

総門に戻ります。


【参道】




この素晴らしい参道をゆっくり歩く。

癒されます。


【御朱印】



【感想】
観光客も少なくとても落ち着くお寺です。

まさに穴場的存在ですね。
また訪れたいと思う。