無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

団塊の世代

2006-11-23 14:04:30 | 社会
2007年、団塊の世代の退職が問題視されている。日本の経済を支えてきた多くの人間が、職場を離れるのだ。これは若者の就職に繋がるとも言えるが、技術を持った優秀な人間の離脱は、正直言って痛いはずだ。この技術を狙って、中国から多数の会社が、再就職先として名乗りを上げている。技術を伝えて欲しい。中国の若者を育てて欲しい。それはグローバルな観点からすれば、正しい事だろう。ただ気を着けなければならないのは、技術の伝達が終わった時に、日本と中国の立場が逆転する事だ。

某会議で、農業に詳しく何度も中国に渡った方が、こう発言した。中国に農業指導してきて、それが成功した時、あの広大な土地に育った農作物が、日本の農業を壊滅させる。ほどほどにしないと、日本が滅びてしまうと言うのだ。

こんな事件もあった。山形県はサクランボの生産地だが、山形県で品種改良し登録された苗が、一部の人の手によって海外に流れたと言うのだ。それが育って、サクランボが輸出されたりしていると。知的財産の権利に疎い国、犯罪と思っていない国に渡ると、せっかくの苦労も報われない。サクランボに限らず、様々な分野でも、問題になっている。

機械製造業でも、世界一の技術を持っている人達を、日本はどのようにして流出を喰い止め、若い世代に繋いでいくのか、早急な課題だと思う。
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