酒田祭りも鶴岡の天神祭も終わったのに、今頃になってノソノソと写真をアップしようと思う。
実は酒田祭の20日は、酒田港女みなと会議があって、酒田祭りを内陸の会員の皆さんに見て貰おうと企画した。始めは数名で町を歩くことになっていたのだが、仕事や用事で一人減り二人減りして行く内に、寒河江のMさんと私だけになってしまった。二人でゆっくり歩こうと、待ち合わせの酒田市役所へ向かったのである。
蒸し暑いほどの天候になって、通りは人で溢れていた。
市役所の駐車場は、お祭り広場と化していた。Mさんを探していると、ドーンと花火を揚げているような大きな音がした。
松山藩の砲術隊だった。
火縄銃の連発が終わり、中央の大きな砲身の出番だ。
ドッカーン!一際大きな音が鳴り渡り、祭の開始になった。
市内を回っていたお囃子隊が、中心街に集まりだした。
獅子の会と八波会の御輿
市長と市議会議員の行列
木遣りの会
お祭り広場から獅子が登場
酒田に8体の獅子頭があるそうだ。祭のアナウンスをしているのは、酒田港女みなと会議の事務局長のKさんだ。
御輿や山車のコンクール参加者達が、続々と出発した。
幼稚園や小学校の手作り御輿だ。
酒田の傘福の山車も多かった。
酒田祭の歴史は400年を超える。
子供達がお囃子を鳴らしている。こうして文化が受け継がれていくのは嬉しい。
こんな可愛い獅子舞も出た。
子供達に混じって、こんな可愛いお母さん達の仮装もあった。
酒田大火の時でも、復興のためと酒田祭を休む事はなかった。
酒田祭は神事で、日枝神社の酒田山王祭と呼ばれていた。
酒田大火以降、その名前を「酒田祭」に変え、受け継いできた。
今年は東日本大震災の為、自粛の話もあったが、過度の自粛は経済にも影響するとして、華美にならないように開催する事になった。
これが華美でないとでも言うのだろうか。
様々な催しが自粛させられてしまったからの反動か、人出も多く、大いに楽しんでいた。
お~い、出発する前に疲れてどうする。
私も子供の頃に参加した祭では、こんな風に鼻に白いおしろいを塗った貰った。
お囃子の車も10台もあったろうか、それぞれお囃子のスピードが違っていた。
私の記憶に残っている酒田祭のお囃子は、速く威勢があった。
エコロジーを掲げて、作った御輿も多かった。
子供も大人も、力を合わせて引っ張った。
この大きな獅子頭の口の中に、幼児を入れてカプカプして貰うと身体が丈夫に育つ。
泣き叫ぶ子と見守る親たちの対比が面白いのだが。
大きな山鉾は、電線があった為に広場から出られなかった。
ここからは春・夏・秋の3体の山鉾が出た。
夏鉾
秋鉾
山車の集合場所がどうも2箇所あるようで、合流して大変な数になった。
ますます賑やかになってきたのだが、そろそろ会議への移動でこの場所から離れることにする。
と言うか、カメラの電池が無くなってしまったのだ。
人混みを抜けて、福幸市へ行き、約束の福島の日本酒を手に入れた。
今までまともに酒田祭を見たことがなかったが、こんなに大勢の人が集まるなんて、知らなかったのだ。
400年もの歴史あるお祭りなんですね。
私も、たぶん現場にいたら、充電切れになるほど、写真を撮ったでしょう。
動画でお伝えできなくてすみません。
京都のお祭りや、近くでは秋田の角館のお祭りを見ていて、祭にかける情熱を感じました。こんな風に繋げていくことが出来たら、また神事も新市内まで広げて行けたら、どんなに良いだろうと思っています。
ちなみに、松山藩の砲術隊は、旧松山町の方々です。旧酒田は町人の町なので、城はあるのですが、武士よりも町人が威張っていた町なのです。
日本の祭り というと北から南まで実にさまざまにありますねえ
私が祭りが好きなのは、それが「ハレの日」だったから。 柳田邦男さんだったか・・。(言いだしっぺ)
日ごろはまさに「日常」の面白くない日々だから、お祭りとなると、もうあれです。
そう男も女もあれになっちまって、ナンパ、逆ナンパ入り乱れて、その・・アレね。
頑張ってしまうのですね・・。そんな本を読んでいたら、そもそもの語源が当然、書いてあり、日ごろ=褻(ケ)なのは書いたけど、その「ケ」までもダメになっちまうことを「気枯れ」というと・・ たしかそうだったと思います。 だから平凡でつまんない毎日であっても、枯れないようにしっかり働く。
ケガレちまったらダメなんだから。 ははぁ・・そうだったのか、とヒザを打ったわけ。
んで、やがて晴れの日=祭りでは、それを喜び、ついでによその亭主だろうが、お内儀であろうが、あっちこっちで、わ~~~!っとなって遊ぶ。 こう聞くと「リオのカーニバル」なんかその典型ですねえ。 行ってみたいところのひとつです。
実に判りやすいです。 (^^)
今はハレの日が増やし過ぎて多くて(テレビやくだらんイヴェント・他)心底、愉しめないのよ。
テレビの功罪、というけど、罪のほうが大きいという気がする。 素面で観るもんじゃない。あんなもん。。(笑)
メリハリないねぇ・・。 あ、このお祭りはすごいです。 CAKE嬢は出なかったの?^^
月に一度の小さな「ハレ」と年に2-3度の大きな祭のような「ハレ」、楽しみがあるから普段の生活は質素に行ってきました。
夕さんの仰るとおり、現代はハレのない生活になっています。テレビの出現もそうですね。季節を感じない室内環境もそうでしょう。結局つまらなくしているのは、自分たちなのですね。
と、こんな事を言いながらも、春の山菜採りを楽しんでいる私には、まだ季節感もハレもケも残っているようです。