ハックルベリー、またの名をイヌホウズキのジャム作りを始めた。
ガクや茎、青い実は毒かもと驚かされ、神経質気味にひとかけらも残さずに緑の部分を取り去る。
ジャムが出来てから潰すのが一般的なのだろうが、某ブログで見た最初にフードプロセッサで潰すのを選んだ私は、ミキサーで実を潰した。いやはや、ミキサーの馬力で実や汁が飛び散って、辺りは殺人現場のようである。黒い服を着ていたので助かったが、この濃い紫色の汁は、染みたら取るのに大変だろうなと思う。
綺麗な紫色になった。アントシアニンだそうだ。
ジャム作りは、ほうろう鍋で行う。鍋を火に掛けると同時に、砂糖をぶち込む。
写真を撮る暇がないほど、泡がふくれあがった。何度も鍋からオーバーフローする。その度に火を止めていたのだが、ええい面倒だと泡をすくっては投げた。それが効をなしたと思う。泡はアクだったのかも知れない。
砂糖の他に、酢を入れるとあったので、手元にあったざくろのビネガーを入れる。理由は色が似ていたから。
煮始めの香りは、実に青臭かった。嗅いだことのない香りがした。砂糖を入れて煮詰めると少しマシになり、酢を加えたあとは、果物のジャムの香りになった。焦げ付かない内に火を止めた。なにせ材料の量が少ないので、時間はあまりかからない。出来上がった色は綺麗だ。
早速、ヨーグルトにかけて味見をしてみる。意外に美味い。混ぜて食べると、ブルーベリージャムとちょいと香りが違う、まぁまぁの仕上になった。
ジャムを鍋からガラス容器に移す。鍋にこびりついたジャムは、牛乳でそり落とすと、美味しいフルーツ牛乳になった。
写真は逆光だったので、色がよく見えないが、綺麗な薄紫色になった。
鍋を洗おうと、水を入れ、しばし放っておいた。こんな綺麗な青い色になった。自然の食材で青い色が出来るとは、ちょっと珍しい。