無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

うっ!

2007-07-19 17:17:05 | 食べ物
某団体の役員会で、山形市へ向かった。車の中には3人、地震の話やモロモロの話題で盛り上がる。会議は1時半からなので途中で昼食を取る事になった。目指すは、山形でも有名な蕎麦屋である。庄内では見られないが、山形では蕎麦を頼むと、普通にイカのゲソ天(脚の天ぷら)が突き合わせに出てくる店もある。その線で今回は食べようかと、ざる蕎麦とゲソ天を注文した。2名はざる蕎麦、1名は暖かい鳥蕎麦である。山形の蕎麦は美味しいのだ。

1名につき小さな板(ザル)蕎麦が2枚ついてきた。おしゃべりをしながら、ネギとワサビと七味を少々かけて、1枚目を平らげる。空になった板を上下して、2枚目をそろそろ食べ終えようとした途端、「うっ!」と声が出た。店員さんを呼んで板を突き返す。連れの2人は、私がワサビが辛くて「うっ!」と言ったと思ったらしい。実は、蕎麦と並んで芋虫系の蛾の幼虫が伸びていた。私の最も不得意とする生物だ。店の人が謝りに来た。「こんな事は初めてで・・。」私だって、初めてだ。「代わりの物をお持ちしましょうか。」いいや、同じ釜で茹でるんだろ、考えただけで嫌だ。私の食欲は谷底まで落ちていた。私の分の代金は要らないからと言われ、土産の蕎麦味噌を貰って出て来た。同じ釜で茹でただろう蕎麦を食べた連れの二人の代金は、きちんと取られた。思い出すだけで胃がキリキリする。人災は忘れた頃にやって来るのだ。
コメント (4)
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