デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

シンプルなガス取出器具を作ったけど・・・・・・

2012年11月21日 19時21分03秒 | 工作実習
2012/11/21(水曜日) 晴れ


何だかんだ苦心しながらボンベからガスを取り出す器具を作った。
最初のものはガス漏れで使いものにならず失敗。
次にOリングを使った結合部を作ったがこれも失敗した。
あれこれ試すがどうしてもガス漏れは止まらない。
(後で気が付いたのだが、見当違いの箇所を調整していた。)
もうすぐ定時間になるころ、パイプを継ぎ足してシリコンチューブを
短く切って単純に結合させたらガス漏れは止まってくれた。
そうか、こういう方式にすればいいのか・・・・

ただこのガス取出器具はかなり大きい。
ボンベの頭に取り付けると船体からずいぶん飛び出す。
まぁ、この方が万一ガス漏れしたときは船外に飛散するので安全では
あるけど、みっともない。

えっ、“みっともないのは、そこだけじゃないだろう、” ですってぇ!?

うーん、確かに違いない・・・・・





そこでもう少しシンプルなものを作った。


↓ 左側は昨日作ったもの。 右側が今日作ったシンプルなガス取出器。
   ボンベの鍔(フランジ)に引っ掛けて固定する方式にしてある。






↓ 左側がシンプルなガス取出器。 フランジに引っ掛けて固定する。
  


↓ ガス漏れも新品のボンベ(ガス圧力が高いもの)を使って入念にチェックした。



もう一つ気になる箇所があった。
ガスコンロの火力調整をする器具だ。
このボンベを嵌める口に工作したパイプを嵌めてガスを供給するのだが
この結合箇所もガス漏れの恐れがあるのだが、昨日の時点では未チェックだった。
そこで今日、石鹸水を塗って漏れのチェックをした。
漏れはなかったのでホッとした。






↓ このガス供給口は受け側のOリングに押し込んであるだけだ。(かなりきつく押し込まれては
   いるが) 船体の振動で緩んで外れたら大変だ。 緩み止めを作ってしっかり固定した。





せっかくシンプルなガス取出器具を作ったが、狭い船体内ではガスボンベに
取り付ける作業はなかなかやりにくい。
結局は昨日作った大型のガス取出器を使うようだ。

さぁ、これでガスバーナーの準備はできた。
次はボイラーに組み込んで船体に載せるばかりだ。

あっ、問題がある。
それはボンベの過温機構をどうするか・・・・だ。
ボンベは使用中ガスの気化で熱を奪われて相当冷えてしまう。
そうするとボンベの圧力が低下して火力が弱くなってしまうのだ。
だから熱源から熱を適当に加えて温めてやらなくてはならない。
エンジン排気蒸気で温めるのが安直だが排気パイプの位置が
遠いので、ちょっと大変だ。
コンロのようにバーナーに金属を接触させて熱を伝えてこようか・・






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ガスバーナーの燃焼テストまで漕ぎ着けた     - ボートのボイラーガス焚化目指して -

2012年11月20日 19時12分23秒 | Weblog
2012/11/20 (火曜日) 晴れ


今まで作っていたガス取り出し口は漏れが止まらず失敗だった。
そこで今度は材料も厚めの丈夫なものにして、更にボンベの
ガス出口の高さに合わせられるように変更した。
更にガス出口をOリングで結合してガスが漏れないようにした。
ところがやっぱりガスは漏れる。
漏れる量は極僅かだが、引火性のガスだからこれではまずい。

ところでカセットボンベに詰め込まれたガスの圧力はどのくらいか?
聞くところによると3から5気圧ぐらいあるということだ。
そんなに高い圧力ではこんなヘボ工作ではガス漏れは防ぎようがない。
そこで手持ちの圧力計にボンベのガスを引き込んで圧力を測ってみた。


↓ ボンベのガス出口と圧力計をシリコンチューブで接続した。
   これでボンベのガスを出せば圧力は測れるはずだけど、ちょっと不安・・・・・



↓ ガス出口のパイプを押し下げるとプシュッーと音がして圧力計が振れた。
   針は0.07MPaちょっと。 これは約0.7気圧だ。



↓ 別のボンベも測ってみた。 だいたい同じような値だ。



0.7気圧ぐらいならいつも扱っている蒸気の圧力と大差はない。
これなら何とか対応できそうだ。
だけど、3~5気圧とは大変な違いだ。
計測の方法が誤っているのかな? 
大体、こんな低い圧力でガスが液体になっていること事態が不思議だよ。
一旦、液体にしてしまえば(工場で)後は缶に詰めると低い圧力でも
そのまま液体でいられるのだろうか?

まぁ、どうでもいいや、そんな難しいことは差し置くとして工作を続けよう。


↓ 昨日初めて知ったガスコンロの火力調整部の機構に合わせてガス供給口の改造をした。



↓ 結合部の高さを調整できるようにした。



↓ 止め金具も厚さ1.5mmに変えて丈夫にした。



それでもガスは僅かに漏れてしまう。
何度も何度も調整をするけどやっぱりダメだ。
Oリングはそれを収める受け皿?の加工精度がよくないと気密効果は
発揮されないのだろう・・・・
時間は過ぎて行く。 4時過ぎだ。
よーし、一番単純なシリコンチューブで結合してみよう。
ボンベの圧力測定のときも漏れはなかったんだから・・・・


↓ 漏れは止まったみたいだ。



↓ OK、OK、漏れは止まったよ。



何のことはない。 Oリングの代わりにシリコンチューブを嵌めたら
それで漏れなくガスを取り出すことが出来るようになった。
ただ、シリコンチューブの耐久性が心配だ。
また後でOリングの形式に挑戦してみよう。



↓ 急いでバーナーや火力調整部を繋いで燃焼テストをしてみた。
   やったよ、きれいな青い炎で燃えてくれた。



↓ 火力最大位置での燃焼状況。



↓ 火力中間での燃焼状況。 火力の調整ができるのが便利だ。



↓ 苦心して作ったガス取り出し器具。 もうちょっと背を低く作りたいなぁ・・・




何とかガスバーナーの燃焼テストまで漕ぎ着けた。
あとは船体への取り付けだ。 ガンバロー(っと)



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ガス相手の工作はそんなに甘いもんじゃないぜ・・・・

2012年11月19日 18時37分35秒 | 工作実習
2012/11/19 (月曜日) 曇り


自作スチームエンジンボートのボイラーをガス炊きにしようと奮闘中だ。
今日も朝からカーポートの隅っこの作業場で工作だ。
何とかカセットボンベからガスを取り出す器具や、コンロの火力調整部に
結合する部品が出来上がったので、早速燃焼テストをしてみた。
ところが・・・・・・・・



↓ ボンベの上に取り付けて蝶ネジを締めつけるとボンベの出口が押し下げられてパイプからガスが出てくるはず。



↓ 火力調整はコンロについていたものを使う。 このガス供給口に嵌める部品を作った。



↓ 強度が必要な箇所はロー付けで固定する。 ロー付け工作は応用範囲が広くて便利な技法だ。



↓ 部品が一応出来上がったので仮に結合して燃焼テストをしてみた。 ところが・・・・・・・




燃焼テストのために、新しいボンベを取り付けた。
すごい勢いでガスが噴出してくる。
取り付け蝶ネジをいくら締めてもガス漏れは止まらない。
今までは使い古しのボンベだったので圧力が低くて漏れなかったのだ。

ダメだ! これじゃぁ使い物にならない。

「ガス相手の工作はそんなに甘いもんじゃないぜ・・・・・」

へーい、まったくそのとおりで。  また出直して参りやす・・・・


こういうガス器具などは結合部にはOリングを使って気密にしている。
エンジンでもなんでも、ガスや液体を扱うにはOリングは必須なんだよね。
だけどオイラはOリングなんて使ったことがない。
いつでもゴムパッキンで済ませている。
(それだけ単純な工作っていう訳だ・・・・・)
でも、今回はOリングのお世話にならなくてはならない。

以前購入して置いたP3とかP4とかいうOリングがある。
この小さなドーナツみたいなゴムのリング。
これをピッタリ取り付けたり押さえたりするのどうすればいいのだろう。
工作はなかなか難しそうだ。


↓ あーでもない、こーでもない・・・ また失敗だ・・・ 試行錯誤を繰り返してやっとできた
   Oリング結合部。  カバーも初めて叩き出しで作った。











↓ P4サイズとP3サイズのものを作ってみた。 Oリングの交換ができるように蓋が外せるように
   工作したがこれがなかなか大変だった。
 


カセットボンベのガス取り出しはP3サイズのものが具合よかった。
明日はこれを使って結合部を作ろう。

あっ、それにガスコンロでわかったことが一つある。
それは火力調整部にただガスを送り込んでも下部に流れていかない。
この“へそ(ピン)”を押し込まないとガスが流れないようになっているんだよ。





明日は天気はどうだろうか・・・・
暖かくなってくれればうれしいのだが。
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カセットボンベのガス取出器工作

2012年11月18日 20時07分04秒 | 工作実習
2012/11/18 (日曜日) 晴れ


自作スチームエンジンボートのボイラーをガス炊きにしようと頑張っている。
ところが相手は目に見えないガスのこと、慣れない工作にてこずっている。



↓ ガス取出し器とボンベの結合部に使うゴムパッキンの工作。 以前デジスコアダプター工作に
   使った厚さ5mmのゴム板で作った。  しまいこんであった部材もいつかは役に立つもんだ。



↓ 子供が使うようなちゃちな彫刻刀だがこれも役立っている。



↓ 角をきれいに整形して5mm厚のゴムパッキンができた。



↓ ゴムパッキンはボンベのここに嵌める。




↓ ガス取出器。 左の細いパイプでボンベのガス出口を押し込んでガスを噴出させて、それを
   右の容器で受け止める。 もちろん外には漏れないようにする(つもり・・・・)。



↓ ガス取出器の内側。 太いパイプは5mm厚ゴムパッキンに密着させてガスが漏れないようにする。



↓ まだ工作中だが仮に取り付けてみた。 




昼間は暖かかったが午後からは次第に風も強くなって日陰の工作場は
寒くなってしまった。
しばらくしておなじみの音声が拡声器から流れてきた。

 ♪ (夕焼け小焼けのメロディーとともに)

  よい子のみなさん、 もうすぐ日がくれます。 車に気をつけておうちに帰りましょう。

あれぇー、もうこんな時間かぁ・・・
あれこれ試行錯誤しながらの工作で、とても時間がかかってしまい、
定時間の4時半になってしまった。

さぁ、オイラも今日の工作はおしまいにしよう。

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自作スチームエンジンボートのボイラーをガス炊きにします

2012年11月17日 19時15分32秒 | 工作実習
2012/11/17 (土曜日) 曇り後雨



昨日はあんなに暖かかったのに、今日は曇り空のとても寒い一日だった。
夕方からは雨になって一段と寒くなった。

自作したスチームエンジンボートのパワーアップを目指して多灯心アルコール燃焼器を
工作してボイラーに取り付けてみたが、やっぱりこの灯心が9本もある燃焼器はいろいろ
問題がある。

陸上でのボイラーテストでは問題なく動作したが、船体に取り付けての窮屈な環境では
燃焼器をセットするときに傾いてアルコールが漏れてしまう。
それに燃料をちょっと多めに入れると、燃料が漏れて燃え上がって危険だ。
少なめだと燃焼時間が短くて5、6分しか持たない。
燃料切れで燃やし続けると灯心が焦げて消耗してしまう。

そこで今度はガス炊きのボイラーに変更しようと思っている。
ガス炊きのボイラーは定置型のものを作ったことがあるので何とかなるだろう。
今日、ホームセンターでカセットコンロを買ってきた。
1,980円だった。
先の多灯心燃焼器を作るために購入した真鍮板は1枚1050円、それを2枚だから
2,100円もした。
そしてロウ付けやらなんやら手間をかけて、この有様だ・・・・・・・
最初からガス炊きボイラーにすればよかったよ。


↓ 地元のホームセンターで購入したカセットコンロ。 1,980円とお買い得だった。



↓ 内部の様子。



↓ 火力を調整するツマミの部分。
   どのコンロにも同じような部品が付いている。 レギュレーターっていうやつかな?
   中はどうなってるんだろうか?



↓ ゴムのタイヤみたいなもの(ダイヤフラムっていうのかな?)見えた。
   なるほど、これでカセットボンベの高圧ガスを低圧ガスに戻しているんだな。



↓ カセットボンベのガス出口を嵌める受け口。
   O(オー)リングで気密にしている。 今回はこの辺を工作する必要がある。



↓ ガス炊きボイラーで必要なのはこの部分だけだ。 分解して取り出した。




↓ カセットボンベからガスを取り出してボイラー燃焼室に引き込む必要がある。
   カセットボンベのガス取り出し口はどんな構造なんだろうか・・・・・



↓ こんな構造だ。 




↓ 出口の細いパイプにはこんな小さな穴(1mmより細いかも?)が開いている。
   普段はバネでゴムパッキンに押し付けられてガスがもれないようになっている。
   コンロにボンベをセットすると細いパイプが押し下げられて小さな穴が露出してボンベの
   ガスが出口から噴出す仕組みだ。 なるほど・・・・・・・




↓ カセットボンベからガスを取り出すにはその細いパイプを押し下げてやればいいんだよ。
   そうすると出口からガスが噴出してくるから漏らさないように気密にして取り出せば
   良いじゃん・・・  そこでボンベの細いパイプを押し下げる仕組みを工作した。



↓ ボンベの鍔に引っ掛ける固定部品。



↓ ボンベの細いパイプを押し下げる部品。 細いパイプから噴出すガスを漏らさないように
   取り出すように工作する。




今にも雨が降り出しそうな厚い雲。
まだ4時前なのに薄暗くなってしまった。
今日の工作は早仕舞いとしよう。
明日は晴れそうだ・・・・・・・・・
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固形燃料? 燃料アルコール? ガス炊き? やっぱりガスが便利だなぁ・・・

2012年11月16日 20時24分45秒 | 工作実習
2012/11/16 (金曜日) 晴れ


自作スチームエンジンボートのボイラーにセットする燃焼器を作っているが
なかなか思うようにはいかない。
今まで固形燃料を4個焚く燃焼器でテストしてきたがどうしてもパワー不足だ。
そこでパワーアップをしようと、沢山の灯心を立てたアルコール燃焼器を作ってみた。
差し当たり、灯心は9本にして燃やしてみた。
当然、灯心が増えた分だけ燃焼するアルコール(蒸気)の量も多くなり、火力は
強くなった。
灯心を増やせばそれなりに火力は強くなっていくだろう。
しかし、その分、燃料の消費も多くなり、燃料タンクの大きさから5、6分間の
燃焼時間しか確保できない。
燃料タンクは船体のスペースの関係でもうこれ以上大きくはできないのだ。
それに燃焼器をボイラーにセットするとき、狭い船体の中で傾いたりしてアルコールが
漏れて火災になる危険もある。
どうしよう・・・・・・ ガス炊きに変更するかなぁ。


今日は昨日作った「牽引力チェッカー」を使って固形燃料炊き、アルコール燃料炊き、
ガス炊きの3種類について調べてみた。



↓ この夏に買った幼児用ビニールプールを水槽にしてテストしてみた。



↓ 燃料はこの三種類。 ボイラーは船体から降ろして、延長シリコンチューブで蒸気を供給した。



↓ ボートと“牽引力チェッカー”を紐で結んでテスト開始だ。




固形燃料を燃やしてテストしたときの様子を動画でご覧ください。






燃料用アルコールを多灯心(9本)燃焼器で燃やしたときの動画です。





カセットコンロ用のガスを燃やしたときの動画です。

handmade steam engine boat 121116 カセットコンロガスパワーチェック




テストの番外編として以前工作したモーターボートのパワーを測ってみた。
やっぱりパワーが大きい。
紐を弛ませたままスイッチを入れたら重石にしていたVブロックが引きずられて
落下してしまった。


そのときの様子を動画でご覧ください。







この大きなボートを動かすにはよほどパワーが必要のようだ。
やっぱりガス炊きに変更する必要がありそうだ。
ガス炊きボイラーの勉強をしなくっちゃね・・・・・・・・
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多灯心燃焼器はどのくらいのパワーかな? - 牽引力チェッカーの工作 -

2012年11月15日 18時58分44秒 | 工作実習
2012/11/15 (木曜日) 晴れ


晴れたけど寒い一日だった。
それでも、朝から工作に励んだ。
手には早くも皸(あかぎれ)ができてしまいそうだ。


ボートに積んだスチームエンジンは逆回転が出来るようにピストンバルブ型の
蒸気切替弁が取り付けられている。
この弁を動作させると中立位置では蒸気供給が停止状態となりボイラーは高圧
状態になってしまう。
今まではこのような弁は付いていなかったのでボイラーが高圧になることもなく、
トラブルはほとんどなかったのだが、最近はあちこちから蒸気漏れが発生して
ちょっと気になっている。
特に、ボイラーに直結している給油器は漏れが激しい。
こんなこともエンジンパワーの不足の原因かもしれない。
そこで今日は多灯心燃焼器の工作は中断して、給油器の修理をした。
これでボートも少しはパワーアップするかもしれない。

ところで、多灯心燃焼器でアルコールをジャンジャン燃やして強力な蒸気で
エンジンを回したらどのくらいのパワーアップになるんだろう?
固形燃料のときのパワーと比べてみたい。

先日、百円ショップに行ったとき、偶然おもちゃのようなバネばかりを見つけた。
目盛板は最低20グラム 最高1000グラムになっている。
20グラムから計れるのなら軽いもの(弱い力)も計れるだろう。
これを使ってボートがどのくらいの力で引っ張ることができるかチェックする
ツールを作ってみよう、と購入してきた。
今日は工作も中途半端だから、これからそのツールを作ってみることにした。


↓ 小さなおもちゃのようなバネ秤。 これで100円、ちゃーんと量れるんだよ。 



ボート工作のときの切り屑ベニヤ板を寄せ集めて組み立てた。

“牽引力チェッカー” なぁーんちゃって。

引っ張る力を梃子で下向きに押す力に変えて秤で量るだけだよ。











チェッカーの動作具合を動画でご覧ください。


handmade steam engine boat 121115_牽引力チェッカー工作




↓ 定時間(午後4時半)までには、まだちょっと時間がある。 ちょっとひとっ走りして
   燃料アルコールを仕入れてきた。



牽引力チェッカーもできたし、燃料アルコールも仕入れてきた。
いよいよ明日は出来あがった多灯心燃焼器のパワーを確認してみよう。
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いつでも消火できるようになった   - 火を燃やすのは簡単だが消すのは難しい -

2012年11月14日 19時32分41秒 | 工作実習
2012/11/14 (水曜日) 晴れ


工作したスチームエンジンボートはパワーがなくてヨタヨタと動くばかりだ。
これはスチームエンジンがいい加減な作りなので力がなく、スクリューを
勢いよく回すことができないからだ。
エンジンを作り直そうかと思ったが、碌な工具も無い手作りだからまた同じ
ようなエンジンになってしまう公算が大きい。
そうなると、ボイラーの改造に頼るしかない。
ボイラーにもっと熱を加えて強力な蒸気でエンジンを回すばかりだ。
燃費の悪い最悪の手段だが止むを得ない。

ボイラーにもっと熱を加える・・・といっても簡単にはいかない。
このスチームエンジンボート(以下ボートという)では固形燃料4個を
同時に燃やしているが、固形燃料4個を並べるとかなりの面積を占める。
大体10cm×10cmぐらいの面積が必要だ。 
同時に燃やす固形燃料を増やすにはボイラーの構造から変更しなくてはならない。

ガスコンロで熱する・・・・ これはボイラーにかなりの熱を加えることが
できるし、点火、消火が簡単で火力の調整も可能であり便利だ。
だけど、ガス(気体)を扱うので工作はなかなか難しいだろう。

というわけで現状の構造を変えないで固形燃料に代わるものというと、
燃料アルコールが一番てっとり早い選択肢だ。
第一、固形燃料と燃料アルコールは親戚みたいなものだからね。
それに、アルコール燃料は長年使い慣れたおなじみ燃料だ。
スターリングエンジン用の熱源にアルコールランプを使ってから、その後の
スチームエンジンはほとんどアルコールランプもどきを熱源にしてきた。

最初はランプそのものの1灯心。
それでは熱量不足と、灯心3本の強力ランプ。
さらにそれでも熱量不足と灯心8本の超強力ランプ。
もっともこの灯心8本の超強力ランプはテスト燃焼のとき自身の発熱で
ランプの筐体接続部(半田付け)が溶けてしまい、燃料がこぼれて燃え上がり
とても恐ろしい思いをしたことがある。
以降、ランプの灯心は3本止まりだ。

話が長くなってしまった。 結論をいうと、

このボートのボイラー熱源はアルコール燃料。
それを灯心21本で燃やす。

で、その工作を始めた。
灯心を支えるパイプを取り付けた箱や燃料タンクはお手の物だから難なく出来たが
いざ出来上がってみると、その芯だらけの燃焼器は見ただけで空恐ろしくなるもの
だった。

「この灯心21本に火を点けたらどうなるだろう!?」

いかにバカ丸出しの実習生でも、いきなり全部の灯心に火を点けるのは躊躇(ためら)われた。
そこで先ず、半分(灯心10本)で燃やすことにした。
灯心を抜いたパイプには蓋を嵌めて火が入らないようにした。
そして緊急時には火が消せるようにと、燃焼器をすっぽり覆い隠して空気を遮断する
ボックス(箱)を用意した。

そしていよいよ点火・・・・・ ぼーぼー、と炎が上がる。
恐ろしいほどの火勢だ。 
これなら強力な蒸気が発生できるだろう。
早速、ボートを側に置いてエンジンと、机上のボイラーとを結合してテストを始めた。
燃焼器はすごい火勢で燃えている。
もうすぐ燃料が切れるはずだ。
このままでは灯心が燃えてしまう。
(灯心式の燃焼器でも灯心が燃えてるわけではないのだ。 灯心が吸い上げたアルコールが
 気化してアルコールが燃えているのだ。 だから燃焼に関しては気化式のアルコールと
 全く同じなんだよ。 ただ、燃料切れのまま燃やしておく灯心が燃えてしまうけどね)

用意しておいた火消し用ボックスを炉内に入れて燃焼器を覆い隠した。
これで空気が遮断されて消火するはずだ。
ところが火は消えない。 
ボックスの周りがぼーぼー、と燃え続けて消えるそぶりは全く無い。
しかたが無いのでバケツの水を手ですくってボックスの上にかけた。
ジューっと音がしてやっと火が消えた。

やれやれ、火は燃やすのは簡単だけど消すのは難しいものだ・・・・・

でも、ボックスを被せて空気を遮断したのにどうして消火しないんだろう?
昨夜、寝ながらあれこれ考えた。
そうか・・・ 多分あれが原因だ。
あの間引きした灯心の支えパイプとその蓋だ。
蓋は嵌めやすいようにちょっと太めにしてある。
長時間の燃焼で(といってもたかだか10分程だが)燃焼器が熱くなって
中のアルコールが煮えたぎって蒸気がその隙間から噴出して燃えているんだろう。
覆いボックスの隙間からも蒸気が漏れて燃えているんだ、きっと。

よーし、明日はあの“蓋”を“栓”に替えてぴったり塞いでみよう。



↓ 今日の工作で灯心を間引いたパイプの“ガボガボの蓋”を“ピッタリの栓”に替えた。




これは成功だった。
燃焼器の炎は消火ボックスを被せると完全に消えてくれた。



テストの様子を動画でご覧ください。







さて、この多心燃焼器と固形燃料とでパワーはどのくらいの差があるんだろうか。
今日、100円ショップでおもちゃのような秤を買ってきた。
20gの重さから1000g(1kg)まで計れるようになっている。
これを使えば極弱い牽引力でも計れると思う。
スクリューの工作にも役立ちそうだ。
明日が楽しみだ。
あっ、その前に燃料アルコールを買いに行かなくっちゃ・・・・・・













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火を消すのに苦労してます  - 多灯心燃焼器の燃焼テスト -

2012年11月13日 20時11分47秒 | 工作実習
2012/11/13 (火曜日) 晴れ



工作したスチームエンジンボートのパワーアップをしようとボイラー燃焼器の
改造をしてみた。
その燃焼器は灯心を21個(最大)も備えていて、燃料用アルコールを燃やす。
ボートに積むボイラーやエンジンは背丈が低く(重心が低く)なくてはならない。
そこで燃焼器も平べったいものが必要なのだが、これを作るのがなかなか大変
だった。
あれやこれやで試行錯誤しながら何とか作り上げた。
まぁ、利口な人はこんなことはしないだろう。
何でもやってみるバカみたいな実習生だからこんなものを作るんだよ。


↓ 苦心して作り上げた多灯心燃焼器。 左は固形燃料4個を燃やす燃焼器。




さぁ、これから燃焼テストをしてみよう・・・・と準備をしたが

「まてよ、灯心21個に火を点けたらどうなるだろう!?
  最初は半分ぐらいにしておいて結果を見てから徐々に増やそう」

そこで灯心を抜いてそのパイプを塞いでテストすることにした。



↓ 急遽、灯心のパイプを塞ぐ「キャップ」を作った。



↓ 灯心を抜いた穴(パイプ)にキャップを被せて塞いだ。



↓ アルコールランプ用の灯心を詰め込んで12灯心の燃焼器にした。



↓ 準備完了。 さぁ、点火するぞ!




灯心の数を12本にした燃焼器に点火した。
燃料はアルコールだから簡単に火が着く。
炎が上がる。 怖いぐらいだ。



テストの様子を動画でご覧ください。


handmade steam engine boat 121113 多灯心燃焼器テスト



この火力なら固形燃料4個より強力だろう。
試しにボイラーにセットして燃やしてみた。
確かにエンジンは力強く回るようになった気がする。


ボイラー運転の様子を動画でご覧ください。








よし、火を消そう・・・・・

ボイラーの中に火消しツールを入れて燃焼器を覆って消火させた・・・・
ところが熱を持った燃焼器はまだ燃え続ける。
仕方がないので、燃えているままボイラーから取り出して水をかけて消した。
こんな調子では本番のボートには載せられない。
火を消すたびに水をかけていたのではボートは水浸しになってしまう。

あぁ、火を燃やすのは簡単だけど火を消すのは難しいものだ・・・・

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バカではできない・・・ だけど利口な人はこんなバカなことはしないシリーズその2

2012年11月12日 19時23分46秒 | 工作実習
2012/11/12 (月曜日) 曇り後晴れ



苦労して作り上げたスチームエンジンボートはパワー不足でヨタヨタと
動くばかりだ。 風が吹いたら風に押し戻されてしまうほどだ。
ボイラーの火力が弱いのと、スチームエンジンの精度が悪くて蒸気漏れが
激しくてパワーが出ないのだろう。

でも何とかしてこのスチームエンジンボートをもっと力強く走らせたい”の
一念でこんなバカなことをしている。
それは強力な火力を生み出す(はずの)アルコール燃焼器の工作だ。

現在のところは固形燃料(一人用の小さな鍋などを熱するときに使うもの)を
4個まとめて燃やしているが多分これでは発生する熱が足りないのだろう。
固形燃料を5個、6個と増やしてみればいいのだが燃料を収める皿は4個
しか入らない。
そこでこんなものを作ってみた。


↓ アルコールを燃やす灯心を21個取り付ける燃焼器。 



↓ このスリーブに灯心を通して燃焼器に立てる。



↓ 燃焼器にはタンクからパイプを通じてアルコールを供給する。



↓ ボイラーの燃焼室で強力な火力を生み出す(はずだけど・・・・)




↓ 灯心を立てるスリーブをロウ付けした。(とても苦心した。 原因は些細なことだった。)



↓ 燃料が漏れないように底板を張ってロウ付けして気密構造にした。





↓ 燃料タンクの工作。 給油口は空き缶のネジ口を利用した。



↓ 燃料タンクには高熱はかからないだろうと想定して半田付けで気密にした。



↓ 燃焼器と燃料タンクを接続した。



↓ 固形燃料の収納皿と今回作った燃焼器を並べてみた。 多分固形燃料5、6個に相当すると思う。







果たしてこの燃焼器でどのくらいのパワーが出るのだろうか?
このタンクでどのくらいの時間、燃焼が続くだろうか?
緊急の場合、燃え盛る炎を消すことが出来るだろうか?
(船火事はゴメンだよ・・・・)
燃料がなくなっても灯心には火が残るから消耗が激しいだろうか?
(グラスファイバーを灯心にする手はあるけど・・・・)

まぁ、やってみなければわからないことばかりだ。
明日、燃焼実験をしてみよう。

ずーっと前に灯心8個のアルコールランプを作って、えらい目にあっているけど
またその二の舞にならなければいいのだが・・・・


この燃焼器を作るのにはとても手間がかかってしまった。
こんなものを作るくらいなら、ガス炊きのボイラーに改造したほうが楽だったかも。


バカにはできない・・・だけど利口な人はこんなバカな事はしない

うん、そのとおりだ。 オイラももう少しお利口さんにならなくっちゃ・・・・(反省)





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