10月27日 日曜日 三河湾100キロウォーク 夜明けのサラリーマン
はっと気が付いた。
はあ?俺今どこに居るんだっけ?
と周りを見渡すと・・・ああそうだった。三河湾100キロだった・・・えっ?今何時?
急いで時計を見ると4時である。えええ?1時間寝てた計算になるやん。
急いで身支度して立ち上がったが、私の回りには死骸のように転がって、爆睡してるウォーカーが20人以上いた。
アスファルトに転がっている人・フェンスに寄りかかって寝てる人・中には女の人も寝てる。凄い光景だ(笑)。
しかし頭はすっきりした。1時間だけど爆睡したので眠気が完全に取れた!
足取りも軽く75キロ地点のセブンイレブンを出る。しかし休憩所でもないコンビニで寝てしまうとは・・・もちろんコーヒーとバナナジェルを買いました。タダで寝させていただいては心苦しいのだ。
この時まだ頭の中は混乱してて、「あかん、寝すぎて次のポイントの関門に間に合わへん!」と一瞬パニックになったが、よくよく案内を見ると、関門時間は7時50分であった。まだ4時間近くある。
そうなのだ、三河湾100キロは、70キロポイントまではほぼ時速4キロで歩かないと、関門に間に合わないのですが、その次のポイントからは、かなり緩やかになるんだった。
次はラグーナの海浜公園隣の、ヨットハーバーにある休憩所です。距離にして8.5キロ先。夜明けの6時くらいに到着かな?
往路でも使った豊川市埋め立て地の公園のトイレでブリブリ。朝一のブリブリです。
長時間歩いているので、カロリーの消費量も高いけど、食べるジェルの量も結構多いので、出るもんも出るのだ(笑)。でも相変わらず股はヒリヒリして痛い。
この辺りだと前後のウォーカーさん達も、寝不足でふらふらしてる人。寝ながら歩いてる人(ガードレールにぶつかってた)、足を引きずって歩いてる人が続出。
女の子二人が、足を引きずり泣きじゃくりながら歩いていて、
「もう少しで休憩ポイントだからね。そこまで何とか行こうね」
壮絶な光景である。
豊川から蒲郡に行く途中の23号線沿いで、大きな神社公園があるのですが、その入り口には数人の人間が転がっていた。うおおおお、死体と間違えられてもおかしくは無いぞー!
バス停でもベンチで横になって寝ている女性の足元に、旦那さんと思われる男の人が転がっていた。
まるで旧日本軍がインパールで経験した「白骨街道」である。いやインドネシアでの「バターン死の行進」なのか。
上で書いた事は事実です。しっかり自分の目で見ました。凄い光景である。
が、皆さん勘違いしないでいただきたい。私はここまで体力の限界を突き詰める人たちに対して感動しているのだ。決して非難しているのではない。
これって凄い事ですよ。体力の限界まで歩いて、道路の横(公園やバス停等の公共地)で、力尽きて寝てしまう人達。とんでもない根性だと思う。
世の中には凄い人が居るもんだなあ。
皆さんそれでも理性が働いてて、公園とかバス停とかを選んでます(笑)。私有地とか邪魔になる道路・歩道とかではないのは、意識が朦朧としている中でもモラルがある証拠でしょうか。
邪魔になる所に寝ているのなら、起こして注意するのですが、そうではないので静かに横を通り過ぎました。私と同じように1時間ぐらいで目を覚まして、再び歩き続けると思います。
こういう光景を見ると、まあ誰とは言いませんが(笑)、ちょっとしんどい事したり疲れる事をしたらブーブー言うやつ。そういうカスに比べて、この「100キロウォークに出ている人たちって、何て凄い人達であろうか」と思う。
初心者ベテランは関係ない。完歩・リタイヤも関係ない。
先ほどの泣きじゃくりながら歩いていた若い女性二人は、次の休憩ポイントでリタイヤすると思いますが、ここまで来た事は凄いと思う。
挑戦する人全員が凄い。
5時半を過ぎると薄明かりで、遠くにラグーナのマンションが見えた。ああここまで来たら、私の普段の活動範囲だ。
前後の人達はほぼ同じペースなので、くっついたり離れたりして歩いております。
蒲郡市大塚のコンビニで、ワンポイント仮装の美しい美女2名を発見しましたのでパチリ!しかしこのお二人は、よれよれの私と違って元気です、凄いパワーだ。
夜が明けると、それまでフラフラ寝ながら歩いておられた方も、段々シャキッとしてきますね。
ここのトイレも5人ほど渋滞しておりましたので、ラグーナの観覧車を過ぎた海浜公園に、大きな公園トイレがある事を伝えました。私の情報が役に立ったかなあ。
ようやく到着しました。87.7キロポイントです。6時到着。ここで一旦靴下を脱いでテーピングの上からワセリンを再塗装。どうやら靴擦れは起こしていないようです。股ズレ以外に痛いところなし。重いけど足も残ってます。引きずる事はありません。
マッサージを受けようか?でもまだ足は元気なので止めました。ここまで来たら100%完歩できることを確信。
残り12.3キロかあ。3時間では・・・無理だろうなあ。
可愛いスタッフの方が、元気に送り出してくださいました。
蒲郡三谷市内を歩いておりますと、ガタイのでかい兄ちゃんを追い越した。ああこの人、確か70キロ付近から、ずっと足を引きづって歩いてた覚えがある。
大丈夫ですか?とお聞きすると、
「舐めてました。全然足が動きません」
引きずり具合がハンパではない。相当痛めていると思う。
「リタイヤしたくないんで、根性で頑張ります!」
うほおお、何ともカッコいいではないか。兄さん男前ですよ!
つぎの休憩ポイントは、4キロ先の87.7キロ地点。蒲郡駅から南に行った生命の海科学館前の駐車場です。そこまでいつもの見慣れた風景を見ながら、三谷の街中を歩いていますと、法被姿の男性が沢山居る。
そうだった、今日は三谷の祭りだ!
三河では有名な祭りで、大きな山車が何台も海を渡るのだ。
こういう山車が数台あった。ウォーカーの人も物珍しそうにカメラを構えてる。私も何枚かパシャパシャ“
「T岡さん!」
と大きな声で呼び止められると、うちの空手の会の代表が、晒し姿で居りました。
うおお、凄い格好ではないですか。かっこいい!
やはり地元なので、誰かに合うかなと(笑)。しかもうちの代表。
ちょこっとだけ話をして、次の休憩ポイントを目指します。竹島の駐車場のトイレを借りて、エイデンを過ぎて生命の海科学館前の休憩所で休憩!
87.7kmです。7時30分。
さすがにここでは椅子を借りて、15分ほど休憩しました。はああああ~。
飴玉を頂き、鞄の中のバナナジェルを食べて、屈伸とストレッチ。
よおし、股ズレ以外は大丈夫だ。足はまだ残ってる。残り12.3キロ行ける!
競艇場の前は、まだこの時間誰も居ない。この時天気予報は晴れにもかかわらず、急に曇天になって来た。隣のウォーカーさんと、「天気予報は晴れなのになあ」と話していたが、結局は降らなかった。
ゴールの動画を見ておりますと、10キロ先のゴールでは降っていたらしい。
とうとう93.2キロの形原休憩所に到着した。ここでも少し休憩しただけで、すぐに出発し、近くの公園のトイレで身軽になった。
最期の96.6キロ地点で、チェックがあるらしい。現在の時刻は9時。残り6.8キロ。
一気に西尾市幡豆への峠道を抜けてやるぜい!
次回予告、サラリーマンは大歓声の中でゴールした。
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はっと気が付いた。
はあ?俺今どこに居るんだっけ?
と周りを見渡すと・・・ああそうだった。三河湾100キロだった・・・えっ?今何時?
急いで時計を見ると4時である。えええ?1時間寝てた計算になるやん。
急いで身支度して立ち上がったが、私の回りには死骸のように転がって、爆睡してるウォーカーが20人以上いた。
アスファルトに転がっている人・フェンスに寄りかかって寝てる人・中には女の人も寝てる。凄い光景だ(笑)。
しかし頭はすっきりした。1時間だけど爆睡したので眠気が完全に取れた!
足取りも軽く75キロ地点のセブンイレブンを出る。しかし休憩所でもないコンビニで寝てしまうとは・・・もちろんコーヒーとバナナジェルを買いました。タダで寝させていただいては心苦しいのだ。
この時まだ頭の中は混乱してて、「あかん、寝すぎて次のポイントの関門に間に合わへん!」と一瞬パニックになったが、よくよく案内を見ると、関門時間は7時50分であった。まだ4時間近くある。
そうなのだ、三河湾100キロは、70キロポイントまではほぼ時速4キロで歩かないと、関門に間に合わないのですが、その次のポイントからは、かなり緩やかになるんだった。
次はラグーナの海浜公園隣の、ヨットハーバーにある休憩所です。距離にして8.5キロ先。夜明けの6時くらいに到着かな?
往路でも使った豊川市埋め立て地の公園のトイレでブリブリ。朝一のブリブリです。
長時間歩いているので、カロリーの消費量も高いけど、食べるジェルの量も結構多いので、出るもんも出るのだ(笑)。でも相変わらず股はヒリヒリして痛い。
この辺りだと前後のウォーカーさん達も、寝不足でふらふらしてる人。寝ながら歩いてる人(ガードレールにぶつかってた)、足を引きずって歩いてる人が続出。
女の子二人が、足を引きずり泣きじゃくりながら歩いていて、
「もう少しで休憩ポイントだからね。そこまで何とか行こうね」
壮絶な光景である。
豊川から蒲郡に行く途中の23号線沿いで、大きな神社公園があるのですが、その入り口には数人の人間が転がっていた。うおおおお、死体と間違えられてもおかしくは無いぞー!
バス停でもベンチで横になって寝ている女性の足元に、旦那さんと思われる男の人が転がっていた。
まるで旧日本軍がインパールで経験した「白骨街道」である。いやインドネシアでの「バターン死の行進」なのか。
上で書いた事は事実です。しっかり自分の目で見ました。凄い光景である。
が、皆さん勘違いしないでいただきたい。私はここまで体力の限界を突き詰める人たちに対して感動しているのだ。決して非難しているのではない。
これって凄い事ですよ。体力の限界まで歩いて、道路の横(公園やバス停等の公共地)で、力尽きて寝てしまう人達。とんでもない根性だと思う。
世の中には凄い人が居るもんだなあ。
皆さんそれでも理性が働いてて、公園とかバス停とかを選んでます(笑)。私有地とか邪魔になる道路・歩道とかではないのは、意識が朦朧としている中でもモラルがある証拠でしょうか。
邪魔になる所に寝ているのなら、起こして注意するのですが、そうではないので静かに横を通り過ぎました。私と同じように1時間ぐらいで目を覚まして、再び歩き続けると思います。
こういう光景を見ると、まあ誰とは言いませんが(笑)、ちょっとしんどい事したり疲れる事をしたらブーブー言うやつ。そういうカスに比べて、この「100キロウォークに出ている人たちって、何て凄い人達であろうか」と思う。
初心者ベテランは関係ない。完歩・リタイヤも関係ない。
先ほどの泣きじゃくりながら歩いていた若い女性二人は、次の休憩ポイントでリタイヤすると思いますが、ここまで来た事は凄いと思う。
挑戦する人全員が凄い。
5時半を過ぎると薄明かりで、遠くにラグーナのマンションが見えた。ああここまで来たら、私の普段の活動範囲だ。
前後の人達はほぼ同じペースなので、くっついたり離れたりして歩いております。
蒲郡市大塚のコンビニで、ワンポイント仮装の美しい美女2名を発見しましたのでパチリ!しかしこのお二人は、よれよれの私と違って元気です、凄いパワーだ。
夜が明けると、それまでフラフラ寝ながら歩いておられた方も、段々シャキッとしてきますね。
ここのトイレも5人ほど渋滞しておりましたので、ラグーナの観覧車を過ぎた海浜公園に、大きな公園トイレがある事を伝えました。私の情報が役に立ったかなあ。
ようやく到着しました。87.7キロポイントです。6時到着。ここで一旦靴下を脱いでテーピングの上からワセリンを再塗装。どうやら靴擦れは起こしていないようです。股ズレ以外に痛いところなし。重いけど足も残ってます。引きずる事はありません。
マッサージを受けようか?でもまだ足は元気なので止めました。ここまで来たら100%完歩できることを確信。
残り12.3キロかあ。3時間では・・・無理だろうなあ。
可愛いスタッフの方が、元気に送り出してくださいました。
蒲郡三谷市内を歩いておりますと、ガタイのでかい兄ちゃんを追い越した。ああこの人、確か70キロ付近から、ずっと足を引きづって歩いてた覚えがある。
大丈夫ですか?とお聞きすると、
「舐めてました。全然足が動きません」
引きずり具合がハンパではない。相当痛めていると思う。
「リタイヤしたくないんで、根性で頑張ります!」
うほおお、何ともカッコいいではないか。兄さん男前ですよ!
つぎの休憩ポイントは、4キロ先の87.7キロ地点。蒲郡駅から南に行った生命の海科学館前の駐車場です。そこまでいつもの見慣れた風景を見ながら、三谷の街中を歩いていますと、法被姿の男性が沢山居る。
そうだった、今日は三谷の祭りだ!
三河では有名な祭りで、大きな山車が何台も海を渡るのだ。
こういう山車が数台あった。ウォーカーの人も物珍しそうにカメラを構えてる。私も何枚かパシャパシャ“
「T岡さん!」
と大きな声で呼び止められると、うちの空手の会の代表が、晒し姿で居りました。
うおお、凄い格好ではないですか。かっこいい!
やはり地元なので、誰かに合うかなと(笑)。しかもうちの代表。
ちょこっとだけ話をして、次の休憩ポイントを目指します。竹島の駐車場のトイレを借りて、エイデンを過ぎて生命の海科学館前の休憩所で休憩!
87.7kmです。7時30分。
さすがにここでは椅子を借りて、15分ほど休憩しました。はああああ~。
飴玉を頂き、鞄の中のバナナジェルを食べて、屈伸とストレッチ。
よおし、股ズレ以外は大丈夫だ。足はまだ残ってる。残り12.3キロ行ける!
競艇場の前は、まだこの時間誰も居ない。この時天気予報は晴れにもかかわらず、急に曇天になって来た。隣のウォーカーさんと、「天気予報は晴れなのになあ」と話していたが、結局は降らなかった。
ゴールの動画を見ておりますと、10キロ先のゴールでは降っていたらしい。
とうとう93.2キロの形原休憩所に到着した。ここでも少し休憩しただけで、すぐに出発し、近くの公園のトイレで身軽になった。
最期の96.6キロ地点で、チェックがあるらしい。現在の時刻は9時。残り6.8キロ。
一気に西尾市幡豆への峠道を抜けてやるぜい!
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