2月15日 フルコン空手家、ボクシング・キックを習う
さてさて告知したように、蒲郡の南部公民館にて、キック・総合格闘技口座の始まりである。と言っても主催の私が教えるのではない。私の技術レベルではとてもとても無理である。
うちの先生方が昔フルコン空手を習っておりました、k先生に来ていただき、講師になっていただきました。じゃーん!
私が着いた時は、もう先生が先に来られておりました。すんません。
9時前でしたが、50代の二人なので(笑)念入りに柔軟です。ここで手を抜くと、また怪我だらけになってしまいます・・・ってもうなってるやん。
ちゃーんと今日はボクシングの12オンスグローブも持ってきました。格闘技オタクの我が家には、こんな道具がゴロゴロ転がっております。
「今日はホントさわりの所しか出来ないんですけど・・・」
という事であったが、他の競技(ボクシング・キック)と、私達がやってるフルコンタクト空手との大きな違いを勉強しました。ここからは専門的な話になるので(と言っても格闘技をやられてる人には基礎的な事ばかりです)、興味の無い方はすっ飛ばしてください。
まずはボクシングの構えから。ってこの時点で大きくフルコンタクト空手と違う。
以前にk先生のボクシング講座を受けた時にびっくりしたのが、その間合い(距離)の遠さであった。
お互いにジャブの手を伸ばして、グローブが触れる遠さ。1.5~1.8mはあります。顔面無しのフルコンと顔面有のボクシングの違いですね。フルコンの場合は顔面が無いので、正拳を入れれる距離・・・1m位ですね。
試にk先生相手にジャブとストレートを移動稽古で打ってみたが、最初は距離を取れていても段々近くなって行く(笑)。いかんじゃん。
いくつかのポイントを教えていただいたのですが、最も面白かったのは、ボクシングでのディフェンスであった。
パーリングの技術なんですが、私が今まで習ってきたのは、いわゆる空手の外受けの技術でして、手をかなり前に突き出して、大きく払うものです。がボクシングでは顔面に近い所(というよりほとんどくっ付けて)でパーリングをする。しかも小さく動いて。
空手のように相手の近くで叩き落とすのは、逆に空いた顔面にパンチを食らう・・・うーむなるほど。
実際先生が打ったパンチを叩き落とす・・・がこれも段々手が遠くになって(笑)。昔からの癖は治りませんなあ(笑)。横からフック入れられたら終わりです。
もう一つ上のようなディフェンスも教えていただきました。がこれも難しい。ちょっとでも隙間があると、これも横からフックを叩きこまれる。
この隙間にです。案の定先生に軽く入れられました。先生の動きに合わせて受けてると、段々隙間が空いてきます。顔面を経験したことが無いオッサンの弱点ですわー。
途中でボクシングスパーリングをさせていただきました。が顔面はやはり怖くて、盛んにジャブを段幕のように打って逃げておりました。単発もしくは連打ぐらいなら、こちらもディフェンスは出来るのですが三連打四連打になると、全く対処できなくなります。

k先生講座はどんどん続きます。
最初はキックの構えの説明から・・・手を構える高さが、ボクシングよりも高く上げます。
上の写真では、左がキック、右がボクシングです。5センチくらい違う。
同じ顔面有の競技でも、キックの方が若干高いのは、蹴りがあるのと肘がある(ムエタイ)だからだそうです。確かに上段回し蹴りなんて片手でブロック出来ませんので、高く上げてぴったりガードする必要があるんでしょうね。
すいません、私今日の今日まで普通のボクシングの構えとキックの構えの違いを知りませんでした。
さてムエタイやキックには上の写真のようなディフェンス方法があるのですが、そのフォームからのミドルやローの蹴りを入れる基本的なフォームを習いました。
これがまた難しい。というのは、フルコンのミドルの蹴りと違うのだ。
①腕を突き出して、相手を牽制。この腕で相手は入って来れません打てません。
②でこっちはスイッチしながらちょっと斜め前に出る(←相手のカウンターを打てないように)。
③前に膝を高く出して。
④腰を回してミドルキック。
これ以外にも③の膝の時は後ろにのけぞって・・・とか、いろいろあるのですが、一瞬の間にいろんな仕事をしなければいけません。
③と④の蹴り方は初めてです。私が中段回し蹴りを蹴る時は、最初から横に足を上げてから蹴ります。「横から蹴る」のはフルコンの基本中の基本です。
確かにキックの蹴り方だと、モーション読みにくいだろうなあ。
やってみたけど何気なく蹴る私の蹴りは、ことごとく真横から蹴ってるフルコンの蹴りでした(笑)。染みついた習慣は恐ろしい。
書きたい事はいっぱいあるのですが、打撃はフルコンしか知らないオッサンからすると、目からうろこの1時間でした。
「顔面があるとこんなに違うものなのか?」
「グローブがあるだけで、こんなに打ち方が違うのか?」
興味のある方は(いつになるかわかりませんが)、次回来てください。
さて次は私がリクエストした形の講習である。と言っても、平安の1と2しかやってません。2はまだ全然出来ていないので、とりあえず1を見ていただいて、その後は疑問に思った事をバンバン質問攻めしておりました。
一番聞きたかったのは、「手刀回し受け」である。何しろ普段では絶対に使わない形である。
後屈立ちから金的ガードの位置に両手を揃えて、耳の廻りでくるりと回し手刀の構えである。これがイマイチ上手くいかんのだ。
で先生にこの「手刀回し受け」の細かいところまで教えていただきました。移動稽古もあるんですねえ。知らんかった。
「いろんな流派で微妙に違うので(笑)、あまり細かい所にこだわらなくてもいいですよ」
ナイファンチから平安の1~4までやっていただきました。
最後の30分は総合格闘技の寝技関節技練習であった。道着を掴まず手首や差し込みで相手を制する技術を眼のあたりにしました。
両手首を下から持って、左右に両足を振って十字を決める・・・ではない、決められました(笑)。
大体中学生相手に寝技で苦しんでるオヤジに(←マジでホント)、こんな高度な事が理解出来るかどうか・・・出来てないなあ。三角も初めて教えていただきました。
家に帰ってから思い出そうとして・・・あかん、もう忘れてる。あまり練習相手にならなくてごめんなさい。次回も教えてください。
大きな失敗がありまして、床が板の間なので対策として、今回は薄いシートを持っていったのですが、ずるずる滑ってあまり役に立ちませんでした。
もう少しお金をためて、はめ込み式のマットを買いたいと思います。
以上、2時間でしたが物凄く内容の濃い「キックボクシング・総合格闘技(+伝統空手の形)講座」でした。今回講師を務めて下さったk先生ありがとうございました。
反省点は、盛りだくさんにしすぎたので、次回は半分ぐらいに絞ったほうが良いかなあと。空手の方のリクエストは失敗でした。その分をキックボクシングの練習にすれば良かったかなと思いました。k先生すんませんでした。
次回は3月4日(水)夜8時から9時半に、蒲郡形原文化広場体育館で行います。すいませんが講師は私で普通の空手練習会です(笑)。
4月以降の予定は決めておりませんが、金曜日の蒲郡形原教室を月2回ほど、日曜日の蒲郡竹島の南部公民館教室を月1回にしようと予定しております。
土曜日が仕事の休みになりそうなので、いま本部教室のある「生きがいセンター」でも毎土曜日午前中に開ければいいなあと考えてます。この土曜日午前中クラスは、子供と大人両方対象にしたいですね。
会員の皆様が通いやすいように、いろいろ試してみようと思います。
中年の頑張ってる皆さん!下の柔道バナーをクリックしてね。

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さてさて告知したように、蒲郡の南部公民館にて、キック・総合格闘技口座の始まりである。と言っても主催の私が教えるのではない。私の技術レベルではとてもとても無理である。
うちの先生方が昔フルコン空手を習っておりました、k先生に来ていただき、講師になっていただきました。じゃーん!
私が着いた時は、もう先生が先に来られておりました。すんません。
9時前でしたが、50代の二人なので(笑)念入りに柔軟です。ここで手を抜くと、また怪我だらけになってしまいます・・・ってもうなってるやん。

「今日はホントさわりの所しか出来ないんですけど・・・」
という事であったが、他の競技(ボクシング・キック)と、私達がやってるフルコンタクト空手との大きな違いを勉強しました。ここからは専門的な話になるので(と言っても格闘技をやられてる人には基礎的な事ばかりです)、興味の無い方はすっ飛ばしてください。
まずはボクシングの構えから。ってこの時点で大きくフルコンタクト空手と違う。
以前にk先生のボクシング講座を受けた時にびっくりしたのが、その間合い(距離)の遠さであった。
お互いにジャブの手を伸ばして、グローブが触れる遠さ。1.5~1.8mはあります。顔面無しのフルコンと顔面有のボクシングの違いですね。フルコンの場合は顔面が無いので、正拳を入れれる距離・・・1m位ですね。
試にk先生相手にジャブとストレートを移動稽古で打ってみたが、最初は距離を取れていても段々近くなって行く(笑)。いかんじゃん。
いくつかのポイントを教えていただいたのですが、最も面白かったのは、ボクシングでのディフェンスであった。
パーリングの技術なんですが、私が今まで習ってきたのは、いわゆる空手の外受けの技術でして、手をかなり前に突き出して、大きく払うものです。がボクシングでは顔面に近い所(というよりほとんどくっ付けて)でパーリングをする。しかも小さく動いて。
空手のように相手の近くで叩き落とすのは、逆に空いた顔面にパンチを食らう・・・うーむなるほど。
実際先生が打ったパンチを叩き落とす・・・がこれも段々手が遠くになって(笑)。昔からの癖は治りませんなあ(笑)。横からフック入れられたら終わりです。
もう一つ上のようなディフェンスも教えていただきました。がこれも難しい。ちょっとでも隙間があると、これも横からフックを叩きこまれる。

途中でボクシングスパーリングをさせていただきました。が顔面はやはり怖くて、盛んにジャブを段幕のように打って逃げておりました。単発もしくは連打ぐらいなら、こちらもディフェンスは出来るのですが三連打四連打になると、全く対処できなくなります。

k先生講座はどんどん続きます。
最初はキックの構えの説明から・・・手を構える高さが、ボクシングよりも高く上げます。
上の写真では、左がキック、右がボクシングです。5センチくらい違う。
同じ顔面有の競技でも、キックの方が若干高いのは、蹴りがあるのと肘がある(ムエタイ)だからだそうです。確かに上段回し蹴りなんて片手でブロック出来ませんので、高く上げてぴったりガードする必要があるんでしょうね。
すいません、私今日の今日まで普通のボクシングの構えとキックの構えの違いを知りませんでした。


①腕を突き出して、相手を牽制。この腕で相手は入って来れません打てません。
②でこっちはスイッチしながらちょっと斜め前に出る(←相手のカウンターを打てないように)。
③前に膝を高く出して。
④腰を回してミドルキック。
これ以外にも③の膝の時は後ろにのけぞって・・・とか、いろいろあるのですが、一瞬の間にいろんな仕事をしなければいけません。
③と④の蹴り方は初めてです。私が中段回し蹴りを蹴る時は、最初から横に足を上げてから蹴ります。「横から蹴る」のはフルコンの基本中の基本です。
確かにキックの蹴り方だと、モーション読みにくいだろうなあ。
やってみたけど何気なく蹴る私の蹴りは、ことごとく真横から蹴ってるフルコンの蹴りでした(笑)。染みついた習慣は恐ろしい。
書きたい事はいっぱいあるのですが、打撃はフルコンしか知らないオッサンからすると、目からうろこの1時間でした。
「顔面があるとこんなに違うものなのか?」
「グローブがあるだけで、こんなに打ち方が違うのか?」
興味のある方は(いつになるかわかりませんが)、次回来てください。
さて次は私がリクエストした形の講習である。と言っても、平安の1と2しかやってません。2はまだ全然出来ていないので、とりあえず1を見ていただいて、その後は疑問に思った事をバンバン質問攻めしておりました。
一番聞きたかったのは、「手刀回し受け」である。何しろ普段では絶対に使わない形である。
後屈立ちから金的ガードの位置に両手を揃えて、耳の廻りでくるりと回し手刀の構えである。これがイマイチ上手くいかんのだ。
で先生にこの「手刀回し受け」の細かいところまで教えていただきました。移動稽古もあるんですねえ。知らんかった。
「いろんな流派で微妙に違うので(笑)、あまり細かい所にこだわらなくてもいいですよ」
ナイファンチから平安の1~4までやっていただきました。
最後の30分は総合格闘技の寝技関節技練習であった。道着を掴まず手首や差し込みで相手を制する技術を眼のあたりにしました。
両手首を下から持って、左右に両足を振って十字を決める・・・ではない、決められました(笑)。
大体中学生相手に寝技で苦しんでるオヤジに(←マジでホント)、こんな高度な事が理解出来るかどうか・・・出来てないなあ。三角も初めて教えていただきました。
家に帰ってから思い出そうとして・・・あかん、もう忘れてる。あまり練習相手にならなくてごめんなさい。次回も教えてください。
大きな失敗がありまして、床が板の間なので対策として、今回は薄いシートを持っていったのですが、ずるずる滑ってあまり役に立ちませんでした。
もう少しお金をためて、はめ込み式のマットを買いたいと思います。
以上、2時間でしたが物凄く内容の濃い「キックボクシング・総合格闘技(+伝統空手の形)講座」でした。今回講師を務めて下さったk先生ありがとうございました。
反省点は、盛りだくさんにしすぎたので、次回は半分ぐらいに絞ったほうが良いかなあと。空手の方のリクエストは失敗でした。その分をキックボクシングの練習にすれば良かったかなと思いました。k先生すんませんでした。
次回は3月4日(水)夜8時から9時半に、蒲郡形原文化広場体育館で行います。すいませんが講師は私で普通の空手練習会です(笑)。
4月以降の予定は決めておりませんが、金曜日の蒲郡形原教室を月2回ほど、日曜日の蒲郡竹島の南部公民館教室を月1回にしようと予定しております。
土曜日が仕事の休みになりそうなので、いま本部教室のある「生きがいセンター」でも毎土曜日午前中に開ければいいなあと考えてます。この土曜日午前中クラスは、子供と大人両方対象にしたいですね。
会員の皆様が通いやすいように、いろいろ試してみようと思います。
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僕もやることが多すぎたかなぁ~と思ったのですが、
老い先短い50過ぎのおっさんどうしで、技を極めることは時間的に到底無理なんで楽しくやりたいことを練習したほうが面白いんじゃないかと思いました。
それにしても2時間ちょっとでしたがあっという間に終わっちゃいましたね
寝技は僕も素人レベルなんであのシートで十分ですよ!!
僕が習った技術は基本はBJJなので同じような練習方法がBJJでもあります。
家に帰ってから後ろ回し蹴りを忘れたのを思い出したので今度は後ろ回しの練習も混ぜましょう(笑)
>格闘技オタクの我が家には、こんな道具がゴロゴロ転がっております。
ワタシの家にも、使ったことのないオープンフィンガーグローブが転がっています(笑
寝技ですが、同じ寝技でもBJJと柔道では、ルールの違いから、技術に違いがあるんですよねぇ。
ワタシは、BJJでも柔道やってます(笑
寝業師 コムロック先生も、BJJの試合では、柔道をするそうです。
そうすると、普段慣れていない技術なので、相手が対応できずに有利な試合運びができるとか。
でも、それって、自分がBJJの技術に対応している必要があると思うんですが。。。
今回はご指導ありがとうございました。むちゃむちゃ面白かったです!
家に帰ったら嫁さんが、
「楽しかったでしょ!」
「うん!当然!」
とまあ、嫁さんにも私が楽しかった事がわかるようでした。
後ろ回し蹴りお願いします!私全然できない(泣)。
今度は強引に他の会員さんも誘ってみます。
まささんもそうですか(笑)。うちにも使いはしない練習道具がいっぱいありますね。
錘のついたグローブとか(笑)。ボクシングのヘッドギアとか。
今回でBJJの技術を初めて見ましたが、面喰ってしまいました。初心者の私ではまだまだ勉強することが沢山あります。
また教えてください!
柔道でやると、ことごとく「待て」になってしまいます。
「柔道の寝技は、瞬発力」「BJJの寝技は、忍耐力」だと思ってます。
伝統空手の構えは、遠間から飛び込むのには、向いているんでしょうね。
柔道は抑え込み、BJJは絞め、関節ぐらいの違いしかわからないのですが
やはり柔道を長く経験されている方は見方も違うのでしょうね。
おはようございます。
BJJの寝技と柔道の寝技の大きな違いは、柔道の寝技は「投技からの移行」で、BJJの寝技は、「引き込んでからの攻防」なんですね。
よって、引き込み有りの高専柔道は、BJJに近い技術体系ですね(というか、BJJのルーツが高専柔道なので)
また、寝技で硬直すると、「待て」のある柔道と、無いBJJでは防御の技術がまったく違ってきます。
うつ伏せにある「亀」の姿勢は、柔道では有効な防御姿勢なのですが、「待て」がなく、バックを取るとポイントが入るBJJでは、非常に危険の姿勢となります。(高専柔道は、バックポイントが無いので、初心者は亀の防御を徹底的にやるそうです)
これに、「足関節あり、絞め技無し」のサンボになると、これまた違う技術体系となります。
打撃系格闘技しかり、組み系格闘技しかり、ルールによあって見た目は同じでも、ぜんぜん違う技術が発達してきますよね。
詳しい解説ありがとうございました。
柔道とBJJの違い解りやすかったです。
そして、私のことはKさんでいいです。
たまたま前流派の関係でT岡さんたちが先生って呼んでるだけですから
ほんと恐縮しちゃいます
いままでは打撃ばかりで、ここ最近寝技をかじっているのですが
なんか面白いです!!
寝技、関節技を教えていただいたり、BJJの動画をみるといつも思うのですが
七帝柔道みたいなのがあるのに
なんでBJJみたいなのが日本でできなかったのですかねぇ~?
これも講道館柔道の力が強かったからなんでしょうか
なんかもったいないようなきがするんですが
柔道には、「立ってよし、寝てよし」という考え方があります。
「寝技だけ強くても。。。」という意識があるんですよね。
柔道ルールの中で、立ち技で勝負する人、寝技で勝負する人がせめぎ合ってんです。
なので、昔は東海大の佐藤先生や武大の柏崎先生、流通経済大の岡野先生など、モンスター級の寝業師がいました。
(寝業師と言いながら、投技もむちゃくちゃ切れるんですけどね)
そういう寝業師が、柔道で勝負することを選んだので、寝技だけの競技ができなかったと思います。