その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(押し出し)

2009-11-08 19:24:46 | 四十八手
夢屋四十八手、本日の決まり手は『押し出し』であります。
技の基本は、立ち合いに頭で当たって両はず押し、相手土俵まで一気に押す様は電車道とも言われます。投げ技の華やかさとは違って、実に愚直な技であり、得意とする力士の人間性まで表すような技であります。横綱「北勝海」や元大関「大受」など思い浮かび、決まり手こそ違いますが、横綱「琴桜」vs「大受」戦の立ち合い。強く頭で当たった瞬間、脳震盪を起こして「琴桜」が膝から崩れた一番の映像は、35年経った今でも脳裏に焼き付いております。
さて、今日は20年ぶりに茶の間のクロスを張り替えてもらいました。子どもたちが残した落書きの痕跡やシミの思い出もクロスと共に一掃されてしまいます。私と同年代の内装屋さんに仕事は任せ、庭師「夢屋」は、雪囲いに取り組みましたが、ここ2年ほど松の手入れをしていないことに気付きました。何もこれから囲ってしまう松の枝先の手入れをしなくとも…と思うのですが、思い立つと止まらない性格です。枯れた松葉や枝先の余分な葉を摘み取ること1時間半、やっと一本の木をきれいにすることができました。このペースでは、一体いつ作業が終了することやら…とほほ。
           
庭仕事をしていると果樹の整枝作業など、しなければならない秋作業が山積みなのですが、天気も良いし、まぁいいか^^; ブルーベリーの葉も夕日を浴びて一段と赤く輝いています。何か紹介できそうな光景は無いものか…などと思っておりますと、
           
「ガマの穂」から種が飛ばされています。「ガマ」と言えば『因幡の白兎』。
騙した報いとは言え、ワニ(一説ではサメ)に着物を剥がれた白兎を「大国主命」がガマの穂で包んで傷を治してやったという伝説があります。私の頭の中の「ガマの穂」のイメージは、夏場の硬い「ガマ」…友人と叩き合いを演じた「ガマ」が中心にありますので、どうやって白兎を包んであげたのだろうなどと思っておりましたが、これで納得できました。
ブルーベリーの赤い葉が「因幡の白兎」そして、身を包む「ガマの穂綿」…花茎から「押し出される」かのように、荒地一面を覆った白い綿の光景に一息ついて、また忙しく「山形青菜」の下漬け作業を行った私「夢屋」の一日でありました。
コメント
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