その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(送り出し)

2009-11-04 16:49:06 | 四十八手
今日の夢屋四十八手は、『送り出し』であります。
強烈な出し投げの後、その勢いのまま送り出される相手は少々惨めでもあります。
朝、お日様が出たと思っていると急に曇り、雨やみぞれが降りてくる。『朝でっかりの婿泣かせ』などと言いまして、このように急に変わるお天気は、外作業をする者にとって辛い日であります。
茶の間のクロスにカビが生え、この週末、張り替えをお願いすることにしましたが、押入として使っていた場所をサイドボードの収納場所に改装するため、古くからの友人である大工さんに、床下のフローリング仕上げをお願いしました。古老が収集した古銭を収めた額縁や子どもたちの賞状額(皆勤賞など、子どもたちが唯一表彰されたものを古老は大切に飾っておきました…^^;)を外し、週末の内装工事に備えます。20年来溜まった綿埃を掃除しながら、額縁を全部外すと室内がとても広くなったような感じがします。年末帰省する子どもたちは、部屋の変容ぶりに驚くことでしょう。
           
元々、天気予報で悪天候は想定内。大工仕事の後の晴れ間を見ながら、沢庵漬け用の大根を収穫し日干しすることにします。昨年までは、古老がこなしていた仕事ですが、今年は私が努めてみます。親類の叔父・叔母に、今年は私が漬け込んで送って進ぜよう…などと大見栄を切った手前、何とか挑戦してみますが、どうなることやら。感を頼りにつけた高菜は水が上がり、これをみじん切りにし、銀杏切りにした大根・人参と合わせ、明日『おみ漬け』用の独自のタレに漬け込んでみようと思います。
           
畑の大根を引き抜いていると、昨夜からの寒さで土の中に潜り込んでいた冬眠前夜のアマガエルを叩き起こしてしまいました。寝ぼけ眼の彼は、何とも動きが鈍い。飛び跳ねる訳でもなく、這ってもコケる。お休み中のところを叩き起こされた訳ですから、気の毒この上ないのですが、こちらも冷たい雨に濡れながらの作業ですから、気にしている訳にもいきません。夕飯の買い物から帰った妻に「虹が出ているよ…。」などと教えられても、次なる寝床に向かう彼を眺めている内に、虹を見逃してしまいました。
とほほ、寝床に『送り出された』彼の後ろ姿に、オヤジの哀愁を感じた本日の夢屋であります。
コメント (2)
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