その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(首投げ)

2009-11-07 21:05:15 | 四十八手

夢屋四十八手、今日の決まり手は『首投げ』であります。
左右どちらかの腕で、相手の首を巻き込みながら投げを打つこの技は、積極的な評価をすれば、腕力の強さを示す技であり、番付上位者が下位の者に力の差を見せつける技でありますが、消極的な見方をすれば、差し手争いに敗れ(組み手が自分不利な状態)たり、または、相手に腕(カイナ)を返され、自分の腕が万歳状態で力が入らない状態など、絶対不利な条件から強引に仕掛ける起死回生の技とも言えます。
さて、霜月の名の通り11月ともなれば、我が在所は真っ白な朝景色が広がることとなります。霜が降りるような日は、当然、日中の天候は回復し、暖かな小春日和の陽気となりますが、朝の虫たちは、ご覧のようにお手上げ状態です。
           
夏場は、自慢のカマを折りたたみ、小脇を締める力自慢の『オオカマキリ』も、何故か万歳…^^;
人間様はと言えば、やっぱり寒いわなぁ~。夏の早朝、爽やかな気分で行える朝仕事も、今や気持ちがあっても身体が言う事をききません。布団の中が恋しい季節です。日暮は早く、画像も撮れないという無い無い尽くしですか…
           
それでも、稀にこんな光景に遭遇します。『アメリカセンダングサ』の棘に捕われの身となった「アカトンボ」…脚を折りたたんではいますが、まだ生きています。我が在所では、この「センダングサ」の種も『オナモミ』の実も総て「バカ(訛るのでバガと発音します)」と呼んでおりました。そして、悪戯好きの悪ガキは、こう囃したてるのです。「あ"~!!馬鹿がバガ付けったぁ~!!」
「バガを付けている馬鹿」は見たことがありますが、さすがに、「バガに付いているお馬鹿な虫」は初めて見ました。心優しき永遠の悪ガキ『夢屋』は、当然、撮影後に解き放ってあげましたが…無い無い尽くしの中の起死回生のお宝画像でありました。

コメント
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