その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(足取り)

2009-11-09 21:52:00 | 四十八手
夢屋四十八手、本日の決まり手は『足取り』であります。
レスリングであれば「片足タックル」、柔道では「朽木倒し」がこれに近い技ということになります。大相撲幕内力士の本割では、ほとんどお目にかかることはありませんが、「足が取れたら、相手の太ももを枕に寝ろ」という格言があるそうで、古くは『若葉山』が得意としたなどとされておりますが、私はまだ生まれておりません。
さて『足取り』を「あしどり」と読めば、犯罪者の逃げた経路を指しますが、世情では、若いお嬢さんが拉致、遺体損壊されるという痛ましい事件も報道されておりますが、同じ年頃の娘を持つ父親として、そのご両親の心痛を察するに余りあるものがあります。人の心の荒廃を政治のせいと片付けるつもりはありませんが、世の中余りにも残忍な事件が多過ぎます。
           
暖かい小春日和の日、外仕事をしていますと薄っすらと汗ばむような陽気でありました。久し振りにカエルの鳴く声が聞こえ、「サルナシ」の蔓を切り詰めておりますと、一旦枯葉と土の間に潜り込んだアマガエルが、枯葉の上で天空を見上げておりました。これから厳しい冬を迎えようとしている時期に、生まれた環境に不平を言う事もなく、こうして上昇志向しているようなカエルに称賛の拍手を送ろうではありませんか…。
物欲や肉欲、金銭欲と人の煩悩に際限はありませんし、欲という空腹感を満たすために、人様まで殺めてしまう人間のおぞましさでありますが、こういう人間は、この「カエル」の爪の垢でも煎じて飲むが良い…残念ながらカエルに爪はありませんので、この夏、窓ガラスに残された排泄物を煎じて飲んでいただきましょう^^;
           
一体、何の実なのでしょうか…少々荒らした畑の片隅に実を付けておりました。すぐ、口に運ぼうとする悪い心を抑え、知識欲がムラムラと。
このところ、どうも顎が重い…虫歯だろうか…歯が浮くような気が…歯槽膿漏…歳を重ねると自分の健康に関して、少しずつ悪い方向に考えてしまいます。あ"~。この週末、無理な体勢で「雪囲い」をしたせいで、筋肉痛が残っているし(ダルオモ)、重い材料を運んだせいで、歯を食いしばり過ぎたのさ…とまた、安直に考え直す私の健康欲。10時の休憩に、友人T君からお茶に誘われ、頂いた自家製の「自然薯」。昼に半分すりおろして、温かいご飯をどんぶりで一杯。「ん~美味い。」身体の調子が良いと飯もうまい…と単純発想で納得する夢屋の食欲。そうそう、親類にいただいた「ラフランス」が丁度食べ頃になりました。3時のおやつに…これも最高。
過ぎたる欲をかかざれば、これはこれで「パラダイス」な世界を生きているんだなぁ…俺。ただし、酒に溺れて『足を取られる』失敗だけはしないように気をつけなければ。
コメント
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