夢を夢屋四十八手、本日の決まり手は「突き出し」であります。大相撲で突き出しと言えば、麒麟児と富士櫻の息も絶え絶えとなる壮絶な突っ張り合いが深く印象に残っております。一方、飲み屋で「突き出し(お通し)」と呼ばれる小鉢には、印象に残る物がほとんどありません。メインディッシュに勝る「突き出し」を提供してしまっては、後に続く料理が霞んでしまいますので、致し方無いことではあるのですが…^^;
さて、例年より一週間ほど早く『雪囲い』の準備を始めました。雪囲いの柱材となる「細木」と呼ばれる三間(5.4m)から三間半(6.3m)物の杉の間伐材を30本ほど保管場所から引き出すのに、半日掛かってしまいました。キャンプ用のテーブルをセッティングし、朽ちた材料をカマドで焼きながらコッヘルでお湯を沸かし、優雅にコーヒーを一杯…作業初日からガツガツと働いて腰を痛めては元も子もありませんので、この週末はゆったりとしたペースで作業を進めます。
古老が大切にしてきた盆栽と同じように、庭木の樹勢が芳しくありません。下草をむしりながら、「お礼肥え」のつもりで有機質肥料を根元に施すと飽きがきてしまいました。
頭上を山形県の救助ヘリ「月山」が飛んでいました…今日は、マクロから望遠の世界に突入とばかり、空を飛び交うアキアカネの群れにカメラを向けました。これが中々難しい。無数のトンボを追いかけてもロックオンできません。ちょっとしたハンティング気分でトンボを追い続け、二の腕が痛くなってきた頃にようやく撮れた画像がこの程度…とほほ。
秋の夕暮れは早く、一か月も遅れてしまった「イチゴ」や「タマネギ」の定植を済ませると「キー!キー!!」という甲高い鳴き声が…
「モズ(♂)」であります。遠巻きにしながら近づき、何枚かの画像を撮りましたが、危険を察知したのか、これまた限界!! まぁ、モズは縄張りを持つので、またいつか最接近できる日が来るでしょう。このように例年の作業を、ただ漫然と繰り返す日々ではありますが、生き方次第では、遊び心を満たしてくれる生き物たちが、向こうから遊びに来てくれます。
あれま…本日の決まり手は「突き出し」でした。採れたての大根をおでんダレで煮込み、これはこれで美味しい晩酌の「突き出し」と成りました。