その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(極め出し)

2009-11-17 21:58:07 | 四十八手
本日の夢屋四十八手、決まり手は『極め出し(きめだし)』であります。
画像解説では、関節を極めて動きを封じ、そのまま土俵外に出すこととありますが、土俵上では、脇の甘い力士が両差しを許し、苦し紛れに外側から「閂(かんぬき)」を掛ける。両差し有利なはずですが、両肘が内側に押される(極められる)ことで身動きが取れず土俵の外へ…と言うことが多いようです。「高見山」関や「貴ノ浪」関といった大型力士にこの技が多かったような気がしますが、脇の甘さは褒められたものではありません。
さて、話の展開は「脇の甘さ」に転じまして、俗世では異性に対する脇の甘さやお金に対する脇の甘さなど、程度の差こそあれ「甘さ」に関する話題は尽きません。俗塵に塗れ放題の私、夢屋も艶麗な婦女子に言い寄られれば『色即是空』などと叫びましても、鼻の下を伸ばすことは間違いありません。ただし、この場合、お金との交換により提供される色香でありますので、お金さえなければ色香に惑わされることも無いはずなのですが…。
           
「色は匂えど、散りぬるを…」とは、世の移ろいと無常を指すものではありますが、生き物の営みは、初冬を迎え衰えて行き…いえいえ、次の年に向かって着実に準備を進めております。人は、己のみの生について、執着し衰えを悲観してしまいますが、こうして新たな命に引き継がれる光景は、毎年繰り返される訳で有り、衰えと見るか円熟と見るかで、気持は大きく変わっていきます。『空即是色』…私も、もう一度ひと花咲かせましょうか…などという勘違いもまた困りものではあります。
               
田圃のわら屑の中に両腕を広げた「脇アマガエル」なる新種のカエルを発見しましたが、「政治資金を記帳し忘れた」であるとか「事務所費や秘書給与を肩代わりしてもらった」とか、政治とお金にまつわる話題は枚挙に暇がありません。一方行政は、予算消化のために「預け」や「天下り」など、この国の制度疲労は相当に進んでいるようです。所詮、人のお金ですから…。こういった輩は、「脇アマガエル」に関節を極めでいただいて、身動きできない状態にしないと…しかし、このカエルも相当脇甘そうですが…^^;
コメント
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